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猫の食事 試行錯誤 〜去勢・避妊手術まで〜

キノタルコの食事内容を記録しておこうと思います。

便の状態に関する記述が多く出てきますので、気になる方はスキップして下さい。

第一弾は、離乳後〜去勢・避妊手術までの食事です。一ヵ月違いで生まれたキノとタルコですが、ふたりとも生後5ヶ月で去勢・避妊手術をしました。

基本方針

我が家の猫の食事内容の基本方針は、グレインフリーで合成添加物不使用のドライフードのみです。このようなフードは比較的、値が張ります。うちの経済状態は裕福とはほど遠く、育ち盛りの子猫で、とりわけ去勢・避妊手術前ですと、ぐんぐん増える体重に比例して食べる量もぐんぐん増えるため、購入する時は毎回ちょっと脂汗です。

ただ私たち夫婦は、健康な体を作る核となる日々の食材に関しては、多少のお金をかけても、できるだけ安心で良質なものを選ぶことが大切だと考えていますので、それは猫に対しても同じ考えなのです。

というわけで、我が家の子猫たち、ワイルドレシピ・キトン→ロニーキャットフード→ナウフレッシュ・キトン→ワイルドレシピ・キトンという変遷を辿りました。コロコロ変えるのはあまり良くないと思いますが、それには理由がありますので、それぞれご説明しますね。

ワイルドレシピ(ニュートロ)

タルコより2ヵ月先に我が家にやってきたキノが、ふやかしたドライを食べられる週齢になった時からずっとワイルドレシピでした。その流れでタルコにも与えたのですが、即座に軟便になってしまいました。うちに来て、今までとは違うフードを食べ始めたから、と考えるのも自然ですし、さらにタルコは風邪も引いていて、抗生物質を飲んだりもしていたので、それも原因としてはあり得ます。ですから一ヵ月くらいは様子を見ていました。ただ、軟便は一向に治らなかったので、もしかしたら原材料に含まれる何かが消化しにくいのかも、と思い、ゆくゆくは切り替える予定にしていたロニーキャットフードに切り替えることにしました。タルコ3ヵ月、キノ4ヵ月の頃です。

ロニーキャットフード(ヒューマル)

原材料も、コンセプトも、すべてが納得いくフードです。全年齢対象だからか、粒がキトン用より大きく、若干硬めなので、子猫が顎を鍛えていくためにも、キノが5ヵ月くらいになったら切り替えようと思っていました。前倒しにはなりましたが、小さなタルコも問題なくカリカリと音を立てて食べていました。ただ、割合を変えながら10日くらいかけて切り替えていったのに、完全にロニーに切り替わる頃に、今度はキノが泥様便になってしまいました。それまで、子猫にしては便が硬めだなと思っていたキノが泥様便になったので、戸惑いました。回数が増えたわけではないのですが、とにかく泥。ただ、今から思えば、原因はフードよりも、同時期にキノが発症していた口内炎だったかもしれません。ロニーは先述のとおり、キトン用よりも粒が大き目で、若干硬めなので、口内炎が痛くて、大きめのロニーをあまり噛まずに丸呑みして、消化が追いつかなかったのかもしれません。口内炎のことは悪化するまで気づいてやれなかったのですが、気づいてからは、良くなるまで、もう少し食べやすいものに変えようと、ナウフレッシュのキトン用にしました。

ナウフレッシュ(ペトキュリアン)

ナウフレッシュに切り替えてすぐ、便の状態は良好になりました。口内炎のこともあり、しばらくは軽くふやかしたり、ウェットフードを混ぜたりしていたことも功を奏したのでしょう、徐々に口内炎も良くなっていきました。ただ1つ、問題がありました。2匹ともこのフードを全く好まないのです。キノはまあまあ食べるのですが、タルコにいたっては、プイッと横を向いて絶対に食べてくれません。茹でたササミや、ウェットフードを混ぜることでやっと食べてくれます。フードに関して、甘やかすつもりはないのですが、臭覚のするどい猫が、何かを食べない理由には、その子にとってのアレルギー成分などを人間が察知できないレベルで感じとっている場合もあると思いますし、子猫の内は、食べず嫌いをなくす目的でも、いろいろな味に慣れてもらいながら好き嫌いを見て、最終的に2匹ともそろって好きなフードを見つければいいかなと思っています。ナウフレッシュ、原材料は申し分ないのですが、かなり高価であるのに、あれこれ足さないと食べてくれないのでは、続ける意味がありません。またしても2週間で切り替えることになりました。

では次をどうするか?

私にとって一番心配だったのは、軟便になることでした。でも、先述のとおり、それぞれが下痢をしていた時期は、フード以外のストレス要因がありました。新しい環境、抗生物質、キノは去勢手術、口内炎など。そのどれもが下痢を誘発する一因にはなり得ます。また、我が家では、1パック約2kgのフードを、約2週間で消費しますので、切り替えも2週間毎と回転が速い。もう少し続けていれば、腸の状態も安定して、便の状態もよくなる可能性は充分にありました。なので、また新しいフードを探すのではなく、今まで好きだったもので、口内炎回復中のキノにも優しいもと、と考えると、ワイルドレシピ・キトンに戻すのが一番よいという結論になりました。以前ワイルドレシピを食べていた時期に軟便になったタルコも、今度は軟便になることはなかったので、タルコの避妊手術が済むまでの3週間は、ワイルドレシピのお世話になったのでした。

次回、去勢・避妊手術後に続きます。

こぼれ話

我が家の猫の食事は「シンプル」で「おやつなし」という方針。それは10年前に亡くなった愛猫ジギに対しても同じです。でも、ジギのフードはキノタルコに与えている、いわゆる「プレミアムフード」ではありませんでした。そもそもプレミアムフードなどというものがあることを知りませんでした。ジギを迎えたのは、30年前で、私が15歳の時。自分のお小遣いで、食べ物や必需品はまかなっていたのですが、生後4週間で迎えた時から20歳で亡くなるまで、同じメーカーのドライフードを与えていました。今の私から思えば、できれば与えたくない類いのフードでした。でも、その頃ペットショップの方からお勧め頂き、他の物に比べるとお値段も少し高めでしたので、自分は「意識高い系」だと思っていました。ジギは、ドライ半分、ウェット半分という食事スタイルでした。特に理由はありません。ウェットに関しては、最後の5年間だけ、オーガニック有名な、ヤラーのチキン缶を与えていて、手作り食なども試したりしましたが、それまでの15年間はドライ同様、今だったら選ばない商品を与えていました。それでも20年生きてくれて、歯石が溜まることも全くなく、病院に行ったことなんて、ワクチン接種以外では、一度膀胱炎になった時、そして、食事を摂らなくなった、亡くなるまでの数日間、点滴に通った時のみで、それ以外に体調を崩したことはありませんでした。だから、どんなフードであれ、その子の体質や元々の強さが物を言うと思います。(キノタルコはジギに比べると信じられないくらい病院のお世話になっています。それについてはまた後日…)

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