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僕がフランス語を学ぶにいたるまでの、興味関心を羅列してみる

 およそ1年半前、「フランスへの興味の高まりがいよいよ無視できなくなってきた。」
というレベルになり、フランス語の勉強を始めました。今日で590日目です。

Les Twins(ダンサー)

 初めてフランスに強烈にやられたのは、
大学時代にLes Twinsという双子のダンサーを見た時の衝撃です。
2人はパリ出身で、長身、細身でめちゃくちゃオシャレで、最高にダンスがかっこいいんです。
 おそらく音源なども自分達で編集していると思うのですが、遊び心万歳で、ダンスもキレッキレです。そしてストリートダンスの世界大会で、優勝したりしてます。

グザビエ・ドラン(映画監督)

 そして同じ時期に映画をたくさん見るようになったのですが、グザヴィエドランという同世代の映画監督を発見しました。カナダのモントリオール出身(フランス語圏)で、初期の作品はフランス語です。年齢が近いこともあり、興味が出て視聴可能な作品をいくつも見て好きになりました。(うち2作品を劇場で観ました。ミニシアターです。)
 才能に嫉妬したと同時に、純粋に作品作りを続けている彼を尊敬しています。

フランス映画

 映画について触れたので、ついでに書いておくと、
 僕自身ハリウッド映画のような超大作はもちろん好きなのですが、ミニシアター系の個性の強い作品にも強く惹かれます。特にカンヌ国際映画祭で作品賞を取るような映画は、観る人によっては難しいとか全然面白くない!と言い、ハリウッド映画の方が100倍面白い!という感想がちらほら出てくるのですが、僕自身はこういう作品は本当に大好きです。全ての作品が最高に面白い!という訳ではないのですが、全ての作品が非常に魅力的なのは確かです。
 フランスでは映画を作るのに国から予算が出るそうです。なのでアメリカや日本のように、必ずしもたくさんのお客さんに観てもらわないと赤字になってしまう!と言うことではありません。
 つまり一般大衆向けの娯楽映画でなくても構わない訳です。日本だと赤字にならないように、必ずヒットしそうなものしか上映されなくなってきています。知名度のあるアニメやドラマ、漫画の実写化などがほとんどだと思います。
 アメリカも例外ではなく、シリーズものやアニメ、リメイクなどがほとんどです。
 フランスでは映画を作る事そのものに価値があると考えているようで、国が文化を発達させるのに必要な経費だとしています。
これは大きな違いですよね。
 こういった国の方針も僕自身フランスに惹かれている部分です。

3人のフランス人留学生

 大学時代に交換留学生がたくさん居たのですが、フランス人も3人いて、何度も一緒に遊びました。可愛い顔して柔道黒帯の子や、フランス語の他に英語、イタリア語、日本語の4カ国語話せる子、そして当日30歳の社会人学生もいて、その人はスコッチを販売している会社で働いていて、日本にも売りたくて勉強に来たと言ってました。
 彼に人生初めてのスコッチを飲ませてもらって、舌が痺れる感覚をお酒で味わった衝撃は今でも忘れません。

ケベックシティ(カナダ)

 大学を卒業してから、ワーキングホリデイでカナダのトロントに滞在していた時期、4泊5日の1人旅でケベックシティに出かけた事がありました。
このケベックシティがフランス語圏で電車で数時間揺られて着いた先で第一言語が変わるという、日本では経験できない不思議な感覚でした。
 そしてこのケベックシティが最高でした。新市街と旧市街に分かれていて、新市街は買い物する場所や商業施設がたくさんあり、若者が住む街という感じでしたが、何と言っても旧市街!
 エリア全体が世界遺産に登録されており、街並みが雰囲気あり過ぎてものすごく良いんです。戦場の跡地とされた広場があったり、お城や城壁、大砲なども残っており、それらがとにかくオシャレです。
 そして街中にアートギャラリーが溢れていました。本当にたくさんあって、それらを周れるだけまわりました。その中で初めて絵に一目惚れする経験もしました。その絵は100mm×80mmくらいのサイズで赤いドレスを纏った女性が室内でフラメンコを踊っている絵でした。なぜその絵に強く惹かれたかはわかりませんが、当時500ドルと言われ、絵なんか切った事がなかった僕は買う勇気が出ませんでした。後々その事を少し後悔する事もありましたが、あの時強く惹かれる絵に出会えた事。買いたかったけど買わなかった事。この二つの経験が日本に帰ってからも美術館に定期的に足を運ぶきっかけになりました。
 ケベックシティは、自分の好きな絵に出会うという経験の楽しさを押してくれた街でもありました。次強く惹かれる絵に出会った時は、必ず買おうと思います。

ジャック・アタリ(経済学者・思想家)

 ジャック・アタリという経済学者であり、思想家、作家、政治顧問という色々な顔があるフランス人の書物にであった事です。
 彼は本当にたくさんの本を書いているのですが、中でも僕が読んだ「食の歴史」と「海の歴史」の2冊の歴史本です。中学高校と歴史の勉強が一番嫌いだった自分が、この2冊の歴史の本にドハマりした事が信じられません、!そのくらい面白かったんです。
 「食の歴史」ではどのように各国で食の違いが生まれていったのかを紀元前から順に沿って書かれています。現在では食事は大きく2種類に分かれていて、アメリカのファストフードに代表されるような、いかに時間とお金をかけずに済ませるかというビジネス色の強いものと、それと真逆のフランスのコース料理に代表されるようなゆっくり時間をかけて家族や友人とワイワイ談笑しながら食べるものです。
 本書の指摘では、
アメリカ的な食事は、どんどん個食になっていく傾向があるが、
フランス的な食事は、大勢で話しながら時間をかけて食べるので、食事の仕方という観点でいくと、フランス的な食事の方が人間は幸せになれると書かれていました。(ちょっと記憶が曖昧なので、少し意見がねじ曲がってる可能性がありますが)
 「海の歴史」では、人類が誕生してから現在までの人と海の歴史が書かれていて、本書では一貫して、海域を制した国がその時代を制していると書かれています。他国との交流などを通じて文化を発達させ、国力を上げていく。なので、政治でもビジネスでも海域を優先事項とする事がいかに重要かがすごく理解でき、非常に面白かったです。
 ジャック・アタリは僕に歴史の面白さを教えてくれた人物です。

 たくさん書いて来ましたが、
今気になっていて、これから攻め込んでいこうと考えているのが小説です。  特にミシェル・ウェルベックの作品があまりにも評判なのでさすがに読みたくなりました。作品を読み終わったら、noteに感想など書こうと思います。

コロナが落ち着いたら、フランスに必ず行きます!そして可能ならば南フランスの地域でファームステイをし、ブドウを収穫しながら庭先でワインを飲み、のんびり過ごす。という生活を数ヶ月でいいのでやってみたいです。

そして、なぜここまでフランスに惹かれたのかを自分なりに分析していきたいです。

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