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不登校について

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小4から不登校で公務員になった私の体験談のほか、徒然に考えたことをまとめています
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小4から不登校で公務員になった話①「いい子」のエネルギー切れ

こんにちは、結(ゆい)です。 このnoteでは、長男の不登校をきっかけに、ホームスクーリングという育ち方を選択した我が家のアレコレをお伝えしている…のですが今回は、私自身が不登校だった時のことを振り返って綴っていきたいと思います。 私が不登校になったのは20年以上も前の話ですが、当時の私が感じた孤独感や将来への不安感は、いま学校との距離感に悩んでいる人たちとそう変わらないのではないかと考えています。 少しでも多くの人に届いてほしいので、やや検索を意識したタイトルになって

不登校の子どもの親が年度替わりに備えておくこと

子どもの進級・進学が近づく3月は、ちょっとソワソワしますよね。 その子が不登校の場合「次年度は通えるだろうか、担任の先生はどんな人だろう」という気持ちになるかもしれません。 そんな時におすすめな「学校への依頼文フォーマット」をご紹介します。 担任が変わると最初から説明し直し?子どもが不登校になる背景には、その子の特性、学校の環境、人間関係など様々な要因が絡み合っています。 もちろん先生間での引継ぎもされているはずですが、35人分の情報をニュアンス含めて完璧に伝えることは難し

【不登校理解の決定版】不登校新聞 石井志昂さんのお話し

不登校当事者の声を大切に発信し続けている、不登校新聞社の石井志昂さん。先日公開されたの動画のお話しがものすごくわかりやすかったので、ダイジェストでご紹介します。 要約はいい、本編が見たい。という方はこちらからどうぞ。 ↓動画本編↓ 人には不登校が必要なときもある何百人もの不登校当事者へ取材してきたた石井さんの結論です。 『人には不登校が必要なときもある。』 これは、私自身の経験や、子どもたちの経過を見ていても納得の論。 学校で消耗したエネルギーを回復するために、不登校と

不登校当事者と文部科学省職員が向き合ったシンポジウム 一般公開です

シンポジウムの概要先日、パネルディスカッションに参加させていただいたこちらのイベント。 当日の様子がYouTubeで一般公開されました。 ↓こちらをタップすると動画が再生されます↓ ◆プログラム◆ 第1部 調査報告及び基調講演 第2部 先進的な自治体事例の紹介 第3部 パネルディスカッション ここからは、当日シンポジウム会場で感じたことを振り返ります。 第1部 調査報告これは、昨年末まで行われた「不登校の子どもと保護者実態ニーズ調査」についてです。 調査を担った、N

TOKYO FM ニュース番組の不登校特集に出演します

2024年1月20日(土)朝6:35分頃から、TOKYO FMの「TOKYO NEWS RADIO~LIFE」という番組に出演します。 「不登校は親への社会的支援も含めて考えてみる必要があるのでは?」というテーマのミニ特集。 私は不登校の保護者として「こういう支援が欲しい」というようなお話をさせていただいてます。 TOKYO FMの周波数は、 東京 80.0MHz/多摩・武蔵野 86.6MHz/青梅 83.6MHz 八王子 80.5MHz/新島 76.7MHz/八丈島

不登校当事者だからできる事があります~アンケートのお願い~

多様な学びプロジェクトさんが「当事者実態ニーズ全国調査」を実施中です。 対象は、不登校の子ども、その保護者、元不登校経験者。 ↓アンケート回答ページ↓ 当事者が求める支援策を実現するために前回の記事でご紹介したとおり、文部科学省は不登校急増に対して支援を広げていく方針です。 ↓前回記事 ただ、せっかくの支援が的外れなら、もったいないですよね。 子どもが休養すべきフェーズなのに学習支援をしてしまい、逆効果になるという恐れすらあります。 ではどうすればいいのか、当事者の声を

不登校が29万9千人「10年連続増加で過去最多」を読み解く

文部科学省が毎年実施している「児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果」が今年も発表されました。 ↓公式ページはこちら 前回に引き続いて増加この調査は、令和4年4月1日から令和5年3月31日までの実態について、文部科学省が各学校からの回答を取りまとめたものです。 左側が不登校児童生徒数 小学校 105,112人 中学校 193,936人 合計299,048人 右側が1000人当たりの不登校児童生徒数 小学校17.0人 中学校 59.8人 グラフで

不登校新聞が「学校を休ませた方がいいか」をチェックできるLINEツールを開発

不登校や五月雨登校の子どもを支える保護者が毎朝悩むこと、それは「休ませた方がいいのか否か」です。 そんな時に使えるツールがリリースされたので、お知らせします。 不登校支援のプロたちがタッグを組んで開発このツールは、不登校新聞社さん、株式会社キズキさん、Branchさんの三者で開発し、精神科医・松本俊彦先生が監修なさっています。 不登校新聞社さんは創刊以来25年間「当事者の声を届けること」という姿勢を貫いいるため、彼らがどんなことに悩んでいるのかに触れています。 我が子の

♯不登校は不幸じゃない というムーブメント

8月20日に開催される全国イベントの理念が素敵だったのでご紹介します。 イベント概要日時 2023年8月20日(日)13:30~17:00 会場 youtubeでのオンライン配信/全国47都道府県のサテライト会場 参加費 無料 出演者 小幡和輝さん ゲスト 今じんこさん(エッセイ漫画家)     茂木健一郎さん(脳科学者)     吉藤オリィさん(オリィ研究所 所長) 内容 小幡さんとゲストの対談 サテライト会場についてこのイベントは、youtube視聴が可能です。 オン

不登校支援 文部科学省が教育委員会に向けて「わかりやすい情報提供」を促す背景

7月28日、永岡文部科学省が「不登校児童生徒の保護者へ有益な情報提供できる仕組みを整え、教育委員会へ周知する」と発言しました。 今回は、この背景を見ていきます。 永岡文部科学省大臣の発言主旨2023年7月25日の文部科学省大臣記者会見で記者から、「教育確保法の趣旨に沿った情報提供について、今後のアクションを考えていますか」という意味合いの質問がありました。 これに対し、永岡文部科学省大臣は次のように回答しています。 (ちょっと長いので、ザっと読み飛ばしても大丈夫) 話し

不登校の保護者同士で大いに盛り上がった1時間

2023年7月30日に「不登校の先にあるものオンラインサロン」さんが主催するYouTube座談会に出演させていただきました。 不登校をテーマにした座談会今回は、不登校は不幸じゃないガイドの さとさん、ゆかりん、みょんさん、あやこさんと私の5人による座談会。 スライドに沿った説明は最小限で、その時感じたことをそのまま深堀しよう、ということになりました。 本番直前の和やかな雰囲気からそのまま配信を開始。 リアルタイムで最大42人の方が視聴してくださり、アーカイブの視聴回数はす

不登校の親は「孤立」で苦しむ-土橋優平さん 年間300件の相談から見えたこと-後編

不登校新聞さんのyoutubeチャンネル公開された動画の紹介記事、後編です。 ↓前編はこちら↓ ↓動画本編はこちら↓ 親が笑顔が子どもに連鎖するフリースクールを運営しながら、保護者からの相談窓口「お母さんのほけんしつ」を開設した土橋優平さん。 たくさんの子どもと接する中で、元気になるのが早い子どもの共通点が見えてきました。 その子たちの親は「学校に行くかどうかより、子どもが笑顔であればいい」と考え、笑顔が多かったのです。 親が笑顔なら子どもは安心する、これは様々な講座

不登校の親は「孤立」で苦しむ-土橋優平さん 年間300件の相談から見えたこと-前編

不登校新聞さんのyoutubeチャンネルで「保護者の辛さの原因と解消法」について紹介された動画がとてもよかったので紹介します。 ↓動画本編はこちら↓ 不登校の子どもに関する情報に触れても消えない不安感不登校についてちょっと調べると、子どもの心境やどう寄り添えばいいのかという情報がたくさん見つかります。 それらに触れた瞬間は気持ちが楽になるけれど、実際に家に籠っている我が子を目にすると、やっぱり不安とイライラがわいてくる。 そんな方が多いのではないでしょうか。 他人事のよう

不登校の子どもの心の動き③

私は小4から不登校になり、通信制高校を経て公務員になってます。 当時の心の動きを改めて振り返るシリーズ、ラストです。 前回はこちら 高校卒業後の進路と向き合う10代をジャズダンス漬けで過ごしていた私ですが、「普通の大人」になれるんだろうかという不安は常に抱えていました。 そうして、高校生最後の年になり、いよいよ卒業後の進路と向き合うことになります。 まずは、進学するか・就職するかですが、これまで親の庇護下で学生生活を謳歌させてもっていたので、進学はせず経済的自立を目指そう