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「ブラジル」リオのカーニバル観戦記とおすすめ観光スポット
皆さんはブラジルにどんな印象を持たれていますか?
リオのカーニバル
サッカー王国
ジカ熱
夜もヒッパレで有名なマルシア
それぞれあるとは思いますが、我々バックパッカーの中では断トツでこれです。
治安悪過ぎ。
私は西回りで世界一周をしていますが、アフリカ大陸に入ってから出会う東回りで世界一周をしてきた旅人達から実体験も含めてブラジルでの被害情報をよく耳にしました。
発砲事件に出くわした。
拳銃やナイフを突きつけられ有り金全部取られた。
5人ぐらいに囲まれて暴行やスリ。
例を挙げだしたらキリがない。
ひったくりやスリ程度ならどの国もあるんですが、拳銃で撃たれたり、暴行されたりと命に関わるレベル。
リオのカーニバルに行くんですと話をすると、
「リオが一番危険で、かつ、カーニバル中は一番街が荒れるから犯罪も多い。警察も働かないよ。」
とのこと。
どんだけ~!!という感じですが、
一生に一回は絶対にリオのカーニバルに行くと心に決めていたのと、
あと、旅を通して、
「自分の眼で見たもの以外は信じない。」
「時間と場所を間違えないよう最大限注意して、その結果襲われたり、命を落としたとしたら運が無かっただけ。」
と、考えるようになったこともあり、
若干の不安は覚えつつもブラジルに乗り込みました。
リオのカーニバルで29年間溜め込んだ鬱憤を全て爆発させる。
さて、結果やいかに。
【滞在日程】
2/23~3/1 リオデジャネイロ
【滞在宿:日本人宿カイピリーニャ】
今回、お世話になったのがコパカバーナになる日本人宿カイピリーニャ
rionihonjinyado.blogspot.cl
私はこの旅の中で日本人宿にはほとんどお世話になっていないのですが、ブラジルばかりはちょっと道理がわからないので今回は日本人宿を選択。
これが大大大大正解でした。
この宿のメンバーと過ごした一週間は本当に本当に一生忘れられない日々となりました。
まず、この宿は立地が抜群に良い。
コパカバーナというリオデジャネイロ市の南部にある海岸エリアに宿はあります。
コパカバーナ自体治安が良く、世界有数のビーチがあります。
コパカバーナビーチまで宿から徒歩3分。
地下鉄までは歩いて徒歩1分。
タクシーもビュンビュン走っているので、移動に困ることは一切ありませんでした。
次に、宿はマンションの一室を使用したドミトリー。
そのアットホーム感がたまらなく良い。
そして、何よりも宿のオーナー達がもっすごいええやつ。
女みたいな名前のオーナーのYukiさんは、本業がプロビーチサッカーの選手で、副業として、宿経営やツアーガイド、語学教師などをやっている。
Yukiの下で働くWatamiさんは、ヨガインストラクターとして活躍中。
私の右がYukiさん、左下がWatamiさん。
二人とも同年代で、とにかくウマが合いました。
地元一緒やったっけ?と何度も思うぐらい。
この宿に集まる旅行者も個性的。
お坊さんの跡継ぎ、
長期ブラジル滞在中の美容師、
新婚旅行で世界一周中のご夫婦、
何でも分け与えてくれる藤岡弘似のお父さん、
などなど。
リオに行く際はぜひカイピリーニャにお立ち寄りください。
「勇一のブログを読んで来ました」と言えば、私が放置して行ったバスタオル(3か月使用済み、臭いきつめ)を貸してくれるはずです。
【カーニバル期間中の過ごし方】
2/23の昼下がりにリオ入り。
宿に着いて1時間もしない内に宿メンバーとこんな状態に。
美しいコパカバーナビーチにて、サッカーしたり、海に入って波に飲まれたり、お酒飲んだり、ラジバンダ。
危険、危険、と聞いていた噂はどこへやら。
それから宿に帰って、皆で食料の買い出し。
宿の名前でもあるカイピリーニャを飲んでワイワイしました。
23時頃になって、全員で仮装パーティへ出席。
このパーティは、毎年リオのカーニバルで優勝争いを演じる強豪サンバチーム「Salgueiro」が主催しているパーティで、翌日からのカーニバルを最大限楽しむための前夜祭のような位置づけですかね。
パーティといっても正装して、お酒片手に当り障りのないビジネストークをするのではなく、サンバダンサーたちが演奏に合わせてステージで踊り、お客さんも一緒になってサンバを楽しむ、しかも朝まで!!という参加型クレイジーオールナイトダンスパーリー。
そして、このチームには、情熱大陸にも出演した工藤めぐみさんが所属しています。
そんな有名人のめぐ姉とパシャリ。
カーニバル期間中、この関西出身のお姉様と3回ほど会いましたが、親戚の姉ちゃんぐらいフレンドリーでした。
ただダンスを踊りだすと、オーラがバンバンに放出されて、ただただ圧巻でした。
こんなに「生」をストレートに表現している人に初めて会ったかもしれない。
それぐらいすごかったです。
*工藤めぐみさんは、今やサンテレビでレギュラー出演もされていてどんどんビッグになっていっています。
なんやかんやで朝まで踊り明かしました。
この日からほぼ毎日、朝まで飲んで踊って、ちょっとだけ寝て、観光して、また飲んで踊ってを繰り返すまさに「カーニバル合宿」の幕が開けました。
水着や仮装した人たちが朝から街を歩き、あらゆるところで演奏が行われて、踊る。
美人なブラジリアンガールズパート1
美人なブラジリアンガールズパート2
黒ひげ海賊団みたい。
コパカバーナでロナウジーニョにも会いましたが、彼も音楽隊を引き連れて、車の上で楽しそうに踊っていました。
街全体がお祭り騒ぎです。
もちろん観光もしました。
【中南米最大級のファベーラ(スラム街)、ホシーニャへ潜入】
クレイジージャーニーを観たことある人は聞いたことがあるかもしれませんね。
銃撃戦も繰り広げられるこの地にまさか自分が足を踏み入れることになろうとは思いませんでしたが、ガイドのYukiさんがいれば余裕のよっちゃんでした。
一人でファベーラに行くことは絶対やめましょう。
ここは、有名なセラロンの階段。
女子が絶対好きなやーつー。
ベタにコルコバード
【リオのカーニバル観戦】
長年の夢だったリオのカーニバルを観戦してきました。
1チーム数千人が一時間程かけて演奏しながら踊ります。
私は、二部リーグと一部リーグを一回ずつ見ました。
リオのカーニバルに関する説明はgoogle先生に聞いてみてください。
写真はこちら。
言葉を失う規模感ですね。
サンバダンサーのキレもすごい。
パレード中は、すごい、やばい、楽しい、しか言葉を発していません。
夜の10時から朝の6時とか7時ぐらいまで、パレードを見て、お酒を飲んで、踊って、たまに寝る、の繰り返し。
二部リーグはボックス席で、一部リーグは二階席でそれぞれ観戦しました。
TVでしか観たことのないパレードを生で体感することができて感無量でした。
こんなはちゃめちゃな日々を繰り返していたら身体がいつ壊れてもおかしくないのですが、街全体にエネルギーが充満しているのか体調を壊さないんですよね。
と思って、油断したのが最終日。
カイピリーニャの姉妹宿ファベーラ宿の屋上にて昼からバーベキュー。
スラム街の中心でバーベキューすることになるとは。
ただ、深夜まで騒いで、酔い潰れてしまい、屋上でそのまま寝てしまったことが失敗でした。
翌日、パッと目を開けると、
二日酔い+真夏日で直射日光を浴び続けた私の身体は、即悲鳴をあげて、長時間吐き続けることになりました。
スラム街の中心で嘔吐したけど何か質問ある?ってスレ立てようかしら。
最終日は二日酔いで灰と化しました。
結果治安はどうだったの?
結論からいうと一切危ない目には遭いませんでした。
行く場所と時間を間違えないようにしたこと、
観光客が多いこと、
軍隊と警察が割と配置(警備しているかはわかりませんが)されていたこと、
などから安全そのものでした。
ただ、同じ宿に泊まっていた日本人女性は、街中で女性の集団から何かの液体をかけられてしまい、眼が腫れていたし、一緒に街中で踊って仲良くなったブラジル人男性はいつの間にか鞄が開けられ何かが盗られていました。
全く危なくないとは言い切れませんが、ネットで書かれているほど危なくないという中途半端なコメントだけ残しておきます。
最後は吐きまくりの一日でしたが、最高のリオ滞在でした。
ブラジルに入る前にかなり精神的にまいることがあって、それを引きずりながらのリオ入りだったのですが、そんなことを一発で吹き飛ばすリオのパワーたるや。
今はエネルギーを全て放出して、空っぽになった器にどんどん力が溜まってきている感覚です。
確実に以前よりも元気です。
ほなまた!!