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さみしい夜にはペンを持て(日記を書く理由)


さみしい夜にはペンを持て

著者は嫌われる勇気の古賀史健さん。

タイトルにどうしようもなく惹かれて買った。

本書を読むと、ただただ日記を書きたくなる。

実際にこの本に影響されて、日記を書き始めた。

日記なんて書いても意味ないじゃん

この本を読む前まで、僕は日記を書く意義がよくわからなかった。

日記を書いても特になにか、現実が変わるわけでもない。

どうせ自分しか読まないものを書き続けて何の意味があるのだろうか。

そんなことを考えてしまうから、
日記を継続できたことがなかった。

日記は褒められなくても良い

日記なんて書いても、意味がない。
そんな思いを抱えながら読み進めると、こんなセリフに出会った。

「日記も作文も読書感想文も大嫌いだった。」
「じゃあ、どうして書くことが好きになったの?」
「好きになったきっかけは、「褒められなくて良い」って気づいたことかな。
学校で作文を書いたり、読書感想文を書いたりするとき、私は先生に褒めて欲しくて、書いていたんだよ。
おとなに褒めてもらう作文を。」

さみしい夜にはペンを持て p72

このセリフを読んだ時、気がついたことがある。

僕はいつの頃からか、文章を書く目的は誰かに褒めてもらうことになっていたのかもしれない。
ということだ。

小学生の頃、文章とは先生に読んでもらって花丸をもらうための宿題だった。

先生に喜んでもらうためには、どんな文章を書けば良いのかな。

その感情が今の自分にも自然と引き継がれているのだ。

どこかでそんな風に思っているから、自分しか読まない日記を書くなんて、
意味がないって思ってしまっていたのだ。

日記で自分という謎を解き明かす

日記を書くのは自分という名のダンジョンを冒険することなんだ。
終わることのない、日ごとに変わるダンジョンをね。
それでもダンジョンを進んでいけば、少しずつ謎が解けていく。
自分が何者なのか分かってくる

さみしい夜にはペンを持て p103

日記を書く意味、それは先生に褒めてもらうためでも、
知らない誰かに笑ってもらうためでもない。

ただただ自分という謎を解くためにあるのだ。

考えてみると自分について、わからないことだらけだ。

なんで大事なことを先延ばしにしてしまうのか。
何でいつも後悔してしまうのに、同じ選択をとってしまうのか。
自分どこに向かいたくて、今何をしたいのか。

何気なく毎日を送っていると、わからなくなってしまう。

自分のことは、自分が一番わからない。

そんな自分と一日一回、ゆっくりと向き合って対話をする。

言語化していく中で、悩んでいた感情、モヤモヤとしてた気持ちが形になっていく。

そのために日記を書くのではないだろうか。

モヤモヤを放置するのは実は危険なこと

「僕たちの頭には、たくさんの想いがぐるぐると渦巻いている。
頭の中がどんどん濁っていく。
「もしも、考える習慣を持たなかったらどうなると思う?」
「わかんない」

「誰かが用意した「わかりやすい答え」に飛びつくんだ。」

さみしい夜にはペンを持て p130

モヤモヤとした不安や、焦り。誰しもが持っている感情だ。

そしてそのモヤモヤは、言葉として形にすることで初めて考えることができる。

確かにそうかもしれない。

不安な時は、ついつい分かりやすいことを言ってくれる動画を見たくなる。

その瞬間に、誰かが答えを出してくれて、
不安を抑えることができるからだ。

けど本当にそれで良いのだろうか。

自分の道を進んでいると言えるのだろうか。

自分の道を進みたいから、考える。

そして考えるために毎日、日記を書くのだ。

まとめ

日記は考えるために書く。

誰かに評価してもらうためでも、
先生に花丸をもらうためでもない。

ただただ、自分らしく自分の人生を歩むために書いていく。

これが本書を読んで、自分が出した日記の意味だ。

日記を書き始めて10日ほど経った。

少なくとも、日記を書く時間は
静かで、
落ち着いていて、
感情が整理されて、
とても心地が良い。

大好きな時間だから、
これからも続けていきたい。

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