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毎日超短話526「おかえり」

玄関を開けると、「おかえり」と、たどたどしく覚えたての言葉を子どもが言って、ぼくに駆け寄ってきた。子どもを抱きしめると、音のなるおもちゃが、何もしてないのに「おかえり」と鳴った。たぶん亡くなった母だと、ぼくは母のぶんも子どもを抱きしめた。



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