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パートナーとの話し合いで大切なのは、お互いの目的とコミュニケーションスタイルを知ること

パートナーシップを探求したい。
「仲が良いのは最初のうちだけ」と、当たり前のように言われる現状に風穴を開けて、ずっと仲良くいられるふたりを増やしたい。

そう思いnoteメディアを立ち上げて、いろいろなカップル・夫婦にざっくばらんに意見を聞いたり、取材させてもらったりして早半年ちょっと経ちます。

たくさんの人から話を聞くうちに、「パートナーとの話し合いがうまくいかない」と悩むケースが想像以上に多いんだなと気づきました。それも、お互いの話し合いに求めるものがズレていると知らないまますれ違いが起こっているケースが大半な気がします。

そこで、解決策のひとつとして「まずはお互いのタイプを可視化して知ってみると、もっと話し合いがスムーズにできるのでは?」と提案してみます。

相手をカテゴライズして決めつけようということではありません。お互いをもっと知るためのちょっとしたツールとして、話し合いを見つめ直すきっかけになったら嬉しいです。

話し合いのタイプを4つに分類してみる

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まずは、話し合いのタイプをざっくりとではありますが4つに分類してみます。縦軸が「人とのコミュニケーションの取り方」、横軸が「話し合いに求める目的・ゴール」です。

①内省×相互理解・意見交換タイプ
あまり人に相談せず、まずは自分で考えたいタイプ。一度決めたら即行動に移して意図せず相手を驚かせることも。自分の感情や気持ちについて思考することが多い。話し合いには、「想い」や「そこに至るまでのプロセス・背景」を共有することを求める。
②内省×問題解決・意思決定タイプ
あまり人に相談せず、まずは自分で考えたいタイプ。一度決めたら即行動に移して意図せず相手を驚かせることも。現在の課題をロジカルに洗い出し解決策を考えることが得意で、話し合いには明確な結論を求める。
③アウトプット×相互理解・意見交換タイプ
自分が思ったこと・感じたことについて周りと話しながら意見を深めるタイプ。ブレストや壁打ちが好物な傾向あり。自分の感情や気持ちについて思考することが多い。話し合いには、「想い」や「そこに至るまでのプロセス・背景」を共有することを求める。
④アウトプット×問題解決・意思決定タイプ
自分が思ったこと・感じたことについて周りと話しながら意見を深めるタイプ。ブレストや壁打ちが好物な傾向あり。現在の課題をロジカルに洗い出し解決策を考えることが得意で、話し合いには明確な結論を求める。

我が家のケース〜なんでも共有したい私、相談しない夫〜

我が家のケースで言うと、夫が完全に②、私は③寄りの④タイプ。なので、話し合いにおいてはこんなことが起こります。

私は話し合いながら決めていきたいので、ゴールがはっきりしなくてもとりあえず意見を投げてみる。一方、夫はめったに相談してこない。私が意見を求めると、「ちょっと整理したいから考えさせて」「今はうまく言えない……」という回答が返ってきがち。もっと意見共有したいのに……とたまにモヤモヤ(私が)。
そして、夫は意思決定したタイミングで初めてアウトプットしてくるので、私からするといきなり感がまじですごい。「どどどうしてそうなったの!?」と聞くこともしばしば。

あれは結婚式場に見学に行ったときのこと。かなり好印象で心はほぼ固まっていたものの、まだ2軒目なのでもう少しほかの式場も見つつ、ふたりで結婚式のイメージを固めていけるといいな~とぼんやり考えていました。式場でありがちな営業担当さんのクロージングトーク(「人気の日程はすぐ埋まっちゃうので、是非今のうちに!」的な)をニコニコと片耳で聞きつつ、帰宅してからじっくり話し合おう、なんて思っていた矢先……

夫「……。そうですよね、すぐ埋まっちゃいますよね。ここに決めます!
私「!!!!!?

夫、私とノーすり合わせでフィニッシュ。今振り返ると、式場を見れば見るほどどこに決めようか考え込んでしまいそうだし、その式場で結婚式ができてとっても満足だったので結果オーライではあったのですが、おいおい私の意見も聞いてくれよ、ちょっと違和感抱いてたらどーすんだよ、と思いました……(笑)。

当時は話し合いにもタイプは様々、とここまで認識できていなかったので、お互いの意思決定プロセスの違いを事前に確認しあっておけばよかった……と反省したものです。(なんだか悪口みたいになってしまいましたが、夫の決断力には何度も助けられています!!!)

どのタイプがよい・悪いではなく、「違い」を知ることが大事

話し合いタイプ別マトリクス

これって、どのタイプがよいとかの話ではありません。あくまでもそれぞれのタイプを可視化してみて、お互いに認識することが大切なんじゃないかと思っています。

たとえば②と③タイプのカップルの場合。②から見ると、③に対していつまでも結論を出さず要領の得ないことばかり言ってるように思えてしまい、つい「で、何が言いたいの?」なんて問い詰めてしまう。逆に③からすれば、②は自分の気持ちに寄り添ってくれず冷たく感じてしまうこともあるかもしれない。

思考プロセスや話し合いのタイプが違うだけなのに、「この人とは全然話し合いができない。相性が悪いのかな」「自分の話を聞いてくれていない。もう私のことが好きじゃないのでは?」なんて思い込んでしまったら悲劇ですよね。違いを認識したうえで、お互いが歩み寄るにはどうすればよいか? についての話し合いもできるとベストだと思います。

とはいえ、言うは易く行うは難し。そこから先の話し合いの実践方法については、今もよいアプローチを考え中です……。

マトリクスの応用編~話し合いのモード設定~

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このマトリクスは、お互いのタイプを知るだけではなくて、状況に応じて「話し合いのモードを決める」のにも役立てることができるんじゃないかと思っています。

例えば、今の住まいの更新期限が迫っていて、そろそろ新居選びを完了しなきゃなんてタイミングだったら。「今日結論を出しちゃいたいから、④モードでがんがんいこうぜ!」と事前に話し合いモードを設定してみる。

なんだか最近お互い疲れて元気がないね……なんてときは、「①&③のモードで、お互いのモヤモヤを吐き出してみない?」と提案して、まずはお互いの状況や心情を理解することにじっくりと時間を割いてみるとか。

私を含め②や④の問題解決・意思決定タイプは、話し合いの目的を明らかにしたくなってしまうので、「これって何のための時間なのか」がハッキリ分かっているとよいのではないでしょうか。

例えば後者の事例のように「お互いの状況や心情を理解すること」が目的だと理解できると、相手の話に耳を傾けやすくなる。問題解決モードが発動して相手にアドバイスしたり話をまとめたりしたくなっても、今はとにかく共有の場! と原点回帰することができます。パートナーが①や③の相互理解・意見交換タイプだった場合、考えがまとまってなくても相手に論破されずに安心して胸の内を話せる場の構築にも繋がるんです。

冒頭でもお伝えしましたが、話し合いがうまくいかずモヤモヤしてしまうのは、話し合いに求める目的やゴール設定がふたりの間でズレていることが主な原因なのではと思っていて。もともとお互いが持っている元来のタイプはありつつも、こうやって柔軟にモードを一緒に決めていけるとさらに建設的な話し合いができるかもしれません。

コミュニケーションの専門家ではないので分析不足な点、至らない点などツッコミどころが多々あるかと思います。なのでお互いをよりよく理解するために、このマトリクスもブラッシュアップしていきたい所存。

「こんな考え方もあるよ!」「もっとこうしてみたら?」なんてアドバイスがありましたらぜひぜひ教えてください……!

このマトリクスを思いついたのは、最愛の「他人」である夫の存在と、パートナーシップを探求するコミュニティ『すきだよラボ』でメンバーからいろんな意見を聞けたから。

みんな違ってみんないい、の言葉通り、本当に人の数だけ個性があります。だから大好きなパートナーとだって意見や思考回路が違うのは当たり前。「これ!」っていう唯一の絶対解ではなく、ふたりに合わせた選択肢を見つけていくのがよいんだな、とそれぞれの「違い」を感じながら日々勉強中です。パートナーとのよりよい関係構築を学びたい方がいらっしゃいましたら、ぜひぜひ一緒に考えていければ嬉しいです~!

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