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アラフィフ妻持ちだけど会社辞めた

おそらく人生最後の ”会社辞めたエントリー” となるのだろう。ということで、備忘録的に残しておこうと思う。

最後の会社(仮にA社と呼ぶ)にはちょうど13年ほど勤めた。気づけば2024年、自分自身アラフィフという言葉が自分ごとになっていた。

「世の中がこれだけ激変しているのに、自分はこのままここで現役を終えていいのだろうか?」そういういう自問自答はもう何年も前から常にあった。そもそも現役を終えるまでここが存在する保証なんてなにもない。

それでもなかなか行動に移すことができなかった。理由は後述するがいくつかある。

しかし、それらを振り払って、ついに辞めるという新たな一歩を踏み出すことができたのである。おめでとう、自分。

なぜ会社を辞めた?

詳細な理由をあえてここで言うつもりはないが…

よくよく考えると人生はめちゃめちゃ短いうえに一度しかない、しかも自分はどんどんと歳をとっていく。ということをひしひしと実感するようになったから。というのがいちばんしっくりくるかもしれない。

アクションを起こすなら、できるだけ若い時期がいい。僕の人生で一番若い時期。それは、今である。

補足的に過去の経歴

A社は幅広い事業を展開するサービス業であり、僕はそこでウェブ周りの開発やメンテナンスを行なっていた。一時期はウェブ制作の外部受注もやっていたが、近年はほぼ自社向けのシステムや自社サイトがほとんどだった。

さて、A社以前の職歴に少し触れようと思う。大学卒業後、地元新潟での音楽専門学校の講師アシスタントを経て、東京でミュージシャンとして活動をしていた。

その間いわゆる就職というものを2回している。ミュージシャン事務所と音楽制作会社だ。いずれも東京の芸能関連事務所であり、そもそもミュージシャンという職業柄、働き方のニュアンスはフリーランスに近かった。なので、いわゆる一般的な会社らしい、ザ・会社的なのはA社が初めてだった。

地元新潟の会社であるA社にはウェブ制作のスクールの講師として入社、その後は社内外のウェブサイト制作やウェブ関連のシステム開発、動画制作などを担当することになる。

音楽屋さんだった自分がなぜウェブ系のスキルがあったかというと、自分のバンドや活動をPRするため独学で学んでいたから。その延長で、デジタルコンテンツ制作やブログ運営などのスキルも自然と身につけていたこともあり、「CDジャケットやフライヤーデザインもやるギタリスト」として活動していた時期もある。

具体例として、当時大変お世話になったシンガーソングライターのYURIAさんの所属していたバンド、Honey Beeの3rdアルバム「RIDE ON」に、ギタリスト、CDジャケットデザイン、盤面デザインで参加している。

退職ブロックをしていた要因

退職自体は数年前からずっと頭にありながらも、なかなか決断には至らなかった。そのブロック要因は主に以下のようなものが挙げられる。

  • 社会的信用の問題

  • 厚生年金、労災保険、傷病手当など

  • 他人の声を気にする

  • 結婚をした

社会的信用の問題

まず第一がこれだ。クレカ作りづらくなるとか、部屋を借りづらくなるとか、シンプルにそういう話。僕自身、過去に苦労した実体験があるからだ。

A社在職時「会社員ってなんて素晴らしいんだろう!」と恩恵を感じた2大イベントは、クレカ作るときと家借りるとき。過去の苦労体験から、これらを失う怖さは結構あって、それが退職ブロック要因として大きく立ちはだかっていた。

厚生年金、労災保険、傷病手当など

会社員として働く絶大なメリットとして実感したのが、厚生年金、労災保険、傷病手当金といった複数の保障を受けられること。

これらの制度は、働く上でのリスクを軽減し安定した生活を送るための基盤となる。会社員には、これらに守られているというとてつもなく大きなメリットがあった。

フリーランスになるということは、これらをすべてかなぐり捨てるのと同義である。

他人の声を気にする

もともと外野の野次は一切気にすることはなかった、というか自分のやりたいことへの意思が強かったため、耳にすら入っていなかった。が、いつしかそれを気にして自分の行動を自分で制限するようになっていた自分に気づく。

結婚をした

これも大きな要因だった。2020年に入籍し、自分ひとりの人生ではなくなった。そのため、このご時世に正社員をかなぐり捨てることにはかなりの勇気と覚悟、そして鈍感力が必要だった。

もちろん、一番は妻の理解である。反対どころか背中を押してくれた妻には感謝以外の言葉が見つからない。

フリーランスになって期待していること

さて、そんなこんなで今度はIT屋さんとしてフリーランスになるわけだが、こんなことに期待している。

  • 好きな時間に、好きな場所で仕事ができる

  • 嫌いな人と仕事をしなくてもよい

  • 家族との時間をつくりやすくなる

  • 自分の能力を最大限に発揮できる

好きな時間に、好きな場所で仕事ができる

好きな時間に、好きな場所で仕事をしたいというのは、これはもう性分としか言いようがない。逆に13年もの間、よく同じ時間同じ場所でやってこられたと自分を褒めちぎってやりたい。

嫌いな人と仕事をしなくてもよい

すべての悩みは対人関係の悩みである

アルフレッド・アドラー

誰しも、どうしても歩み寄ることができない人は存在することだろう。そういった人から逃れられないことのデメリットはとてつもなく大きいと感じる。まぁ、お互いさまではあるけど。

家族との時間をつくりやすくなる

いわゆるカレンダーどおりの僕とシフト制の妻とは、月に1日休みが合うかどうかだった。今後は一緒に過ごす時間や会話する時間をとりやすくはなるだろうと思う。

自分の能力を最大限に発揮できる

会社員の方の中には、自分の能力を発揮できずもどかしさを感じ続けている、という方も少なからずいるだろう。しかし、フリーランスという立場は、自分で設定したフィールドで存分に勝負することができる。

逆に言えばすべてが自分の能力次第、すべてに言い訳ができなくなるということでもある。でも、僕にはやはり、ミュージシャン時代がそうだったように、後者の方が性に合っていると感じる。

フリーランスになって不安に感じていること

逆に、不安な面もいくつかある。たとえば以下のようなこと。

  • 心身の健康維持

  • コミュニティの形成

心身の健康維持

フリーランスになり、強制イベントとして人と会話する機会も減ることになれば、不安感や孤独感に苛まれることも増えるだろう。また当然だが身体が資本であり、会社員時代のように有給休暇も労災もない。休めば休んだだけ儲けは0だ。

心と身体のケアにはこれまで以上に意識的に取り組む必要があると思う。

コミュニティの形成

会社というのは、ある意味強制的なコミュニティであり、なにも考えなくても共通の目的をもった人たちとの交流をもつことができるというメリットもある。

しかし、これからはコミュニティを自発的に見つけて飛び込んでいく必要があるだろう。結局は、人生は人と人のつながり以外ないのだから。

さいごに

先日ChatGPTにこんな質問をしたら、こんな素敵な答えが返ってきた。

Q
もしも一日だけ、世界のどこかで好きなことができるゲームがあるなら、あなたはなにをして過ごしたいですか?
A
イタリアのトスカーナ地方に行きたいです。トスカーナは、美しい田園風景、歴史ある街並み、世界に名高い美術館や建築物で知られています。朝はフィレンツェのウフィツィ美術館でルネサンスの名作を観賞し、昼過ぎにはシエナやピサの古い町並みを散策。そして夕方はトスカーナの丘で地元のワインを味わいながら、夕日を眺める――もちろん、イタリア料理を存分に楽しむことも忘れずに。
- ChartGPT-4

短い人生、自分がほんとうにやりたいと思えることを、納得がいくまでやる。そうして充実感に満ちた毎日を送りたい。

自分、精一杯生きたな!と思えるように。

次回からは、同じように中年フリーランスになった方、なりたい方に向けて、自分の経験や学んだことを発信していきたいと思う。

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