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石の魅力

最近、石が気になっている。

以前も時折、海辺で見つけた綺麗な小石や旅先で気になった小さな石を拾って一時飾っていたが、そのうちに飽きてしまい植木鉢の底に入れていた。
父や昔付き合ってたいた人が拳より大きい石を部屋に置いてあるのを見て、そんな大きい石を何で置いておくのか解せない気持ちがあった。今となれば、大なり小なりさほど変わらないとは思うのだが。

去年、静岡の夢の吊り橋に行った。エメラルドグリーンの美しい湖面に心打たれながら、おそるおそる吊り橋を渡った。道中、道の脇や崩れた所の石を見て「この石、鏃にしたらいいかも」なんて古代人に想いを馳せながら歩いていた。黒くて空を映したような藍を湛えたミルフィーユみたいに重なっている石は、気になって家にお迎えして一年前から飾っている。私にしては珍しく長い。

冬の寒い時期は温泉が恋しくなる。ここ二年位、毎年足の指のしもやけに悩んでいるので、湯治もかねて。お肌がすべすべであったまる梅ヶ島温泉へ。美味しかったおでんと猪そばを食べたい衝動もあった。
今回は以前通行止で途中までだった、安倍の大滝へ向かう。
木々の静けさ、澄んだ空気の中で石に目が留まる。
鋭い刃先にピッタリな石、岩盤から逞しく根を張る木々に感心しながら「キレイ、カッコいい」と思いながら足を止めて石を見るワタシ。
不思議な感じがする。
拾った石は今回は赤みを少し含んだ、以前より大きな石。さすがに掌サイズとなると重いので諦めた。
これから巨大化していくのであろうか。

辿りついた安倍の大滝は二月の寒さも相まって 氷柱も見える。間近で飛沫を感じることができた。
滝を見れて満足だったが、石にハマっいる自分に気づけた旅だった。

#石 #温泉  


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