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第3回 MA+OI HUB 【こだわりから見えるクリエイターのマインドセット】

今回は第3回、MA+OI HUBの様子をお届け!MA+OIのきっかけとなった、クリエイターズコミュニティFuelwaにも参加してくれていた、ファッションデザイナーのYusuke Sadoharaさんも参加してくれました!


■ MA+OI HUB 概要 / 以前の様子はこちら!

MA+OI HUB とは?

「未来志向で対話をし、メンバー間の良質な問いかけによって相互的な成長や、それぞれのプロジェクトの実現を目指す場。」

自発的であり、自分の活動に誇りを持った、夢の実現に情熱的なクリエイターがメンバー同士の協力や知識の共有、文化的な対話によって成長する場。
クリエイティブエコシステムの生成を目指し、実験的な開催をしています。

マイルールは【1HUB1取り組み】

片桐が前回のMA+OI HUBから実行してみた取り組み

毎回のHUBからの学びがとても多いので、私が取り入れたマイルールは1HUBにつき1つの行動を1ヶ月間取り入れてみる!というもの。

前回フォトグラファーの黒沢さんが、世界視点のキャリアマップを提示されていたことから、1ヶ月英会話に取り組んでみました。

浅草は海外観光客が多い環境。しかし、恥ずかしがってなかなか英語を喋れないのが日本人あるある…。さらに英語は滅法苦手。
英会話教室は難しいものの、お手軽アプリですがスピークバディというAIを使った英会話の勉強から!と始めてみると、やっぱり会話をしてみたくなってくる。KAMINARIで開催するイベントにふらっと遊びに来てくださった海外観光客の方に英語で声をかけてみると、みなさん嬉しそうに会話してくれるのが印象的でした。

まずは見えない言語の壁を一枚破るところから。旅行先の海外で、頑張って日本語で話しかけてくれたら私たちも嬉しいもんね。何事も意識することが大事と学んだ1ヶ月。

前回からの課題は「日々のこだわり日記」

TIME+FESにも紐づいた、今回の課題は「日々のこだわり日記」でした。こだわりというテーマの中でも、「日記」となっていることから、日々心が動いたメモをしているメンバーもちらほら。
みんなの「こだわり」から見えてきたのは、クリエイターらしい、マインドセットへの心がけと、少しずつ違う日常の視点でした。
みなさんがどんなことを拾ってきたのか、大きく分析してみましょう。


Hinanoさん

●建築に対する、先輩式メゾット
●日々の行動に対する気づきや素朴な疑問
  ”人の家に行った時は靴を揃えられる。”
●建築のディテールのスケール
  "軽井沢のアウトレットの軒の出が5mくらいあることに初めて気づいた!"

Hinanoさんは、思考をぐるぐると書く日や、ぽつりぽつりとつぶやく日。疲れてるのか、センスの光るぼやきまで様々。エッセイを読んでいるようで私は文章も好きでした。
日々心に留まった言葉について、「なぜそうなの?どうしてそうなの?もしかしてこうなのかな?」と、疑問や問題提議をしている箇所が多く、建築的な思考を感じました。


黒沢さん

●目に見えない距離感をアイテムで調整する
  "人と喋る日にはなるべくメガネをかけない"
●ルーティーンで安心感を与える
  "朝起きたら必ず白湯を飲む"

黒沢さんは、日常のアイテムを、距離感や安心感と自分を媒介するメディアとして捉えている印象でした。個人で制作されている写真作品は、美しいながらあえて不安感を煽るような、強迫観念をテーマにしたものがありますが、日常では無意識に、不安感を裏返し、安心感もまた操っているのでしょうか?
モノを通して操る(メディア)という点で、やはりフォトグラファーならではの角度なのではないかなと思います。

Sadoharaさん

●登山やハイキングでの「ウルトラライト」という考え方
  "2つ以上の機能を持つ用品しか使用しないなど、いかに持ち物を軽くするか。"

今回初参加だったSadoharaさんにも、みんなとの対話の流れでご自身のこだわりをお話ししていただきました。
浅草のアトリエ完成会以降、ここ数年はなかなかお会いできず、Instagramで様子を見ているぐらいだったのですが…家具から日用品まで、アイテムに対するこだわりが満載なのは、日々の投稿からも伺えます。
自分に本当に必要なものが何かを細かく突き詰め、一つ一つのデザインを嗜む基本動作。生活をもブランディングの一つとして、自分自身も楽しみながら魅せていく、ファッションデザイナーらしさが感じられました。

片桐

●感情をコントロールするアイテム
  "香りや音楽で感情をスイッチングする"
●時間の過ごし方に対する意識
  "偶然の空き時間をポジティブに楽しむ"
●自身の仕事に対する解釈や思考
  "困ったときに判断基準にできるのはクリエイティブとコンセプトである。"

自身のレビューは毎回難しいですが、やはり空気感に対する着目点が多いのかなと思いました。箇条書きというよりは、都度都度マインドの整理のためにブログを書きながら生きてきたので、終着点もないですが、巡る思考をつらつらと書いていました。


日々のこだわりで、様々なジャンルのクリエイターが独自の視点を持ちつつも、制作に心地よく立ち向かえるマインドセットを心がけていることがわかります。

「クリエイティブな思考は、クリエイティブな空間から。だからみんなゼミ室片付けなさいね!」

桑沢デザイン研究所の学生だった頃、卒業制作ゼミの講師だったデザインチーム「KEIKO + MANABU」の、内山敬子先生がおっしゃっていたことです。

お部屋に限らず、バックの中身の筆箱の中身も、空間と言われれば空間。作り手も使い手も、自身のクリエイティビティを活性化させてくれるアイテムとの出会いを大事にしたいですね。

ご参加いただいた皆さま、今回もありがとうございました!
デザイナーの北澤くんは現在ミラノでミラノサローネ満喫中。次回のHUBでのお話、楽しみにしてます!!あと現地の写真も!!

次回のレポートもお楽しみに!


MA+OI HUB

黒沢鑑人さん / フォトグラファー
https://www.instagram.com/kanto_kurosawa/

Hinanoさん / 建築デザイナー

北澤泉拓 / デザイナー
https://www.instagram.com/motohiro.kitazawa/

emyu / デザイナー . イラストレーター
https://www.instagram.com/emyu_247/

Sadohara Yusukeさん / ファッションデザイナー
https://www.instagram.com/yusukesadohara/

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