だるまさんがころんだ

「唯　この公園に来るの　久しぶりね」
「そうだね　梨紗ちゃん　小さい頃はよく来たね」
「近所の子らと　だるまさんがころんだを　よくやったわね」
「そうだね・・・そうだ　二人でやってみるんだよ　梨紗ちゃん」
「そうね　やりましょうか　言い出しっぺの唯が先に鬼よ」
「分ったよ」　

「じゃ　行くよー　だるまさんがころんだ」
「動かないわよ」

「・・だるまさんがころんだ」
「動かないわよ」

「・・だるまさんがころんだ」
「残念ね　動かないわよ」

「・・だるまさんがころんだ」
「もうすぐタッチよ　唯　また鬼よ」

「そうだ・・・りさちゃんがおこった」
「・・・・・」

「・・りさちゃんがおこった」
「・・・・・・・」

「・・りさちゃんがおこった」
「・・・・・・・・・・」

「・・りさちゃんがお」
「ゆいー　いい加減にしなさいよー　黙ってれば調子に乗って」

「ほら動いた　梨紗ちゃん　次　鬼だよー」
「ずっ　ずるいわよ」
「字の数は一緒だよ　10文字だよ」　

「わっ　分ったわよ　始めるわよ」
「いいよだよ」

「だるまさ」
「タッチだよ」
「はっ 速いわね」
「言うのが遅いんだよ　梨紗ちゃん」

「・・だるまさんが」
「タッチだよ」

「・・・だるまさんがころん」
「タッチだよ　惜しかったね　梨紗ちゃん」

「・・・・だるまさんがころんだ　ヤッター」
「タッチだよ　全部言えただけだよ　梨紗ちゃん」

「・・・・・・やめ 　やめ 　やめ　つまらないからやめよ 　
何か　すーーーごく　あほくさいわよ」
「折角面白くなってきたのにい　も少しやるんだよー」
「じゃあ　唯一人で　気の済むまーで　やってなさいよ」
「ひっ　一人では無理なんだけど」
「帰ろ帰ろ　あーーあほくさ」
「まっ　待つんだよ梨紗ちゃん　唯も一緒に帰るよ　先行かないでほしんだよー」

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