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良いことは意識して覚えておく

香山リカさんの本で読んだ話。
日本の患者は「よかった出来事を話してください」と言うと「いやー大したことないんですけど…」とぼそぼそと話すが、「嫌だった出来事を話してください」というと、感情豊かに、時には涙を流すほど感情的に話す。しかも何年も前のことでも詳細を覚えている。
アメリカの患者は逆で、よかった出来事を感情豊かに、時には涙を流して、詳細まで話す。

この話を聞いて、良いことは意識して覚えておかないといけないなと思った。嫌なことより良いことを覚えていたい。
そして、今日、ちょっとナイーブになっているので、最近のよかったことを思い出そうと思う。

1.仕事

ずっと悩んでいるのは仕事のこと。
ひっかかることはたくさんあるが、今の仕事に就けているのは本当にラッキーで幸せなことだと思う。キャリアが積めなかったのは残念だが、今までの仕事があったから、今の仕事を選ぼうという気持ちになれた。
また、1週間程しか公表されていなかった今の仕事の募集を見つけられたのは本当にラッキーだった。

そもそも、自分のやりたい仕事を選択できるという状況が幸運そのものだ。

2.人生

どう生きればいいのか悩むし、生きたくないななんて思ってしまうけど、そういう悩みを持っていること自体がラッキーだと思う。
例えば、不健康だったら健康になりたいと思うだろう。そういう望みを持たずにいられるのは、今健康だからだ。しかも、この健康は自分が努力した結果ではなく、運が良いだけだ。すごく筋トレを頑張っている訳でもなく、すごく食事に気を付けている訳でもない。今のところ重い病気や障がいも無い。身体の調子を気にせず生きられるのは幸せなことだ。

3.人との関係

一人暮らしの生活に満足しているけど、たまに寂しくなる。全く予定が無い週末、自分の友人の少なさに辛くなるときがある。でも、その程度の悩みで済んでいるのは良いことだと思う。
世の中には人に嫌がらせをして楽しむ人も居る。そのような人と関わらずに済んでいるのはとても運が良い。付き合いたくない近所付き合いなどは無い。人数は少ないが、友人は全員良い人ばかりで、恵まれていると思う。

また、私は自分の時間が必要なので、毎週のように誘いがあっても困ってしまう。職場のある3人が毎週末飲みにいっていることを知って、内心とても驚いた。「毎週話すことがあるのか?」「飽きないのか?」と疑問に思う。基本的にご飯に誘ってもらえると嬉しいのだが、毎週誘われても困るので、誘われないのも有難いことだ。

4.読書

本を読むのが好きで、最近特によく読むようになった。「よく読書します」と言ったら「偉いね」と褒められる。なぜ本を読むのが偉いのか納得はいかないが、褒められるのは嬉しいことだ。

納得がいかないのは、本と言っても様々で、ビジネス書を読んでいたら「偉い」と褒められるのも分かるが、漫画やエッセイなどもあるので、『読書をするのは偉い』という理論が当てはまらないときもあるのではないかと思うからだ。エッセイ本を読むのとYouTubeを見るのと、大差ないように思える。
しかし、全く本を読まない人から見れば、あからさまなマンガ本で無い本であれば読むだけで偉いのだ。納得がいかなくても、偉いと褒められたらラッキーだと思って、そういうことにしておこう。

「家に引きこもってばかりでダメだ」と思うこともあるけども、家で過ごすのが好きな素敵な人はたくさん居る。『家で過ごすが好き=ダメな人』ではない。

5.平凡

すごく平凡で地味な生活だなと思う。もうちょっと煌びやかな生活が良いと思うが、楽しい生活は結構疲れる。例えば、子ども食堂などの活動に関わりだして楽しさも増えたが、煩わしさもかなり増えた。関わる人が増えると、どうしても嫌な人と出会うこともある。楽しさだけが欲しいが、そうはいかない。平凡はとても有難い。(でも、向上心が無いのは私の悪いところでもある。)

今日は、せっかくの休みだというのに特に何もせず過ごした。いや、違う。絵を描いたり本を読んだりと、自分らしく過ごした。朝早く起きたし、洗濯、掃除、買い出しもして生活を整えた。久しぶりにシャワーで済まさず湯船に浸かって体を休めた。気になっていた漫画を読んだ。私なりの自由で素敵な一日だった。