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映画「ロストケア」

てっきり猟奇的な殺人鬼の松山ケンイチが出てくるものとばかり思っていたけど、全く違った。

ストレートな社会派映画。
ビジュアルがどうしても損しているような気がしなくもないけど、内容はすごくいい映画。

介護をテーマに扱っていて
特に認知症を患う本人、そして周りの家族がどういうことになるかどストレートに描いている。

同じようなテーマでは昔映画「半落ち」を観た時も、やはり正義とは?を考えさせられた。
ただいま、自分もいい歳になって、親の問題、そして遠くない自分の姿を重ね合わすようになってきていることでの、今回の受け止め方はまた違うものになった気がする。

この映画を観て、将来への心構えができたなんて言うつもりはない。
そんなことは、今の自分が軽々しく言えるものじゃあない。

ただこういう問題提起する映画を、色んな世代が広く見て意見交換をする。それが出来るだけでもこの映画の力はとてつもないことだと思う。

映画的には柄本明さんの演技に、憑依型の役者の最高峰を見た気がした。それを見れただけでも良かった。

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