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ホームスクーリングについて

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我が家の子どもたちが選択した「ホームスクーリング」という学び方について綴っています
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ホームスクール7年目の日常

新年度を迎えてから1ヶ月半がたち、子どもたちの生活ペースも落ち着いてきました。 今回は最近の我が家の様子と、オンライン講座のお知らせです。 ホームスクールを選択して育つ我が家の子どもたちは、学年が1つずつ上がって、長男中2、長女小6、次男が小3になりました。 長男が小1の11月ころからホームスクールを始め、現在7年目となる我が家。 引き続き、フリースクール、通級指導教室、学校の部分利用など、各々が自分の居場所を選択しながら過ごしています。 長男は、私の身長を追い越し、肩

ホームスクール6年目の現状 長女(小5)・次男(小2)編

長男が小学校1年生の9月に「もう学校に行くのは無理だ」と大泣きをしてから、紆余曲折の末ホームスクールを選択した我が家。 前回の長男編に続き、小学校5年生になった長女と、小学校2年生になった次男の「今」をお伝えします。 *前回はこちら↓ 姉弟で通級指導教室に通う長女は小1の9月頃、次男は小1の4月後半から、学校から距離を置き、ホームスクールへ移行しました。 そんな彼らですが、通級指導(ことばの教室)には週1回通っています。 ここでは、ボードゲームやトランポリンなど、子ども

ホームスクール6年目の現状 長男(中1)編

長男が小学校1年生の9月に「もう学校に行くのは無理だ」と大泣きをしてから、紆余曲折の末ホームスクールを選択した我が家。 この4月、長男は中学生になりました。 今回は、学校に通わずホームスクールを選択した我が家の「今」をお伝えします。 中学校は通級指導のみを選択した長男知的好奇心が旺盛で、精神的にも自立しており、大人との会話を好む長男。 「中学生になることについてどう思う?」という質問に対し「僕が僕であることに変わりはないから、特に何も感じないな」という名言を返してくる少年

文科省が教育委員会に出した「不登校児童生徒への支援の在り方について」という通知を読み解いてみる③

引き続き、令和元年度に文部科学省が学校や教育委員会などに向けて出している通知を見ていきます。 ↓初回はこちら↓ 教育委員会の取組の充実前回までは、学校における取り組みについて示されていました。 今回は、文部科学省から教育委員会対し「こうしていってくださいね」と出された内容です。 上記を私なりにかみ砕くとこんな感じ ・とにかく学校だけで抱え込まず、家庭や関係機関と連携できるようにしましょう ・教員が、不登校に関する知識や理解を身に着ける機会を作りましょう ・教員が一人で抱

文科省が教育委員会に出した「不登校児童生徒への支援の在り方について」という通知を読み解いてみる②

前回に引き続き、令和元年度に文部科学省が教育委員会などに向けて出している通知を見ていきます。 ↓前回はこちら↓ 学校等の取組の充実せっかくなので全文見ていきます、文字がとっても多いですが、文部科学省の方針を知る意義は大きいので、しばしお付き合いください。 学校での取り組みについて触れた文章です。 まずは、上の部分 ・不登校の子どもに対する支援には、とにかく関係機関と情報を共有し、連携しながら当たるのが大切(担任の先生だけで抱え込まないでー!) ・子どもが楽しく通えるよ

文科省が教育委員会に出した「不登校児童生徒への支援の在り方について」という通知を読み解いてみる①

前回は、文部科学省による最新の不登校対策(COCOLOプラン)をご紹介しました。 ↓こちら↓ 個人的にとても興味深い経験だったので、今回は令和元年度に文部科学省が教育委員会などに向けて出している通知を見ていきます。 ↓公式ページはこちら↓ まずもって読みづらい今回読み解くのは、令和元年10月25日に文部科学省の初等中等教育局長が教育長、都道府県知事などに宛てて出した「不登校児童生徒への支援の在り方について(通知)」です。 …うーん、文字がいっぱい。もうちょい改行してほし

文部科学省の発表した不登校対策プランがわかりやすい上に画期的だった②

文部科学省が発表した「誰一人取り残されない学びの保障に向けた不登校対策(COCOLOプラン)」についてのご紹介、前回からの続きです。 ↓前回はこちら↓ ↓文部科学省の資料はこちら↓ 多様な学びの場、居場所の確保を明記このスライド、一番最初に「学校は様々な学びを得られる場所ですが、不登校は誰にでも起こり得ることです」とあります。 この「不登校は誰にでも起こり得る」という考え方、文部科学省は平成4年(なんと30年以上前!)から打ち出しており、それを改めて明示した形です。

文部科学省の発表した不登校対策プランがわかりやすい上に画期的だった①

2023年3月31日に文部科学省が「誰一人取り残されない学びの保障に向けた不登校対策(COCOLOプラン)」を発表しました。 これまでとは一線を画す内容だと感じたので、今日明日に分けてご紹介します。 ↓文科省ページへのリンク↓ まずもって圧倒的にわかりやすいデザインこれはソーシャルベンチャーのビジョン紹介スライドですか? いいえ違います、文部科学省が発表した不登校対策についての資料です。 …すみません、あまりの衝撃に英会話の文例のような紹介になりました。 (補足:ソーシ

たくさんの人に読んでもらえるということ~フォロワー500人達成したので人気記事をまとめます~

2023年3月、フォロワー500人となりました。 不登校で悩む保護者にそっと寄り添えるような発信をしたいと思い2021年6月から初めてたこのnote。 少なくとも500人には何らかの形でお役に立てたのかなーと思えるので、とても嬉しいです。 スキが多い記事をまとめます初めて2年近く経つこのnote、記事数が増えてきたので、最近たどり着いてくださった方は、何から読んだらいいかわからないということになっている気がします。 と言う訳で、「ダッシュボード」という機能を使い、スキの

「ホームスクール入門講座」がyoutubeになりました!

3月5日(日)に開催した「うちの子は学校にもフリースクールにも通わない」ということなら聞いてほしいホームスクール入門講座がyoutubeで公開されています! ↓こちらをタップすると再生されます↓ 当日はめちゃくちゃ緊張していたのですが、不登校新聞代表 石井志昂さんの優しい相槌に助けられました。 このnoteで書き続けていたことを、45分にギュッとまとめて話しています。 どうしてホームスクールを選んだの? 実際どう過ごしているの? 親はなにをすればいいの? という疑問に対

ホームスクールの始め方⑩学びの提供には見返りを求めない

家庭を拠点とした学び、ホームスクール。 我が家の小学生3人は、小1からこの学び方を選択して育っています。 今回は、子どもに学びを提供する時の心づもりについて考えてみました。 ↓このシリーズの初回はこちらです↓ 本人のやりたいことが1番突然ですが次のシーンを想像してみましょう。 どうでしょう、「私の体なんだからほっといてよ、そんなに暑苦しく言われたら余計やりたくなくなるし」と思うのではないでしょうか。 うーん…ちょっと無理のある場面設定ですね。 そんな失礼かつ押し付けがま

ホームスクールの始め方⑨子どもの成長は長ーーーい目で見る

家庭を拠点とした学び、ホームスクール。 我が家の小学生3人は、小1からこの学び方を選択して育っています。 子どもの成長を見守るときの心づもりについて考えてみました。 ↓このシリーズの初回はこちらです↓ 学びの機会を提供するホームスクールと言っても、色々なやり方があります。 我が家は、様々な試行錯誤を経て「学力」ではなく「学び」を大切にしようという考え方に落ち着きました。 そのため、親が決めた時間割に沿って子どもが学ぶのではなく、子どもがやりたいと言ったことを親がサポートす

子どものスケジュール管理術について気づいたこと

居場所が増えたのはいいものの…6年前、長男がホームスクールを選択したとき、彼の居場所は家と図書館しかありませんでした。 そこから月日が流れて現在は、2ヶ所のフリースクール、学校の部分利用、図書館をはじめとした公共施設など選択肢が豊富になっています。 その子の興味関心に応じて学ぶ場所があるというのは素晴らしいことですが、同時に問題が起きてきました。 それは、子どものスケジュールを把握しきれないというものです。 3人の予定把握にパニック我が家はいま、小学生の子ども3人が全員ホ

ホームスクールの始め方⑧ワンオペ育児を防ぐ 夫婦の情報共有方法

ホームスクールの始め方というタイトルですが、子育て全般に応用できそうな方法です。 ノウハウがどちらかに偏りがち我が家は小学生の子ども3人を夫婦共働きで育てています。 どこのご家庭もそうだと思いますが、とにかくやること・考えることが多くて常に忙しい。 さらに、子どもが発熱したり悩み事を抱えていたりすると、特別なケアも必要になってきます。 これらのことを夫婦どちらかがメインで担当していると、過去の経緯や個別対応のコツなどの経験がその人に蓄積され、属人性(例:お母さんじゃなきゃ