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インド旅行記3日目

こんにちは。株式会社ユーフォースCEOの谷雄治です。
今回は過去からの転載になるのですが、2018年9月に人生初のインドに行った時の手記を加筆してお届けしたいと思っています。
今回は3日目です。それでは張り切ってどうぞ!

起床と余計な荷物の排除

4:20

ニューデリーを6時に発車の電車に乗るので目覚ましで無理矢理起きる。

チケットは買ったけど何が起きるか分からないしホームもよくわかんないので1時間前には駅に着いておきたい。

荷物が重いので、日本でお金を出せば買えてこの旅では必要無いものは捨てていく。

靴下なんか3日に一回替えれば十分じゃ。

でかい充電器もいらん。

駅へ移動からの外国人バックパッカーとの出逢い

4:45

チェックアウト。部屋にあったビールとチップスとスニッカーズみたいなのを消費したので600Rs払う。

タクシーを呼んでもらう。乗ってニューデリー駅へ。250Rsと言われたがタクシーはこれしかいないし交渉の余地がないのでオッケーする。

5:05

駅着。早めに自分が乗るホームを見つけて一安心。

だけど本当に合っているか疑わしい。

ちょうどホームに座り込んでいた欧米人っぽいバックパッカーがいたので聞いてみる。

俺「このチケットってこの2番ホームで合ってますかね?」

欧米「I think so! I think so!! Yeah!」

俺「(そりゃ確信ないわな…)テンキュー!」

そのお兄さんも同じ電車。俺がC-3の車両でお兄さんはC-2とのこと。こりゃあ乗り損じたら一連托生だなナムナム。

5:45

ホームに電車がきた!がこれがあってるかわからない。ちょうどさっきの欧米兄さんがいたので会話してみる。

「これかな?」

「I think so!! Yeah!!」

やったぜ!まだ分からん!

「Have a nice trip!」的な常套句を使いお兄さんと別れる。そして誰も確信がないまま電車に乗る。

指定席に座ると特に誰も座ってこないのでこれで合ってるんだろう。

6:08ほぼ定刻通りに発車。すごい。

途中で朝ごはんが2回出てきた。

一食目は「そんなに腹減ってないなあ…食べよかなあ…うーん」と考えてたら下げられた。早すぎる。

二食目はパンとカレー味のコロッケ。地味に辛い。

車窓から見えるのはひたすらバラック小屋みたいな建物(?)

ここにはずっと昔から沢山の人達が住んでいるのであろうとボケーっと考える。気づいたら寝てた。

ジャイプール到着〜死ぬほど苦労したチケット購入

10:40

発車から4時間半。

ほぼ定刻でジャイプールに到着。これにもびっくり。

ジャイプールで2泊して9/19にタージマハールがあるアーグラーという街に移動するので先に鉄道のチケットを買いたい。

しかし駅の外に出た瞬間にニューデリーよりひどい声かけ…全く立ち止まれない。立ち止まった瞬間4-5人が「ガイドどう?役にたつよ」と寄ってくる。マジ鬱陶しい!

あとクルマとクラクションの量も半端ない。デリーを凌ぐ。生きて帰れるのかこれ。

ひたすらノーと言っても聞かないのでとりあえずチケット売り場を探しながら歩く。しかしネットにも情報が無いので外国人用チケット売り場が全くわからない。彷徨うこと約30分、それらしい建物があったので入る。

お、チケットカウンターがある。チケットカウンターにいた女性に聞いてみる。

「おれ外国人だけどここでチケット買えますかね?」

「もう一つ向こうの建物よ」

とサリーを着た比較的美しい女性に言われる。ナルホド、そういえばさっき鬱陶しいガイドの兄さんが「そっちじゃねーぞ!あっちだぞ!」と言っていた気がする。疑ってすまん。

そういえばインドに来て初めて女性と話したかもしれん。

隣の建物に入るも本当にここでチケットが買えるのかどうか分からない。一応「foreigner」的な事を書いてあるのでそこら辺に転がってあった記入用紙に自分の名前と「from Jaipur to Agra」 と書いて列に並ぶ。横のおっさんが怒鳴っている。その横のおっさんはうまくチケットを買えたようだ。

おっと、前にドイツ人が割り込んできた。どうやらさっき買おうとして失敗して再トライしたいらしい。一人ぐらい構わんので入れてあげる。

ドイツ人がまた突き返された。かわいそうに。おれは頑張る。

順番が回ってきた。とにかく気持ちで負けたら終わりだ。気合いを入れて俺は吠えた。

「I wanna go to Agra!! 19th September!! Okay???!!

「わかったわかった。とりあえず住所書け」

おお、紙に住所を書いてなかった。書いてもっかいだす。

「朝8時と夕方の5時があるけどどっちがいい?」

また一日二本しかないのか…

「8時!!エイトオクロック!」

あとはなんか色々聞かれたけどおっさんの発音と俺のヒアリング能力が壊滅的に乖離して何を言ってるのかほぼ聞き取れない。

しかしここで尻込んだら負けだ。

「なんかわからんけどとりあえずチケットくれ!アグラー!なんでもいい!オッケーオッケー!」

ここで次の街にいけないと俺の旅は終わりだ。

「okay. 430Rsね」

金を出すとチケットをくれた。

「7:30に9番ホームだ間違えるなよ」

やった!!チケットが買えた!奇跡が起きた!!シヴァにもガネーシャにとりあえず感謝する。

ちなみに与太話、インド人の英語はRを思いっきり発音する。

numberはナンバーではなく「ナンバル」と言う。なのでたまに訳が分からなくなる。

governmentは「ガバルメント」と言う。なるほど分からん。

12:00
チケットを手に入れたのでもう無敵。

今日は奮発してエクスペディアでちょっとよさげなホテルをブックした。と言っても一泊7000円ちょっと。

駅から歩いて5分ぐらいらしいのでgoogleマップを頼りに歩くもホテルの入り口がわからん。

フラフラしてるとまた轢かれそうになる。死なん!!

ここでサイクルリキシャに声をかけられたので乗ってけ行ってもらう。

おお、裏側だったのね。

ジャイプールでのホテルに感動

無事到着。50Rsを30Rsに値切ったけど、どこも立ち寄らずにスムーズに着いたので30Rs渡したあと10Rsを余計に渡す。とても嬉しそう。俺も嬉しい。

ホテルに入る。

「うおお…なんだこれ…」と思うぐらい豪華。ジャイプールでは最高ランクのホテルらしい。この値段でこのランクに泊まれるのか。。みんな手を合わせてナマステナマステ言ってくる。

おれもナマステナマステ言う。

サリーを着た美しい女性に、インド人がよくおでこにつけている赤いやつをつけてもらう。おお、俺もこれでバーフバリ。無敵。

チェックインを済ませるとまたサリーを着た別の女性に部屋まで案内してもらう。扱いがすごい。

久しぶりに女性と二人で歩くのでドキドキする。

このままムフフなサービスがあったらどうしようかと思ったけど特になかった。そりゃそうだ。

部屋に入る。豪華な部屋。日本だと一泊3万コース?これで7000円は得した気分。

ちょっと休憩してタクシーで観光地の天文台へ。

道の混雑とクラクションがもうカオス。運転手はいい人。

天文台の前で降ろしてもらう。200Rs払って中に入る。昔の学者や占い師はこれを使って時間をはかったり星占いをしていたそう。

適当に出て適当にうろつく。訳の分からん裏道に入って完全に迷子になる。外国人は一人もいない。

「ああ、強盗に合う日本人はこういうところをウロつくんだな…今いくら持ってたかな…パスポートさえあればいいかな…いや、生きてるだけで丸儲けだぞ…お命だけはお助けを…」

と思いながら歩くも2、3回車にひかれそうになるだけで助かる。また奇跡を起こしてしまった。

その後、帰りもリキシャ捕まえようと思ったけど壊滅的なほどカオスで諦める。とりあえず歩く。

少年少女とすれ違うと何故か「ハロー!」と話しかけてくる。

「またガイドか!子供まで!」

と最初思っていたけどガイドが全然いない場所でも声をかけてくる。これはもしかして純粋に外国人、特に日本人と話したいのではなかろうか?と思い気軽にハロー!と返すとまた元気よく「ハロー!」と言って手を振ってくれる。疑ってすまんかった。

そういえば俺も子供の頃「ガイジンさん」とすれ違った時「ハロー!」とか言った記憶がある。

その後5人ぐらい連続で少年に「ハロー!」と声をかけられるので全部「ハロー!」と返す。なんかいいことをした気持ちになる。神に感謝。

現地の少年との交流

歩いてると小さなお寺?を発見。ガイドブックかネットで「誰でも入っていいよ。でも入る前に手を洗って靴を脱いでね」と書いてあったので勇気を出して入ることにする。とりあえず手を洗う。しかしその先が分からん。入り口で「これはここからどうすればいいのだ…」と途方にくれていると横から高校生ぐらいの男の子が「ヘイ、カモン」と言って中の礼儀作法を教えてくれるとのこと。

まず胸の前で手を合わせて一礼。真似する。

次に靴を脱いで中に入る。真似する。

住職さんみたいな人がいるので手を出すと少しの何かの灰をくれる。俺ももらう。

その灰を持って歩くと少年が左手に持った灰を右手の人差し指にチョイとつけて灰をペロリと舐める。

舐める。

え?え!!?これ舐めるの!!!??

これなんの灰!!??どう考えても人を燃やしたりしたやつだよね!!?

はだしのゲンでは見たことあるけどほんとにするの!!??

仕方ないので覚悟を決めておれもチョイと舐める。

(ふむ…味はしないんだな…)

マジ頑張った、と思った瞬間少年が左手に持った灰をそのままペロン!!

それは無理!!マジ無理!!舐めたフリをして少し捨てる。少年よすまん。神よ我に罰を与え給え。

最後にインド人の象徴のおでこの赤いのを自分でつける。朱印みたいなものか。

少年は俺を見て「いいんじゃん?」みたいな顔をしている。またバーフバリが誕生する。

その後少年の友達も合流。「どこから来たの?」「ジャパン」など他愛もない話をして別れる。

こういう出会いが人を旅に駆り立てる。

途中で徒歩に力尽きてチャリリキシャに乗って帰る。

乙女カレーに感動

17:40ホテル着。

メシはどうしようかと考えたが何も考える力がなかったのでホテルのレストランに入る。超高級っぽいけど日本円で一食1200円ぐらい。物価の違いか。

何も考えずカレーを食べる。

美味そう。一口食う。

なにこれマジ美味いんですけど!

「どう?」と聞かれたので「このカレーは世界で一番美味い」と伝える。

その後チョコレートのデザートも食う。合わせて3000円弱ぐらい。ものすごい贅沢をした気がする。

疲れたので風呂に入る。

するとシャワーが出ない。

今日はシャワーヘッドを持っているから大丈夫。持ちながら「あれ?あれ?」といじくっていると上から水が降ってきた。

「ギャー!!」

シャワーヘッドがあるのに上にもシャワーヘッドが。初日が伏線かと思うほどの見事なトラップに引っかかる。

明日はお城で像に乗る予定。

ホテルのスパマッサージも気になる。

よし寝よう。グンナイ。


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