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PAIN & GLORY #1 今回ばかりはダメだ。

悩みに悩み倒して、借り物のHONDAのPCXを使い走るプノンペンの街角。ふと顔上げたら、特大で壮大な夕焼けが飛び込んできた。

この感覚に名前をつけることは難しい。生まれて四半世紀過ごした日本を離れ、カンボジアに移住して早3ヶ月。自分がこの国で目指していたモノまでの道筋が、恐ろしく長くそして険しい様に感じる。きっと日本で目指した方が早かったのではないとさえ、思わずにはいられなくなってきている。

それにはいくつかの理由があるが、自分がしたその選択から逃げようとしているという事実もあるのは間違いない。生まれてこの方、世の中に誇れるほどの大きなこと成し遂げたことはなく、それがどこか自分の中でコンプレックスになっている。このカンボジアで成功するんだという、自分の中では今までにないほど強い決意をして飛び込んできた。それに嘘や偽りはないのだ、しかしとはいえ。。。こうも難しいとは露にも思っていなかった。

がむしゃらにやれば良いというほど道筋がはっきりもしていないとか、カンボジア人という生き物が自分の考える"当たり前"の外側に生きているモノだとか、正直言い訳なんて山ほど出来そうな状況だ。今までの自分なら、その中から選りすぐりの誰にも文句をつけられようがないような、とっておきの"言い訳"を探し出してその状況から逃げていただろう、もちろん逃げたなんて思われないほど巧妙にね。

でも今回はダメだ、絶対に。それをしてはいけないと心に誓ってきた。あんな親父の元で死ぬまで働くなんて真っ平ごめんだ。だったらここで結果残すしかない、がむしゃらに。

借り物のPCXで走っていてふと顔を上げたときの空

あの夕日を見たのは1週間ほど前だが、そこから少しは大人になれたと思う。毎日これ続けられたらいいな。野村訓市さん、今日は50歳の誕生日おめでとうございます。

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