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0能者ミナト2 (メディアワークス文庫)



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あらすじ

江戸時代―寛延年間に村人すべてを殺戮したという怪異「鏖」。
長く封じられていたはずのそれが、眠りから覚めた。
総本山、御蔭神道の名だたる手練が犠牲となり、関係者を震撼させていた。へそ曲がりで有名な九条湊の仕事を選ぶ基準は、「面白いかどうか」だという。
人を跡形もなく吹き飛ばす、前代未聞の怪異―だが湊の腰は重い。皮肉げに「解決してみせるが、期待はするな」と不可解な言葉を放つ湊。
実はこの事件には恐るべき秘密が潜んでいた。


感想

初回のときに感想書いてなかったから、再読分を↓

鏖こと蜃の話はミナトシリーズの中でもかなり好きなお話。
ラストの終わり方が凄い好きで。
絵描きのために出来た怪異。
その絵描きに色々な景色を見せてあげていて、絵描きがそれを喜んで絵に書いていたのが、蜃も嬉しかったんだな。
だから最後、故郷の海水を浴びたとき、思い出したんだよなその遠い昔のことを。
もう身体はボロボロで死期も近くて、その遠い昔のことは忘れていたけれど、最期に思い出せてよかった。うるっときた。

今回は、沙耶が内面的に成長したな。
まさか理彩子に隠し事をするなんて。
早くもミナト色に染まりつつあるな(笑)

2巻でこんなに御蔭と総本山のドロドロが分かるんだっけ?と苦笑いしてしまった。
総本山は結構闇が深いんだよなぁ。
高名だったはずの羅上はインチキ野郎で、その弟子は被害者面全開の振りして師匠である羅上殺してるしな。
なかなかに黒い(苦笑)

読み直しなのに相変わらず面白い!!


読了日・再読日・評価・購入or借りた場所

読了日:2011年6月28日
再読日:2018年4月30日
評 価:★★★★★
場 所:不明