従量式換気と従圧式換気


久しぶりの投稿ですね。
今日の話は、従量式換気(VCV)と従圧式換気(PCV)の違いについてです。

従量式換気(VCV)は、一回換気量の設定をすることができます。
そのた、呼吸回数さえしっかり設定すれば、
換気量が足りないって事はないでしょう。
では、メリットとデメリットはなんでしょうか?

メリット
・換気量がしっかりしている
・グラフィックから状態の変化が分かる
デメリット
・気道内圧のコントロールができないため、圧外傷のリスクがある。
・不同調を起こしやすい

簡単にいうと上記の通りです。
個人的に使う場面で言えば、
1)筋弛緩を必要とするような重症ARDSの管理
2)低体温施行中
3)喘息重積発作
4)その他
といった感じで、
結構使うシーンは限られています。

従圧式換気(PCV)はどうでしょうか?
従圧式換気は、設定した吸気圧と吸気時間を決めます。
吸気時には、吸気圧を保つように機械が送気をするため不同調は起こしにくいです。
ただ、
換気量が一定に保ちにくいです。
メリット
・同調性がいい
・吸気圧が一定の為、圧外傷を起こしにくい
デメリット
・気道抵抗やコンプライアンスなど色々な影響で
換気量が変化する。

従圧式換気を使うシーンは多いと思います。
今の主流かと。

逆に、
使いにくい時の例も挙げておきます。

神経筋疾患などは使いにくい時があります。

それはなぜでしょうか?

動画で解説しておりますので、
お時間ある時、見てみてください。

PS、
今のCOVID-19による肺炎時の呼吸管理は、、、、
従圧式で管理しますが、P-SILIなどの関係でDeep Sedationや筋弛緩薬を使うなら、その時は自分ならVCVを選ぶと思います。

1つ目の動画が、従量式換気(VCV)の解説です
2つ目の動画が、従圧式換気(PCV)の説明です


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