暇な時間を生きたい

慌ただしい1日でした。

そうなることは先週末に分かっていたから、チキンなハートをもつボクは家を出る前から頭痛に悩まされ、電車に乗ると本を読む気にもならず、二駅吊り革に掴まり耐えた後、椅子に座り約40分の仮眠をしました。頭痛の原因は仕事じゃなくて、昨晩観たい映画の舞台挨拶のチケットが取れなくて、放心状態で20分くらいぼけーっとして寝不足になってしまった影響もあるかもしれません。元々、偏頭痛もちで、小学生の頃から一生付き合う覚悟はできているので、視界がチカチカしてくると、『あぁまたかぁ、見えなくなると仕事もできないから嫌なんだよねぇ』と、下柳を見習いながら、のらりくらりと仕事をこなしてきました。

今日は視界が狭くなる症状がなかったことが幸いし、憂鬱な仕事も残業1時間くらいで終わらせることができました。もし、明日まで引きずっていたら、こうして落ち着いてnoteを書けなかったと思います。

仕事終わりに妻に連絡すると、長女がメッセージを書いてくれたおやつがあることを教えてくれました。帰宅する頃には、もうみんな寝ているだろうから、台所のLEDだけを灯してまた1人でしんみりするのかな。残業は仕方がないんだけど、家に帰って家族と一緒に過ごせない悩みはたくさんの人が抱えている問題だと思います。業務効率化をすれば解決するのかといえばそういうものでもないです。ボクが子どもの頃に父も同じように感じていたかもしれません。

戦後から働き続けてきた日本人。普通に生活する上で必要なものは手に入れた大部分の人にとって、そろそろゆっくり生活しても良いんじゃないかとたまに考えてしまうことがあります。これからは、『心を満たすことが大切だ』と就職したころに先輩と話をした気がするけど、会社は利益を出してそれを還元しなくちゃいけないから、簡単には止まれません。

働かないと生きていけない。このまま技術が進化し続けて、朝起きてから寝るまでの世話をロボットがすべてしてくれることになったら、ボクたちは働くことから解放されます。よく聞いた話だと思うけど、現実はずっと遅くて少なくともボクが平均寿命まで生きたとしても、リニアモーターカーが開業したくらいの変化はあっても、ロボットに何もかも奪われて暇な時間を持て余す生活が実現することはないと思います。

みんながそう考えている限り仕事は無くならない。

でもさ、想像してみて欲しいんだけど、1,000年、2,000年前くらいの人たちってめちゃくちゃ暇だったと思うんです。本もスマホもテレビもインターネットもない。移動するのも徒歩だから、毎日変わり映えのしない人と会い、話をすることくらいしかできない。だから、物事を深く考えるようになり、今でも読み継がれる思想をつくりあげられたんだとしたら、もし現代人も暇になればそれらを礎にしてアップデートさせた何かが出来上がる予感がしてきます。

ボクは写真が好きだから、暇になったらどんな写真を撮るようになるのかとても興味がある。老後に時間を持て余したときにならないと実現しない確率は高いけど、アラブの大富豪がボクのパトロンになってくれる可能性もゼロじゃない。想像さえできれば現実になる。

1日1回、Gmailにアラビア文字で書かれたメールが届く想像をしてみようかな。

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ほぼ毎日更新予定。 写真、音楽、本、仕事、家族、日常をテーマに毎日書いています。1行くらいしか書いていない日は、きっと疲れているんだと思い…

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