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銘言アンソロジー ④ 「屁にはブースーピーの三種あり」

屁にはブースーピーの三種あり
ブーは音高く臭みなし
スーは音低く臭みあり
ピーは時々実を持つ恐れあり

 父からの口伝

おなら三態。「実」とは排泄物のことで、気をつけるようにという格言である。

我が家の相伝なのか、地域に伝わる慣用句なのか、他で聞いたことは一度もないし、調べるつもりもない。

一説によれば、平賀源内の著作「放屁論」にその様な記述があるともされ、そうなると急に格調を帯びてくる。

ただ、実際はどんな形態でも臭みはあり、その強度は食べた物に依存する。そういう雑なところに探究心を削がれるのである。

銘言に残すのはいささか迷うところもあったが、記憶から消えずにいるこの言葉の力を信じたい。

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