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境界線を引くのは何のため?~人間関係のお話

先日のセッションで「境界線は何のために引くのか?」という話になりまして、今日はその話をシェアしたいと思います。



①境界線とは何か

まずおさらいですが、境界線とは「他の人と自分の境のこと」です。例えば赤ちゃんには境界線という認識がないので、自分も人も同じ(一体である)と思っています。これはスピリチュアル的には真理でもあります。


ですが、三次元の世界では境界線がない、つまり生まれたばかりの赤ちゃんのように「お母さんと自分は同じ人」と思っていると様々な弊害が生じます。なぜかというと、お母さんと自分は別の存在だからです。もちろん、これは相手がお母さんじゃなくても同じです。逆にお母さんの側で子どもと自分が同じ人間のような認識でいる場合もあるし、パートナー同士とか、友人関係とか、いたるところで境界線の問題が起きています。


②境界線が引けていない人に多いパターン

例えばこんなことです

・他人の仕事を自分がやってしまう
・人がいないからといって、いつも残業している
・頼まれてもいないのにアドバイスをしている(あるいはされている)
・人に仕事を任せられない
・人と意見が違うと不安になる
・NOが言えない
・周りにいつも「何とかしなくてはいけない人」がいる
・いつも誰かの言いなりになっている
・本音が言えない
・いつも誰かの顔色を伺っている
・自分の思っていることや自分の意見が言えない
・つい、おせっかいをしてしまう
・相手を助ける立場になりがち
・いつも我慢している
・相手のニーズが気になりすぎる(自分のニーズには注意を払わない)
・相手の期待に必要以上に応えようとする
・自分の理想を押し付ける(あるいは押し付けられる)
・親が喜ぶようないい子である
・過干渉・過保護である

                    などなど

あなたにも思い当たることがあるかもしれませんね。欧米人に比べて、日本人はそもそも文化として境界線があいまいなところがあるかなーと思いますが、心地よく生きていくため、また良い人間関係を築くためには境界線を引くことはとても大事なことです。



③境界線を引くために必要なこと

以下のようなことを心掛けると、適切な境界線を引くことができるようになっていきます。

・自分の問題を人のせいにしないこと
・また人の問題を引き受けないこと
・他人の責任を自分の責任にしないこと
・自分の意見や自分の感情に責任を持つこと
・相手の感情は相手の問題と認識すること
・他人の意志や感情を尊重すること(もちろん自分のも!)
・他人がやるべきことを自分がやらないこと 
・自分の意志や考えをしっかり持ち、それを表現すること
・NOを言うこと
・心理的な安全性を作ること などなど


④境界線は何のために引くのか?

そうはいっても、日本人が欧米人みたいにバシっと境界線を引くのは難しいかもしれません。そんな時に考えてみてほしいことは「何のために線を引くのか?」ということです。


ここでやっと話が最初に戻って笑、この時のセッションでYさまは
「トラブルにならないため?」と仰いました。多くの方がこのように考えていらっしゃると思います。


でも境界線を引くことの本当の目的は「自分と相手を大事にするため」だし、「自分と相手を尊重するため」です。


相手を大事に思うのならば、相手の仕事を引き受けてはいけません。相手が出来ない人になるからです。本当は自分で出来るのに、その力を奪ってしまうことになる。あなたも疲弊してしまうし、結局、相手も自分も大事にしていないことになります。


相手を大事に思うなら、自分の価値観や正義感を押し付けてはいけないし、自分の基準で相手をジャッジするのも違いますよね。


自分のためにも、相手のためにも「NO」を言うこと。もしあなたが嫌だなーと思っているのに「NO」を言わなかったとしたら、相手を嫌な人にしてしまうし、あなたも嫌な気持ちを引きずることになる。


そして相手にNOを言われたのなら、それを尊重すること。無理に説得しようとしない。それは相手の意志を尊重しないことになるから。そしてね、NOを言われたとしても、たいていはあなたの意見や提案にNOと言ったのであって、あなた自身を否定したのではないことは覚えておいて。


そっちにいったら転ぶのになーと思ったとしても、私たちには転ぶ自由もあるのです。転んだからこそ得られるものも多いしね。その機会を奪わない。自分からも、他人からも。


ということでまとめます。
境界線を引くことは自分も他人も大事にすること!
それは決して冷たい人になることではなく、心地よい関係を築くために必要なことなのです。


ちなみに境界線がうまく引けない人は、多くの場合、インナーチャイルド的課題があるので、インナーチャイルドの癒しに取り組むのもおすすめです♪


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