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弁護士が交通事故の現場に行くことの大切さ

Googleストリートビューの登場で、交通事故事件の現場まで足を運ばなくても、事故現場の画像を容易に確認できるようになりました。

Googleストリートビューは大変便利ですし、私も交通事故事件の検討においてよく活用しています。

ただ、それでもやはり、事故状況が重要な争点になっている事件、真相が不明瞭な事件では、実際に事故現場まで赴いて、「いったいどのような事故だったのだろう?」と想像することが大切だと思っています。

例えば、以前に担当した事件で、「被害者がなぜ転倒しそうになったのか?」が争点になったことがありました。その際、手元の資料からは原因がわからなかったのですが、実際に現地に赴いた結果、道がわずかに傾斜していることが明らかになりました。 

その他にも、①道がカーブしていることが見通しにどれくらい影響したか、②周辺地域は住宅街と評価できる場所か、③駐車場はどれくらい駐車が難しいかったか(駐車スペースの広狭)など、実際に現場に赴くことで事件へのイメージが膨らんだケースは多々ありました。

すべての事件について事故現場に赴くことは現実問題として難しいですが、重要な争点が絡む事件においては、「自分の目で現場を見る姿勢」を、大切にしたいと思います。

ドラマ「イチケイのカラス」で、裁判官がやたらと現場を確認したがっていましたが(なお、このエピソードは原作にないオリジナルです。)、実際に現場を見てこそ真実が分かるというのは、全くその通りだと思います。

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