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失敗しにくい海外移住思考

私が海外移住相談を受ける時にまず最初に必ず聞くことがあります。それは何故海外移住をしたいのかの理由。これは人によって様々だが掘り下げていけばいくほど個性が出てきてその人となりが見え、やがて本音で語ってくれるようになる。

少ながらずその人やお子様の人生に関わることなので今までの自分達の人生も踏まえこれからの人生に何かしらの期待を描き、いわばこれからの人生に賭けているので海外移住を望まれる。そこの深い部分も含め本当にこの人やお子さんや旦那様(奥様)にとってこの方たち全員にとって何が本当に良いかを考えていくのも仕事の一つだ。

海外移住に向いていない、このままやっても失敗したり、良い結果にならないかもしれないという可能性が高い方にはその旨を正直に話し海外移住を勧めない場合だってある。

誰もが海外移住に向いているとは思えないし、しない方が良いケースもある。

残念ながら日本人で海外移住に行く人の6割ぐらいが海外移住が失敗だった、合わなかったと答えていると何かの統計で出ていると聞いたことがあります。

ではどのようにすれば海外移住は失敗しにくいのか?今回はこれを掘り下げていき、海外移住向きの方の思考傾向とは何かを一緒に考えていきたいと思います。


海外移住を選ぶ一番多い理由

今まで様々な方の相談を受けてきたが、海外移住を選ぶ一番多い理由が一言で言うと英語習得です。

「英語を学びたいんです。子供に英語を習得させたいんです、ついでに私達も学びたいんです。」というケースが多い

海外に住む=英語が学べる

海外で勉強する=英語が話せる

海外で生活する=英語が身に着く

と思っている方が多いようだが確かに日本にいる時よりはインプットが多くアウトプットする場面も多くなるので数をこなせば上達は早くなると思うが私の経験上から言わせていただくと「英語が話せるようになって何がしたいのか??」の方がよっぽど重要で、それがどれだけ明確で目標を具体的に立てられるかで差が凄く出ると思う。

私の場合は10代から海外に出たり、住んでいたので10代の頃の目標はあの可愛い子ともっと話したいからとか、あの子と付き合いたいからで、その後仕事上で自分の指示することを理解してもらうためや、仕事をもらったり、このビジネスを何としてでも成功させるために変わって行った

言語が話せるようになり何がしたいかが明確になり目標が具体的になればなるほど習得しやすくなるし、一つ母国語以外の言語をある程度習得するとその後第二、第三言語以降は応用編なのでどんどん習得スピードが加速していく。

僕は今では目標の立て方も上手くなりどんな言語でも3か月あればある程度話せるようになる。

きっかけは「英語習得」でも良いと思うが「英語習得」を目標にするのはあまりお勧めはできない

英語や語学はあくまでも手段やツールであってゴールではないと思う。

それを使って何をしていくのかを海外移住で身に付けて行ってもらいたい。

イゴール

まずは受け入れ楽しんでみる

私が移住相談を受ける時のカウンセリング中に最も注意して見ているところ(メールでも)の一つがその人がどれだけ受容力があり適応力があるか。

これは海外に住むに辺りかなり重要な要素でこれが難しい人は結局海外合わなかった、行って失敗だったという人が多い。

「海外だからしょうがないなー、日本の常識は世界の非常識なんだな勉強になったこれから改めていこう」などと思える人なら良いがよく耳にするワードが「日本だったらこうする、こうじゃない。」と日本の常識を並べクレームや不平不満を言う方、現地の人が信用できずいつも不服そうな顔をして現地の人と付き合おうとしない人は結構危ないかもしれない。

何が起こってもそれは良い経験だと思い楽しみながら解決していける人。それを家族みんなで学びながら明るく乗り越えられる人が海外生活には向いていると僕は思う。

時には見ざる聞かざる言わざる

とは言え何でもかんでも郷に入っては郷に従えで受け入れてばかりでも時にはストレスになる。

海外での生活で何がストレスかと言うと日本でもそうだが人との関係性が慣れない分よりストレスになる場合も多い。

日本人は特に相手のことを考え気を遣いついどこでも笑顔で振舞ったり、愛想よくしてしまうがそれがかえってトラブルの元になるケースは海外では結構多い。

「海外では笑顔でいさえすればオールOK」みたいなことを言う人が結構いるのに凄く驚くが逆効果の場面を私はよく目にしている。

相手にどう思われようとも時に自分や自分の家族を守るためにも「良い人を演じなくても良い」必要ないものは見ない、聞かない、言わないことは結構海外生活でも大切。

私は知っている人以外(私の名前をちゃんと覚えている人)挨拶はしない、話さない、不要な笑顔は見せない。

海外生活では「自分を守る」ということを考えた方が良い。

何事もバランス感覚をいろいろ試しながら身に着けていくことが大切だ。

トライシクル

誰かのせいにしない

海外移住失敗した、海外合わないと言う方の中にはよく「フィリピン人は怠け者だとか、タイ人は微笑みの国のわりには人が冷たすぎるとか、マレーシアは多民族国家でまとまりがなく物価がけっこう高い」などとその国や人のせいにする人を見かけるがそもそもそこを選んだのは自分だし、行く前からわかっていたことも多くあったと思う。

海外生活ではより自己責任な部分が強く失敗も成功も自分次第で面白くないなら自分で面白くすれば良い。

自ら足を運びより面白い人を探したり、素晴らしい場所を見つけに行ったり、コスパが良いものを探索に行ったら良い。

自分の何かが足りないからそう思い込んでいるだけだったり、実は自分が気づいてないだけでより素晴らしいことを見落としていることだって結構ある。

他人を変えようとする前に自分が変われば良いという言葉をよく目にするが海外移住でもそれで自分次第でより世界が開けてくる。

まとめ

ちょっと考え方のスイッチを変えたり、自分自身が少し変化すれば周りの世界が変わって来るのは日本でもそうだが海外生活はより返ってくるリアクションが大きいと思う。

海外では相手が日本人のように自分を自然と理解してくれるわけではないので、自分が変わり相手がそれに気づけば相手の自分に対する理解が変わり時として別人間として扱われることもある。

良い意味でも悪い意味でもそこまで他人を気にしていないので自分が心地良いように振舞えば相手もそれなりにわかってくれる。僕は海外生活が長いからかもしれないが日本での人間関係よりも海外の方がよっぽどサッパリしていてやりやすい。

①時に自分を守ることを考えバランス感覚を養う

②よきも悪きも自己責任

③結局自分に全て返ってくる

④まずは受け入れすべては学びだと思い楽しんでみる

⑤英語、言語を目標とせずそれを使い何をしていきたいかを楽しむ

これらが大切な要素だったが、考えてみれば海外移住でなくても日本に住んでいてもこれらができたら結構居心地良く暮らせると思う。

失敗した、合わなかったと感じるのは自分達だけであって、それは単なる結果であって、その過程で経験したことや学んだことの方がよっぽど大切だと思う。

過程で学んだこと、経験したことを次に活かしていければそれは失敗ではなく成功だと私は思う。








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