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【配信コラム】#EDDIEのかく語りき 第17回/AppleTV+最前線『レッスンinケミストリー』/ピックアップ映画『女優は泣かない』『ナポレオン』/#あなたが好きな伝記映画 特集

みなさん、こんにちは、こんばんは。

さて、今回のnote記事は僕の𝕏配信スペース「#EDDIEのかく語りき」17回目の配信まとめです。

トピックとしては、AppleTV+最前線でドラマ『レッスンinケミストリー』をご紹介。

EDDIEのピックアップ映画では『ナポレオン』と『女優は泣かない』をご紹介。
さらに、映画『ナポレオン』公開を記念して𝕏で募集したハッシュタグ「#あなたが好きな伝記映画」の特集をいたします。

#EDDIEのかく語りき 第17回トークテーマ

2023年12月3日(日)22時〜𝕏のスペースで配信した「#EDDIEのかく語りき」第17回目のトークテーマについてまとめていきます。
細かい話は配信の方で語っていますので、アーカイブを聴いていただけると幸いです。

なお、今回は毎週土曜日に配信している映画配信番組「シネファナ/シネマファナティック」さんの企画で、「#シネマ・スパーリング/#シネスパ」にお呼びいただきました。

映画好きや映画ブロガー、映画配信者などが集まって、スパーリング形式でトークを繰り広げるスペースイベントで、12月2日(土)21時からスタートして、夜中の2時半ぐらいまでぶっ通しでやっていました。

配信の模様は下記の投稿元のスペースよりお聴きください。私EDDIEの出番は開始1時間ほど経ってからです。

①AppleTV+最前線『レッスンinケミストリー』

今回のAppleTV+最前線では、ドラマ『#レッスンinケミストリー』を取り上げます。

■ドラマ『レッスンinケミストリー』

1950年代、科学の才能を持つエリザベスは、不満を抱えながらも実験助手として働く。 勤務時間外に個人的な研究を行っていることがバレて、上司に呼び出される。 権威ある助成金を得るために、エリザベスとカルヴィンは互いに協力して実験に取り組む。 やがて、2人には思いも寄らない結末が訪れる。

Filmarksあらすじより

以前より日本で数少ないAppleTV+信者ということで、映画やドラマを問わず紹介をしてきました。
11月には”モンスター・ヴァース”最新作としてドラマ『モナーク:レガシー・オブ・モンスターズ』が封切られたことにより、日本でも話題にしている人が増えたような気がしています。

なお、2023年7月時点のBUSINESS INSIDERの記事では「Apple TV+の加入者が2年で3倍超に。」と紹介され、加入者が世界的にはかなり増加しているようです。Appleから正式な発表はないようですが、『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』や『ナポレオン』といった注目作の配信が控えていることもあり、今後の注目度合いからは目が離せません。

そして、今回そんなAppleTV+のオリジナル作品として取り上げるのが、ベストセラー小説を原作にしたドラマ『レッスンinケミストリー』です。

MCU『キャプテン・マーベル』や『マーベルズ』への出演があり、強い女性像の代表格のアイコンになりつつあるブリー・ラーソンが主演。
科学者になる夢を持ちながらも、時代の逆風もあり、女性が科学者のような技術職で大成するのが難しかった1950年代が舞台になっています。

今でこそ、男女平等や女性のキャリアアップなどの土壌は整ってきて、まだ完全ではないにしても1950年代と比べると女性の管理職なども増えてきて少しはマシになったような気がしています。
ただし、それでも完全ではないと書いたのは、表層的には男性優位社会である点は大きくは変わっていないため、約70年が経過してもこの状態かと時代の変化のゆったりさに惨憺たる思いを抱いてしまいます。

そんな時代であっても、優秀な自分自身の信念を曲げずに世の中の逆風に立ち向かっていった実在の人物エリザベス・ゾットをラーソンが演じるわけです。

今回の「あなたの好きな伝記映画」特集のタイミングで、実在の人物を主人公にしたAppleオリジナルドラマを取り上げられることに運命的な何かを感じています。

主人公のエリザベスは才能と実力がありながら、実験助手という地位に甘んじていました。男性優位な当時の風潮もあり、上司にあたる偉い研究員には実力を認められながらも表舞台に出るのは「男」ばかり。
そこで出会ったのがカルヴィンという若い男性研究員。彼は周囲から認められながらも、エリザベスの才能に気づいていきます。
彼らの仕事は助成金という補助を得ないと続けられません。そこで日夜2人で研究に明け暮れ、助成金を得るためにある実験に協力して取り組んでいく、というのが序盤の話のざっくりとした内容。

しかし、そんなエリザベスに悲劇が訪れます。

そんな悲劇を体験して次のステップとしては、彼女は妊娠をして母親になるという幸せが訪れながらも、科学者として論理的な考えをもとに生きてきたこともあり、想像以上な子育ての大変さに翻弄されるようになります。

特に社会で女性が生き残っていく道が限定的な時代に、母親として、科学者としての両立を強いられていくのです。

そんな状況でも権力に屈せずに自分の意思と信念を貫いた彼女に惚れ惚れするのがこのドラマの特徴と言えるでしょう。

予告動画にもある男性と彼女のセリフの応答を引用します。

男性「夫は妻の出す酒で仕事の疲れを癒す」
エリザベス「夫が妻より疲れる根拠は?お酒はご自分で」

ブリー・ラーソン製作総指揮&主演、Apple TV+「レッスン in ケミストリー」予告編より

強い女性像のイメージがあるブリー・ラーソンが演じるからこその説得力が、このエリザベス・ゾットというキャラクターにうまく生かされています。

あるきっかけを境に、彼女はテレビの新番組にオファーされ、ドラマのタイトルにあたる料理教室というレッスンが始まります。
女性が遭遇するであろう苦難とそれを乗り越える彼女の信念、母親としての成長、娘との絆、そして科学者ならではのアプローチなど、料理番組のホストという特殊な環境でステップアップしていく実話をもとにしたストーリーです。

最終的に彼女は世間の専業主婦の憧れの存在になっていく模様を、彼女の科学者として生きた半生に着目し描いていく全8話のドラマ。
強大な権力に抗いながらも頑張っている人たちにお勧めしたい作品です。

②EDDIEのピックアップ映画/映画『女優は泣かない』『ナポレオン』

◆『女優は泣かない』

崖っぷちの女優と若手ディレクターが厳しい現実に直面しながらも自分の居場所を見いだしていく姿を描いたドラマ。CMディレクターでテレビドラマの監督・脚本も手がける有働佳史が長編初監督を務め、自身の故郷・熊本県荒尾市を舞台に撮りあげた。

スキャンダルで仕事を失った女優の園田梨枝は、密着ドキュメンタリー撮影のため10年ぶりに故郷の田舎町に帰って来る。しかし現れたのはテレビ局のバラエティ班ADである瀬野咲だけで、2人の前途多難な撮影が始まる。できるだけこっそりと撮影したい梨枝の気持ちをよそに、小さな町では噂が広まり、撮影のことを内緒で帰郷している彼女の存在が家族の耳にも入ってしまう。かつて父・康夫とケンカした末に町を飛び出した梨枝だったが、父は今、末期がんに冒されており……。

蓮佛美沙子が梨枝役で主演を務め、「サマーフィルムにのって」の伊藤万里華が咲、「CHAIN チェイン」の上川周作が梨枝の同級生でタクシー運転手の拓郎を演じた。

映画.com解説より

まさかのタイミングでふと出会った作品が年間ベスト級の傑作になりうる…このダークホース的存在に出会えた奇跡に感謝したいものです。

この映画は、田舎を飛び出して女優になると意気込んだアラサーの女性が、一つのスキャンダルをきっかけに再起を図るべくテレビのドキュメンタリーの企画で、地元の熊本県荒尾市に戻ってくるという話。

女優とは、演じるシーンに応じて喜怒哀楽を表現し、時には演技として涙を要求されるような仕事です。昨今は男女の公平性を期して、”俳優”という言葉での統一がされていますが、あえて”女優”という言葉をタイトルに使っているのにも意味があります。

なぜ『女優は泣かない』という本来仕事で求められる”泣く”という行為の反対をいくタイトルになっているのか。

そもそものところで、彼女はある決心をもとに、実家の父親と対立し、反対を押し切って上京。自分の”夢と約束”を叶えるために懸命に努力した結果、ある程度の認知度を得てきたのも束の間…週刊誌のスキャンダルをきっかけに仕事を失い、女優として返り咲くべく一念発起してテレビの密着ドキュメンタリーの仕事を受けたのです。

序盤は蓮佛美沙子演じる主人公の梨枝が、テレビ番組のADとして仕事を共にすることになった伊藤万理華演じる咲と、お互いのエゴを出し合って調和が合わないミスマッチが、軽妙なコメディとなっています。
そこに地元のタクシー運転手であり、梨枝の同級生の拓郎と偶然出会うことで不思議なトリオでドキュメンタリーを撮影することになります。

この拓郎のキャラが実に愉快で、コメディパートで笑いを誘うキーになっています。イマイチ噛み合わない梨枝と咲の間に入る緩衝材のような役割として、実に重要な存在となっていきます。

この作品の良かったポイントは主に次の通りです。

  • 熊本県荒尾市の九州を舞台にしたハートフルコメディ

  • 田舎から飛び出し一念発起する女優が主人公

  • 仕事で評価されず悪戦苦闘するADとのバディムービーになっている

  • 家族と決別してまで夢に縋る理由がうまく描かれている

  • まわりまわって家族の物語である

  • 卵映画(焼飯と卵焼き) #EDDIEの卵日記

  • 脇役も生かされた設定で脇役にまで愛着が湧く構成

  • 前半から声を上げるほど笑えるコメディ具合

  • 家族とけんか別れした主人公と父親の胸に秘めた思いの対比

  • 何気ない脇役のセリフすら後半に伏線として回収される脚本

  • 蓮佛美沙子と伊藤万理華の役に入りきった見事な演技とセリフ回し

これだけ挙げても足りないぐらい、最初から最後まで楽しめる構成になっています。

何よりも主人公と同じ田舎および地方出身者で、東京などの都会に出てきて自分の夢を追っていたり、自分の信念を貫いていたり、時には失敗や辛い思いをしながらも必死に日々を過ごしていたりする人には刺さる内容になっていると思います。

主人公は退路を絶たれ、もう一度返り咲こうとして必死に人生に向き合おうとしています。
もう1人の主人公とも言えるテレビ番組のADは、ドラマの企画に携わりたいという思いがありながらも同期に先を越され、焦りながらもこの仕事で羽ばたきたいと必死になっています。
それぞれ立場や環境、職種は違いますが、どちらの視点に共感できるかどうかがこの作品を好きになれるかどうかのポイントになりそうな気がします。

僕自身は、梨枝と咲の両方の気持ちや感情に共感するところがあり、今やっている仕事、今自分に課されている職務、決めた以上はそこでやり続けなければならない信念と共通項が多く、今の自分を肯定されているような気分を味わえた映画でした。

上映館は2023年12月3日現在で全国5館のみと小規模ではありますが、今仕事や自分の夢を追いかける最中で、人生の岐路に立たされている、もしくはそんな状況を一度でも経験したことがある人にはぜひ観ていただきたい作品です。

◆『ナポレオン』

「グラディエーター」の巨匠リドリー・スコット監督が「ジョーカー」のホアキン・フェニックスを主演に迎え、フランスの英雄ナポレオン・ボナパルトの人物像を新解釈で描いた歴史スペクタクル。

18世紀末、革命の混乱に揺れるフランス。若き軍人ナポレオンは目覚ましい活躍を見せ、軍の総司令官に任命される。ナポレオンは夫を亡くした女性ジョゼフィーヌと恋に落ち結婚するが、ナポレオンの溺愛ぶりとは裏腹に奔放なジョゼフィーヌは他の男とも関係を持ち、いつしか夫婦関係は奇妙にねじ曲がっていく。その一方で英雄としてのナポレオンは快進撃を続け、クーデターを成功させて第一統領に就任、そしてついにフランス帝国の皇帝にまで上り詰める。政治家・軍人のトップに立ったナポレオンと、皇后となり優雅な生活を送るジョゼフィーヌだったが、2人の心は満たされないままだった。やがてナポレオンは戦争にのめり込み、凄惨な侵略と征服を繰り返すようになる。

妻ジョゼフィーヌ役に「ミッション:インポッシブル」シリーズのバネッサ・カービー。「ゲティ家の身代金」でもスコット監督と組んだデビッド・スカルパが脚本を手がけた。

映画.com解説より

特に世界史に精通してなくても、”ナポレオン”という名前を聞いたことがある人は多いでしょう。
フランス革命期の英雄であり、革命家のナポレオン・ボナパルトのこと。

この映画は、『ブレードランナー』や『グラディエーター』を手がけた巨匠リドリー・スコットが、ナポレオンの半生を新解釈で描いた意欲作。

意欲作という表現をしたのも、公開から話題性はかなりのものですが、大きく賛否が割れている印象があるからです。
というのも、映画自体は158分の長尺ではありますが、ナポレオンが参戦してきた第一次イタリア遠征からエジプト遠征、スペイン独立戦争、ロシア遠征、そして有名なワーテルローの戦いまでの全容を取り扱ったこともあり、一部ではダイジェスト的と揶揄されているのです(ナポレオン戦争について)。

ただ、個人的には彼の軍人としての功績というよりも、彼自身の人間性に着目をした作品になっているので、彼のパーソナルな部分を新解釈で描いたところに面白みがあると思っており、英雄としての彼の歴戦の快挙を目にしたいと期待した人にとっては肩透かしになっているのかもしれません。

そこで、今回特に物語に重要な作用を及ぼしているのがナポレオンの妻ジョセフィーヌなのです。
この2人のしょうもないぐらいに私的なやり取りを楽しめるかどうかが本作を評価できるかの分かれ目になっている気がします。

僕がこの映画を評価するポイントの一つは、やはりホアキン・フェニックスとヴァネッサ・カービーそれぞれの表情の演技です。
字幕ばかりを追ってしまう洋画の映画鑑賞では逃しがちな彼らの表情の細かな変化で心情を追えるので、彼らの心境や感情のミスマッチなどが実にセリフ以上に伝わるようになっているのです。

正直、僕はナポレオンの功績や彼の戦ってきた戦争の名前などほとんど知りません。
僕が伝記映画などの実話作品で重要視しているのは、その物語の軸を担う主人公もしくは周囲のキャラクターにいかに興味を持てるか。それが新解釈など事実と異なるかどうかはあまり気にしていません。これは自分がある程度知っているような日本史の話でも同様です。

映画の登場人物に興味を抱き、その人物や歴史に興味を抱けば、自分で調べたくなります。伝記映画の特徴としては、その歴史上で資料として残っている事実については後で興味湧けば調べればいいわけです。
そのため、今回のようなスピーディな展開は、物語の終幕で明かされる事実や最後のメッセージを活かすためには必須な要素だったと思われます。
史実をもっと深く描いてほしいという思いがあれば、たとえば歴戦の戦いの一部をもっと深掘りして描く必要がありました。

つまり、あくまで今回の映画『ナポレオン』は彼の人物像の掘り下げが一番のテーマとなっており、いかにジョセフィーヌという女性を愛し、彼女に翻弄されたか、そしてナポレオンという男性がいかにただの人に過ぎないのかという心情を楽しむのが吉なのではないかと考えています。

もしナポレオンをもっと絶対的な存在として描くならば、もっと適役がいたでしょうし、ただ今回は彼の弱さや情けなさを表現する必要があったので、ホアキン・フェニックスはかなり良い仕事をしたと感じました。
実際、ナポレオンが英雄的存在であるフランス現地では、この映画はかなり批判されているようで、それ自体は不思議なことでもありません。

一方、ジョセフィーヌを演じたヴァネッサ・カービーも実に見事でした。
そもそもこれまで出演してきた作品を見ると、『ミッション:インポッシブル/フォールアウト』などのM:Iシリーズや『ワイルド・スピード/スーパーコンボ』などのアクション映画が目立ちます。
ただ、近年は大人気ドラマシリーズ『ザ・クラウン』でエリザベス女王の妹マーガレット王女を演じ英国アカデミー賞を受賞。Netflixオリジナル映画『私というパズル』などで演技を評価されて注目を受けています。
『ファーザー』監督のフローリアン・ゼレールの2作目『The Son/息子』でも、ヒュー・ジャックマンと年齢差のある男性とのカップルも自然に演じており、今回のナポレオンでも彼女の強い眼差しや存在感が実にうまく作用していました。

このジョセフィーヌは本来はナポレオンよりも6歳年上の女性だったのが史実。しかし、その年の差を凌駕するように、ヴァネッサがホアキン演じるナポレオンを手のひらで転がしている模様が実に滑稽でした。
この年の差ですら、不自然に感じさせない彼女の強い目力や存在感は見事にマッチしていたと言えるでしょう。

また、この2人に焦点が当てられた作品とはいえ、各戦争のシーンのスペクタクルな映像・演出は見事なもので、劇場の大きなスクリーン、そして何よりも映画館ならではの極上の音響設備で体験することに大きな価値があると感じました。
個人的には雪原の吹雪の中の戦闘シーンはかなり印象的でした。ここは今一度スクリーンで観たいと思わせるほど。もちろんワーテルローの戦いなど、どの戦も見応えがあり、僕個人としては文句なしの迫力で大満足でした。

今作は158分の長尺とはいえ、巧みな編集でかなり上映時間を抑えた方で、各シーンをうまく繋いでいました。実際、まだ正確な配信日は発表されていませんが、AppleTV+で妻ジョセフィーヌをフィーチャーした4時間半のディレクターズカットバージョンも用意しているとのこと。
彼らの生涯や物語にもっと浸りたい人は、ぜひAppleTV+に加入しましょう。


③特集コーナー/#あなたが好きな伝記映画

◆伝記映画とは

伝記映画(でんきえいが)は映画のジャンルのひとつで、歴史上の偉人など、実在の人物の生涯もしくは半生を描いた映画を指す。ほとんどの作品はドキュメンタリー映画のように完全な伝記や史実に基づくものではなく、制作者が多少の創作や脚色をくわえることが一般的である。

Wikipediaより

今回特集を組んだ「#あなたが好きな伝記映画」ですが、伝記映画については上記の通りで歴史上の実在の人物に焦点を当てた自伝映画もしくは半自伝映画が対象になります。
とはいえ、今回はたくさんのタグ付き投稿にご協力いただきましたので、「❶伝記映画」と「❷実録・実話映画」という2つに分けて紹介していければと思います。

❶伝記映画

伝記映画はタイトルの横に取り上げられた実在の人物を記載しています。

・打撃王(1942)/ルー・ゲーリッグ

連続2130回の試合に出場して「鉄人」といわれた野球選手ルー・ゲーリッグの1代記映画で「オペラ・ハット」「モロッコ」のゲイリー・クーバーが主演するサミュエル・ゴールドウイン1942年作品。ストーリーは作家のボール・ガリコが書きおろし「西部を駆ける恋」のジョー・スワーリングと「クリスマスの休暇」のハーマン・J・マンキーウィッツが協力脚色し「恋愛手帖」「嵐の青春」のサム・ウッドが監督し「南部の人」「孔雀夫人(1936)」のルドルフ・マテが撮影した。主役クーパーの相手は、「我等の生涯の最良の年」のテレサ・ライトで先ごろ故人となったベーブ・ルースを始め、ビル・ディッキー、ロバート・ミューゼル、マーク・ケーニッヒ、ビル・スターン等ヤンキース・チームの名手が自ら出演する。

映画.comより

・ゾラの生涯(1948)/エミール・ゾラ

フランスの文豪ゾラの生涯とドレフュス事件を大きく扱った伝記映画で、「科学者の道」と同じくポール・ムニが主演し、ウィリアム・ディーターレーが監督したものである。マシュウ・ジョセフスンの「ゾラとその時代」に取材して、ハインツ・ヘラルドとゲザ・ハーゼッグがストーリーを書き、この二人にノーマン・ライリー・レインが加わって脚本を執筆している。主演のムニをめぐって「桃色の店」のジョセフ・シルドクラウト、「クリスマスの休暇」のゲイル・ソンダーガード、「呪いの家」のドナルド・クリスプ、「どん底」のウラジミル・ソコロフ、「町の人気者」のヘンリー・オニール、「アメリカ交響楽」のモーリス・カーノフスキー、グローリア・ホールデン、エリン・オブライエン・ムーア、ルイス・カルハーン、ロバート・パラットらが主要な役を演じている。撮影は「恋の十日間」のトニー・ゴーディオが指揮した。この映画は1937年度アカデミー賞の作品賞、脚本賞、助演男優賞を得た大作である。

映画.comより

・傷だらけの栄光(1956)/ロッキー・グラジアノ

ミドル級世界選手権保持者ロッキー・グラジアノの伝記映画。原作はグラジアノ自身とロウランド・バーバーの合作によるベスト・セラー小説、脚色は「重役室」のアーネスト・リーマン、監督は「トロイのヘレン」のロバート・ワイズ、撮影は「白鳥(1956)」のジョセフ・ルッテンバーグ、音楽はブロニスロー・ケイパー。主題歌は作詞サミー・カーン、歌手はペリー・コモ。出演は「銀の盃」のポール・ニューマンが初めて主演する他、同じくピア・アンジェリ、「理由なき反抗」のサル・ミネオなど。

映画.comより

・モンパルナスの灯(1958)/アメデオ・モディリアーニ

夭逝の画家モディリアーニの悲劇的な晩年を、「穴」などの名匠ジャック・ベッケルが映画化した伝記ドラマ。

第1次世界大戦後のパリ、モンパルナス。売れないイタリア人画家モディリアーニは画商ズボロフスキーの友情に支えられながらも、貧困と病苦を酒で紛らわす日々を送っていた。ある日、モディリアーニは画学生ジャンヌと出会い恋に落ちるが、彼女の父親によって2人の仲は引き裂かれてしまう。病を悪化させたモディリアーニはズボロフスキーの勧めもありニースで療養することになり、ジャンヌは家族を捨てて彼と一緒に暮らし始める。ジャンヌの愛情と励ましを受け、自身の人生と芸術に前向きに取り組もうとするモディリアーニだったが……。

「花咲ける騎士道」のジェラール・フィリップが主演を務め、ジャンヌを「甘い生活」のアヌーク・エーメ、画商ズボロフスキーを「冒険者たち」のリノ・バンチュラが演じた。

映画.comより

・鉄腕投手 稲尾物語(1959)/稲尾和久

「大笑い江戸っ子祭」の蓮池義雄のオリジナル・シナリオを「こだまは呼んでいる」の本多猪四郎が監督する、西鉄ライオンズの稲尾投手をモデルにした野球映画。撮影は「デン助の やりくり親父」の遠藤精一が担当。

映画.comより

・アラビアのロレンス(1962)/T・E・ロレンス

アラブ民族独立に尽力した実在のイギリス陸軍将校T・E・ロレンスの波乱に満ちた半生を、「大いなる遺産」の名匠デビッド・リーンが壮大なスケールで描いた不朽の名作。20世紀初頭、アラビアはドイツと同盟を結ぶトルコの圧政下にあった。イギリス陸軍カイロ司令部に勤務するロレンス少尉は、トルコからの独立を目指す反乱軍の指導者ファイサルに会うため旅に出る。反乱軍の無力さを目の当たりにしたロレンスは、アラビア民族をまとめあげてゲリラ戦を展開し、見事トルコ軍を打ち破ることに成功。その後も次々と勝利を収めていくが、その一方でロレンスはアラブ人同士の争いや国同士の政治的駆け引きに翻弄されるようになっていく。当時まだ無名だったピーター・オトゥールが主人公ロレンスを熱演。共演は「戦場にかける橋」のアレック・ギネス、「炎の人ゴッホ」のアンソニー・クイン、「ドクトル・ジバゴ」のオマー・シャリフ。1963年・第35回アカデミー賞で作品賞・監督賞など7部門に輝いた。

映画.comより

・みじかくも美しく燃え(1967)/エルヴィラ・マディガン

19世紀のスウェーデンで実際に起った事件を映画化。既婚者の伯爵と美しい綱渡り芸人エルビラ。恋に落ちた2人は、周囲の抑制を振り切って駆け落ちする。逃亡生活の末、運も金も尽きてしまった彼らは、ある決断をする……。衝撃のラストシーンと、全編に流れるモーツァルトのピアノ協奏曲第21番が話題を呼び、当時日本でもヒットを飛ばした悲恋物語。ヒロインを熱演したピア・デゲルマルクが、カンヌ国際映画祭主演女優賞を獲得。

映画.comより

・ローズ(1979)/ジャニス・ジョプリン

60年代の最大の女性シンガーといわれたジャニス・ジョプリンをモデルに、反体制の空気に満ちた60年代のアメリカの若者を熱狂させた1人のロック歌手ローズの愛と激情の人生を描く。製作総指揮はトニー・レイ、製作はマーヴィン・ワースとアーロン・ロッソ、監督は「シンデレラ・リバティー かぎりなき愛」のマーク・ライデル。ビル・カービーの原案を基に彼とボー・ゴールドマンが脚色。撮影はヴィルモス・ジグモンド、音楽はポール・A・ロスチャイルド、編集はロバート・L・ウォルフ、美術はジム・ショッピ、衣裳はシオニ・V・アルドレッジが各各担当。出演はベット・ミドラー、アラン・ベイツ、フレデリック・フォレスト、ハリー・ディーン・スタントン、バリー・プリマス、デビッド・キース、サンドラ・マッケーブ、ウィル・ヘアー、ルディー・ボンドなど。日本語版監修は清水俊二。デラックスカラー、ビスタサイズ。1979年作品。

映画.comより

・エレファント・マン(1980)/ジョン・メリック

19世紀末のロンドンを舞台に実在した奇形の青年ジョン・メリックの悲劇の人生を、「イレーザーヘッド」のデビッド・リンチ監督が描き、鬼才リンチの名を世界にとどろかせた名作。見世物小屋で「エレファント・マン」として暮らしていた青年メリックの前に、ある日、外科医のトリーヴスという男が現れる。メリックの特異な容姿に興味を持ったトリーヴスは、メリックを研究材料にするため、自分が勤める病院に連れ帰ることに。何も話さず怯え続けるメリックを、周囲は知能が低いと思っていた。しかしある時、メリックが知性にあふれた優しい性格であることが判明するが……。日本では1981年に初公開。作品誕生25周年を記念した2004年にはニュープリント版、本国公開から40年を迎えた2020年には4K修復版でそれぞれリバイバル公開される。

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・ガンジー(1982)/マハトマ・ガンジー

リチャード・アッテンボロー監督が、インド独立運動の指導者マハトマ・ガンジーの波乱に満ちた生涯を描き、第55回アカデミー賞で作品賞など8部門に輝いた伝記ドラマ。イギリス領インド人の青年ガンジーは、商社の顧問弁護士として訪れたイギリス領南アフリカで人種差別を受けて激しい怒りを覚え、抗議活動を起こす。暴力を一切使わずに闘うことを信条とする彼は、人種や階級の垣根を越えたアシュラム共同農園を建設。その活動にインド人労働者たちも結束し始め、運動は拡大していく。やがて故郷インドに帰国した彼は国民から英雄として迎えられ、イギリスからの独立運動に身を投じていく。ベン・キングズレーがガンジーの外見から仕草まで見事に再現し、大きな注目を集めた。

映画.comより

・ライトスタッフ(1984)/チャック・イェーガー

トム・ウルフによる同名ベストセラー・ノンフィクションを、フィリップ・カウフマン監督が映画化した群像ドラマ。59年から63年にかけて実施されたマーキュリー計画(アメリカ初の有人宇宙飛行計画)の飛行士に選ばれた7人の男たちの友情や苦悩と、47年に人類で初めて音速の壁を破った孤高の戦闘機パイロット、チャック・イェーガーの生き方が対照的に描かれる。出演はサム・シェパード、スコット・グレン、エド・ハリス、デニス・クエイドほか。

映画.comより

・アマデウス(1985)/ウォルフガング・アマデウス・モーツァルト

ピーター・シェイファーによる戯曲を「カッコーの巣の上で」のアカデミー賞コンビ、製作ソウル・ゼインツ&ミロス・フォアマン監督で映画化。19世紀の楽聖ウォルフガング・アマデウス・モーツァルトの半生を、彼を妬む宮廷音楽家サリエリの視点から描く。出演はサリエリにF・マーレイ・エイブラハム、モーツァルトにトム・ハルス。1984年度のアカデミー賞では作品賞、監督賞、主演男優賞を含む8部門で受賞した。

映画.comより

・ヘンリー/ある連続殺人鬼の記録(1986)/ヘンリー・リー・ルーカス

1970~80年代に全米で300人以上を殺害したといわれる伝説の殺人鬼で、「羊たちの沈黙」のハンニバル・レクターのモデルにもなったといわれるヘンリー・リー・ルーカスの日常を、冷徹な筆致で描いた犯罪スリラー。14歳の時、虐待を繰り返す母親を殺害したヘンリーは、相棒のオーティスとその妹ベッキーとの奇妙な共同生活を始める。しかし、ヘンリーは次第に本能的ともいえる殺人衝動が抑えられなくなっていく。一方ヘンリーに惹かれるベッキーの様子にオーティスは嫉妬し、そのことから3人の共同生活は思わぬ惨劇へと発展していく。86年に製作されたものの、アメリカでも90年に公開されるまでお蔵入りなっていたいわくつきの一作。日本では92年に初公開。2019年4月、オランダの伝説的スリラー「ザ・バニシング 消失」の劇場公開にあわせて特別上映。

映画.comより

・グッドモーニング, ベトナム(1987)/エイドリアン・クロンナウア

ある1人のDJの姿を通してベトナム戦争を描いた、バリー・レビンソン監督による傑作ヒューマンドラマ。ベトナム戦争真っ只中のサイゴンに、兵士たちの士気高揚のため呼び寄せられた米軍放送の人気DJクロンナウアー。マシンガン・トークとロックンロール満載の彼の放送は、兵士たちから大人気を得る。ところが、彼の型破りな言動に驚いた軍上層部は放送を中止してしまい……。まさにハマリ役のロビン・ウィリアムズの熱演は必見。

映画.comより

・ラストエンペラー(1987)/愛新覚羅 溥儀

「ラストタンゴ・イン・パリ」「1900年」で知られるイタリアのベルナルド・ベルトルッチ監督が清朝最後の皇帝・溥儀の生涯を映画化し、1988年・第60回アカデミー賞で作品賞をはじめとする9部門に輝いた歴史大作。溥儀の自伝「わが半生」を原作に、激動の近代史に翻弄された彼の人生を壮大なスケールと色彩豊かな映像美で描き出す。

1950年、ハルピン。ソ連での抑留を解かれ母国へ送還された大勢の中国人戦犯の中に、清朝最後の皇帝・溥儀の姿があった。手首を切って自殺を図った彼は、薄れゆく意識の中、波乱に満ちた自身の半生を思い起こしていく。

「イヤー・オブ・ザ・ドラゴン」のジョン・ローンが成長した溥儀を演じ、「アラビアのロレンス」などの名優ピーター・オトゥールが少年時代の溥儀を導く英国人教師役で出演。坂本龍一が甘粕正彦役で出演したほか音楽を手がけ、日本人として初めてアカデミー作曲賞を受賞した。オリジナル全長版は218分。

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・タッカー(1988)/プレストン・トマス・タッカー

「スター・ウォーズ」のジョージ・ルーカス製作総指揮のもと、「ゴッドファーザー」のフランシス・フォード・コッポラ監督がメガホンをとり、1940年代アメリカの巨大自動車産業界にたった1人で挑んだ男プレストン・トマス・タッカーの実話を映画化したヒューマンドラマ。1945年春。戦争が終結しアメリカが新しい時代を迎えようとする中、デトロイト郊外の街で自動車工場を経営するタッカーは、自らの理想とする新しい自動車を作ることを決意する。仲間たちと試行錯誤の末、速さのみならず安全性や高級感も追求した夢の車「タッカー・トーピード」を完成させた彼は、巧みな広告戦略で瞬く間に世間の注目を集める。しかし、巨大な自動車産業界や保守的な財政界が彼の前に立ちはだかり……。「クレイジー・ハート」のジェフ・ブリッジスが主演を務め、「ニクソン」のジョアン・アレン、「ワン・フロム・ザ・ハート」のフレデリック・フォレスト、本作でゴールデングローブ賞助演男優賞を受賞したマーティン・ランドーら豪華キャストが共演。「地獄の黙示録」のビットリオ・ストラーロが撮影を手がけた。1988年製作・公開。2019年12月、コッポラ監督が自ら監修した4Kデジタルリマスター版でリバイバル公開。

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・バード(1988)/チャーリー・“バード”・パーカー

30年代から50年代にかけて活躍した伝説のジャズ・サキソフォーン奏者チャーリー・“バード”・パーカーと、彼の妻チャンの生涯を描く。エグゼクティヴ・プロデューサーはデイヴィッド・ヴァルデス、製作・監督は「ハートブレイク・リッジ 勝利の戦場」のクリント・イースートウッド、脚本はジョエル・オリアンスキー、撮影は「ハモンド家の秘密」のジャック・N・グリーン、音楽スコアはレニー・ニーハウスが担当。出演は出演 Edward_Garlick: Forest_Whitaker、ダイアン・ヴェノーラほか。88年カンヌ映画祭主演男優賞(F・ウィティカー)、特別優秀技術賞、88年米アカデミー賞録音賞受賞。

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・カミーユ・クローデル(1988)/カミーユ・クローデル

19世紀末、愛と芸術の葛藤の中で生きた彫刻家カミーユ・クローデルの後半生を描く。製作はクリスチャン・フェシュネール、監督は本作品がデビューになるブルーノ・ニュイッテン。レーヌ・マリー・パリスの原作を基に、脚本・台詞はニュィッテンとマリリン・ゴールディンの共同、撮影はピエール・ロム、音楽はガブリエル・ヤーレが担当。出演は「死への逃避行」のイザベル・アジャーニ、ジェラール・ドパルデューほか。

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・グローリー(1989)/ロバート・グールド・ショー

南北戦争を舞台に、実在したアメリカ史上初の黒人部隊を描いた戦争ドラマ。アメリカが南北戦争に突入した1860年代初頭。若き北軍大佐ショーは、黒人だけで構成される第54連隊の指揮官に就任する。入隊志願者の多くは南部から逃れてきた元奴隷の人々で、戦闘経験こそないが士気は高い。しかし北軍内部にも根強い人種差別が蔓延しており、必要物資は支給されず、戦闘にも加わることができない。過酷な訓練を続ける中で、ショーは兵士たちとの間に厚い信頼関係を築いていく。やがて、ショーの必死の訴えによりようやく戦闘に参加した彼らは、そこで目覚ましい成果を挙げる。監督は「ラストサムライ」「きのうの夜は…」のエドワード・ズウィック。1990年・第62回アカデミー賞で助演男優賞(デンゼル・ワシントン)、撮影賞、音響賞を受賞した。

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・グッドフェローズ(1990)/ヘンリー・ヒル

巨匠マーティン・スコセッシがニコラス・ピレッジのノンフィクションを基に、「グッドフェローズ」と呼ばれるギャングたちの生き様を描いたマフィア映画。ニューヨークの下町ブルックリンで生まれたヘンリーは、幼い頃からマフィアに憧れて育つ。地元を牛耳るポーリーの下で働き始めた彼は、兄貴分のジミーや野心旺盛なトミーらと犯罪を重ね、組織内での地位を高めていく。そして1978年、一味はケネディ国際空港を襲撃し、600万ドルの強奪に成功。FBIの捜査の手が迫る中、ジミーらは口封じのため事件の関係者を次々と殺害していく。トミー役のジョー・ペシが第63回アカデミー賞で助演男優賞を受賞。ヘンリーをレイ・リオッタ、ジミーをロバート・デ・ニーロがそれぞれ演じた。

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・夢を生きた男 ザ・ベーブ(1992)/ベーブ・ルース

アメリカ野球界の伝説的ヒーロー、ベーブ・ルースの生涯を描くドラマ。監督は「見ざる聞かざる目撃者」のアーサー・ヒラー、製作・脚本は「ヤングガン(1988)」の脚本を担当したジョン・フスコ、エグゼクティヴ・プロデューサーは「僕の美しい人だから」のウィリアム・フィネガンとウォルター・コブレンツ、撮影は「ブレイズ」のハスケル・ウェクスラー、音楽は「レイジ・イン・ハーレム」のエルマー・バーンスタインが担当。

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・マルコムX(1993)/マルコムX

黒人解放運動の指導者マルコムXの生涯を描くスパイク・リー監督渾身の力作。ボストンのスラム街に暮らす青年マルコムは犯罪に手を染め、やがて逮捕される。刑務所でイスラム教に改宗した彼はマルコムXと改名。出所後、ブラック・ムスリム運動の指導者イライジャ・モハメドのもとで、白人を敵視する扇動的な運動を展開することに。その後、人種差別に対する抵抗運動が各地で激化。メッカを巡礼したマルコムは異人種との共存という思想に目覚めるが……。

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・ドラゴン ブルース・リー物語(1993)/ブルース・リー

32歳で急死した伝統的アクション・スター、ブルース・リーの生涯を描く伝記ドラマ。監督は「ハード・ウェイ」製作したロブ・コーエン、製作は「バックドラフト」のラファエラ・デ・ラウレンティス、エグゼクティヴ・プロデューサーはダン・ヨーク。ブルース・リーの未亡人リンダ・リー・キャドウェルの原作「ブルース・リー、ストーリー」(キネマ旬報社)をもとに、コーエンと「レディホーク」のエドワード・カマラ、「硝子の塔」のジョン・ラッフォが共同で脚本を執筆。撮影は「シュワルツェネッガー プレデター」のデイヴィッド・エグビー、音楽は「ラスト・オブ・モヒカン」のランディ・エデルマンが担当。主演はハワイ出身のジェイソン・スコット・リー、「フォード・フェアレーンの冒険」のローレン・ホリー。他に「エアポート'80」のロバート・ワグナー、「キングの報酬」のマイケル・ラーンドらが共演。

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・シンドラーのリスト(1993)/オスカー・シンドラー

スティーブン・スピルバーグ監督が、ナチスによるユダヤ人大虐殺から多くの命を救った実在のドイツ人実業家オスカー・シンドラーを描いた名作。1939年、ナチスドイツ占領下のポーランド。戦争を利用して一儲けしようと狙うドイツ人実業家シンドラーは、軍の幹部に取り入り、ユダヤ人の所有していた工場を払い下げてもらう。軍用ホーロー容器工場を立ち上げた彼は、安価な労働力としてユダヤ人たちを雇い入れ、事業を軌道に乗せていく。しかしナチスによるユダヤ人の迫害は日ごとにエスカレートし、ついに虐殺が始まる。凄惨な光景を目の当たりにしたシンドラーは、私財を投じて彼らの命を救うことを決意する。リーアム・ニーソンが主演を務め、レイフ・ファインズ、ベン・キングズレーが共演。第66回アカデミー賞で作品賞など7部門を受賞し、スピルバーグは初の監督賞を獲得した。

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・バック・ビート(1994)/スチュアート・サトクリフ

20世紀最大のロック・グループ、ビートルズの初期メンバーであったスチュアート・サトクリフが、恋人への愛とアートに情熱を注いだ21年間の生涯を描いた青春映画。監督は、音楽ドキュメンタリーやビデオクリップで活躍するイアン・ソフトリー。脚本は、監督とマイケル・トーマス、ステイーブン・ワードの共同。製作はフィノラ・ドワイヤーとスティーブン・ウーリー。エグゼクティヴ・プロデューサーは「クライングゲーム」のニック・パウエル、撮影は「エドワードII」のイアン・ウィルソン。オリジナル・スコアと音楽プロデュースはドン・ウォズ、音楽監督はボブ・ラストが担当。本作のために集められたミュージシャンたちによるバック・ビート・バンドの歌と演奏で、ビートルズ・ナンバーを再現している。主演は「パワー・オブ・ワン」のスティーブン・ドーフと「ツイン・ピークス ローラ・パーマー最期の7日間」のシェリル・リー。共演は「僕たちの時間」でもジョン・レノン役を演じたイアン・ハートら。

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・エド・ウッド(1994)/エドワード・D・ウッドJr

アメリカ史上最低といわれた映画監督エドワード・D・ウッドJr、通称エド・ウッドの半生を、彼のファンであるティム・バートンが映画化。映画監督を夢見る青年エドは、往年の俳優ベラ・ルゴシと出会ったことをきっかけに監督デビューを果たすが……。主演のエドを演じるのは「シザーハンズ」のジョニー・デップ。また、ベラ・ルゴシを演じたマーティン・ランドーは、本作でアカデミー賞助演男優賞を受賞した。

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・ルディ/涙のウイニング・ラン(1994)/ルディ・ルティガー

フットボールの名門チームの選手の座を獲得するために、さまざまな困難を持ち前の粘り強さで克服し、ついに夢を自分の腕で掴んだ若者の姿を実話に基づいて描いた、感動のスポーツ・ロマン。86年の「勝利への旅立ち」を見た実在の人物、ルディ・ルティガーが、自分の体験を映画化してもらうべく、監督のデイヴィッド・アンスポーと脚本家のアンジェロ・ピッツォにアプローチしたもの。製作はロバート・N・フライドとケイリー・ウッズ。撮影は「ダイ・ハード2」のオリヴァー・ウッド、音楽は「氷の微笑」のジェリー・ゴールドスミス。主演は「メンフィス・ベル」のショーン・アスティン。共演は「キスへのプレリュード」のネッド・ビーティ、「ミセス・ダウト」のロバート・プロスキーほか。

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・ブレイブハート(1995)/ウィリアム・ウォレス

メル・ギブソンが監督・製作・主演を務め、スコットランド独立のために戦った実在の英雄ウィリアム・ウォレスの生涯を描いた歴史スペクタクル。13世紀末のスコットランド。残虐非道なイングランド王エドワード1世の侵略により家族を殺された少年ウィリアム・ウォレスは、故郷から遠く離れた叔父のもとで暮らすことに。やがて成人し故郷に戻ったウォレスは、幼なじみのミューロンと恋に落ち結婚するが、彼女はウォレスの目の前でイングランド兵に殺されてしまう。復讐を誓ったウォレスは、圧政に苦しむ人々とともに自由と解放を求めて立ち上がる。共演は「ラ・ブーム」のソフィー・マルソー、「アルカトラズからの脱出」のパトリック・マクグーハン。1996年・第68回アカデミー賞で作品賞・監督賞など5部門を受賞した。

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・タイ・カップ(1995)/タイラス・カッブ

大リーグ史上伝説の名打者、タイラス・カッブの矛盾に満ちた生涯を描く異色の伝記映画。監督・脚本は「さよならゲーム」「ハードプレイ」とスポーツ映画を得意とするロン・シェルトン。製作はシェルトンとコンビのデイヴィッド・レスター、エクゼクティヴ・プロデューサーは「ボーイズ・オン・ザ・サイド」のベテラン、アーノン・ミルチャン。撮影は「フォーエヴァー・ヤング 時を超えた告白」のラッセル・ボイド、音楽は「バットマン・フォーエヴァー」のエリオット・ゴールデンサル、美術はアーミン・ガンツとスコット・T・リトナーが担当。主演は「ブルースカイ(1994)」のトミー・リー・ジョーンズ。共演は「バットマン(1989)」「ミストレス」のロバート・ウール、「わかれ路(1994)」のロリータ・ダヴィドヴィッチほか。

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・シャイン(1996)/デイビッド・ヘルフゴット

実在の天才ピアニスト、デイビッド・ヘルフゴットの半生を映画化し、主演のジェフリー・ラッシュが第69回アカデミー賞主演男優賞など数々の賞に輝いた伝記ドラマ。オーストラリア、メルボルンで暮らすデイビッドは、音楽家の夢に破れた父に幼少時からピアノを厳しく教え込まれ、その才能を開花させる。しかし留学の話が出ると、父は彼が家族から離れることを暴力的に拒否。結局デイビッドは父の許しを得ないまま、英国王立音楽院に留学するためロンドンへ渡る。父にいつか弾きこなすよう言われていたラフマニノフのピアノ協奏曲第3番をコンクールの演奏曲に選んだデイビッドは、猛特訓の末に見事に演奏するが、過度のストレスによって精神を病んでしまう。劇中のピアノ演奏はヘルフゴット本人によるもの。

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・エリザベス(1998)/エリザベス1世

イングランドの女王エリザベス1世の数奇な半生を、ケイト・ブランシェット主演で描いた歴史ドラマ。16世紀イングランド。カトリック派の女王メアリーはプロテスタントを激しく弾圧し、王位継承者であるプロテスタント派の異母妹エリザベスをロンドン塔に幽閉する。しかしメアリーが病で崩御すると、エリザベスは新女王として即位。陰謀と裏切り渦巻く宮廷内で、重臣からは他国との政略結婚を勧められながらも、恋人ロバート・ダドリーとの愛を育んでいくエリザベスだったが……。共演に「恋におちたシェイクスピア」のジョセフ・ファインズ、「シャイン」のジェフリー・ラッシュ、「ジュラシック・パーク」のリチャード・アッテンボロー。第71回アカデミー賞で作品賞など7部門にノミネートされ、メイクアップ賞を受賞した。

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・遠い空の向こうに(1999)/ロケット・ボーイズ(ホーマー・ヒッカム)

米ソ冷戦時代のアメリカ、コールウッド。ここに生まれた男は誰もが将来炭坑夫になると約束されたこの町で、高校生ホーマーは自分の将来に不安を感じていた。そんな1957年10月4日。ホーマーは星空を美しい軌跡を描いて飛んでいくソ連の人工衛星スプートニクを見る。宇宙の夢に魅せられたホーマーは悪友たちと「ロケット・ボーイズ」を結成、ロケット製作に夢中になるが、父はそんなホーマーを理解できず、二人は衝突する。

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・ザ・ハリケーン(1999)/ルービン・カーター

その驚異的な強さで“ハリケーン”の異名を持つボクサー、ルービン・カーター。1966年、彼は故郷パターソンで白人3人を殺害した容疑で逮捕され、終身刑を宣告される。無実を訴えて獄中で書いた自伝を出版し反響を呼ぶが、再審で再び有罪判決を受け、カーターの存在は次第に世間から忘れられていった。レズラ少年が古本市でカーターの本を見つけたのは、まさにそんな時だった。カーターの生きざまに胸を打たれたレズラは、その思いを手紙に託しカーターへ送る。

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・ブロウ(2001)/ジョージ・ユング

監督はユマ・サーマン、ナタリー・ポートマンらの群像劇「ビューティフル・ガールズ」(96)のテッド・デミ。脚本は「アメリカン・ヒストリーX」(98)のデビッド・マッケンナと、ジョン・カサベテスの息子であり「シーズ・ソー・ラブリー」(97)の監督でもあるニック・カサベテスが共同で担当。撮影はスパイク・リー監督「サマー・オブ・サム」の女流エレン・クラス。元ピーウィー・ハーマン=ポール・ルーベンスが主人公の相棒役を熱演。

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・ビューティフル・マインド(2001)/ジョン・ナッシュ

ノーベル経済学賞を受賞した実在の数学者ジョン・ナッシュの半生を、「アポロ13」の名匠ロン・ハワードのメガホン、「グラディエーター」でアカデミー主演男優賞を受賞したラッセル・クロウ主演で映画化したヒューマンドラマ。天才数学者の苦悩と彼を支え続ける妻の愛を描き、2002年・第74回アカデミー賞で8部門にノミネートされ、作品賞を含む4部門を受賞した。1947年、プリンストン大学院の数学科に入学したナッシュは、周囲から変人扱いされながらも研究に没頭する。やがて画期的な「ゲーム理論」を発見した彼は、その功績を認められマサチューセッツ工科大学の研究所に採用される。愛する女性アリシアとも出会い幸せな日々を過ごすナッシュだったが、国防省の諜報員パーチャーからソ連の暗号解読という極秘任務を受け、そのプレッシャーにより次第に精神のバランスを崩していく。ジェニファー・コネリーが妻アリシアを好演し、アカデミー助演女優賞を受賞。

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・戦場のピアニスト(2002)/ウワディスワフ・シュピルマン

第55回カンヌ国際映画祭で最高賞パルムドールの栄冠に輝き、第75回アカデミー賞でも作品賞ほか7部門にノミネートされ、ロマン・ポランスキーの監督賞、エイドリアン・ブロディの主演男優賞など計3部門で受賞を果たした戦争ドラマ。ナチスドイツ侵攻下のポーランドで生きた実在のユダヤ人ピアニスト、ウワディスワフ・シュピルマンの自伝を映画化した。

1939年、ナチスドイツがポーランドに侵攻。ワルシャワの放送局で演奏していたピアニストのシュピルマンは、ユダヤ人としてゲットーに移住させられる。やがて何十万ものユダヤ人が強制収容所送りとなる中、奇跡的に難を逃れたシュピルマンは、必死に身を隠して生き延びることだけを考えていた。しかしある夜、ついにひとりのドイツ人将校に見つかってしまう。

監督のポランスキー自身もパリでポーランド人の両親のもとに生まれ、収容所で母親を亡くし、各地を放浪して生き延びたという体験を持つ。日本では2003年に劇場公開され、第2次世界大戦終結から70年目の2015年にデジタルリマスター版でリバイバル公開。2023年には4K デジタルリマスター版でリバイバル公開。

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・永遠のマリア・カラス(2002)/マリア・カラス

オペラの天才歌手マリア・カラスの謎の最晩年期にスポットを当てたドラマ。監督・脚本は「ムッソリーニとお茶を」のフランコ・ゼフィレッリ。脚本は「ベント/堕ちた饗宴」のマーティン・シャーマン。撮影は「尼僧の恋/マリアの涙」のエンニオ・グァルニエリ。音楽監修は「トスカニーニ」のユージーン・コーン。出演は「8人の女たち」のファニー・アルダン、「仮面の男」のジェレミー・アイアンズ、「ムッソリーニとお茶を」のジョーン・プローライトほか。

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・オールド・ルーキー(2002)/ジム・モリス

史上最年長ルーキーとしてメジャーリーグのマウンドに立った実在の野球選手、ジム・モリスを描いた感動作。監督は「真夜中のサバナ」などの脚本で知られるジョン・リー・ハンコック。脚本は「小説家を見つけたら」のマイク・リッチ。撮影は「パール・ハーバー」のジョン・シュワルツマン。音楽は「バーバー」のカーター・バーウェル。出演は「トラフィック」のデニス・クエイド、「シャンプー台の向こうに」のレイチェル・グリフィス、「ラブ・オブ・ザ・ゲーム」のブライアン・コックス、「ドニー・ダーコ」のベス・グラント、「ロードキラー」のジェイ・ヘルナンデス、「背信の行方」のアンガス・T・ジョーンズほか。

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・マザー・テレサ(2003)/マザー・テレサ

貧困と飢えに苦しむ人々のため、87年の生涯を捧げた伝説の修道女マザー・テレサの人生を映画化。テレサを演じるのは、「ロミオとジュリエット」で世界を魅了したオリヴィア・ハッセー。監督はイタリアでTVを中心に活躍するファブリツィオ・コスタ。

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・Ray レイ(2004)/レイ・チャールズ

本作の完成直前に惜しくも他界した盲目の天才ミュージシャン、レイ・チャールズの生涯を映画化。音楽界のジャンル概念と制度を打ち破ろうとする彼の情熱と苦闘を描く。監督は「愛と青春の旅だち」「ホワイト・ナイツ/白夜」のテイラー・ハックフォード。身振りもそっくりにレイ・チャールズを演じ、オスカー主演男優賞候補と噂されているのは、「コラテラル」でトム・クルーズと共演して注目を集めたジェイミー・フォックス。

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・シンデレラマン(2005)/ジェームス・J・ブラドック

「ビューティフル・マインド」のロン・ハワード監督とラッセル・クロウが再び組んで実在したボクサーを描く感動ドラマ。1930年代の大不況下のアメリカ。負傷のためプロボクシングの世界から引退して肉体労働者となっていたジムは、愛する妻と子供のため、勝ち目のない新進ボクサーとの試合を引き受ける。ジムを見守る妻役でレニー・ゼルウィガー、マネージャー役で「サイドウェイ」に主演したポール・ジアマッティが共演。

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・エディット・ピアフ 愛の讃歌(2007)/エディット・ピアフ

「愛の讃歌」「ばら色の人生」など、数々の名曲を残したフランスの国民的シャンソン歌手、エディット・ピアフ。その波乱に満ちた47年間の生涯を描き、フランスで500万人以上を動員。ピアフになりきった主演マリオン・コティヤールは、第80回アカデミー賞主演女優賞受賞。1915年、第1次大戦中の貧しい家庭に生まれ、祖母の娼館に預けられて育ったピアフは、路上で歌って日銭を稼いでいたところを見出され、プロデビュー。瞬く間に人気歌手へと成長するが……。

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・潜水服は蝶の夢を見る(2007)/ジャン=ドミニク・ボビー

身体的自由を失った男性が瞬きだけで自伝を綴ったという実話を、「バスキア」「夜になるまえに」のジュリアン・シュナーベル監督が映画化した人間ドラマ。ELLE誌の編集長として順調な人生を送っていたジャン=ドミニク・ボビー。ところがある日脳梗塞で倒れ、全身麻痺で左目のまぶたしか動かせない状態になってしまう。言葉すら発することができない彼は、言語療法士の力添えで瞬きを使ってコミュニケーションを取るようになり……。

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・アイム・ノット・ゼア(2007)/ボブ・ディラン

ケイト・ブランシェット、ヒース・レジャー、リチャード・ギア、クリスチャン・ベール、ベン・ウィショーら6人の豪華キャストが、伝説的アーティスト、ボブ・ディランをそれぞれ異なった角度から演じるという話題作。「ベルベット・ゴールドマイン」などの鬼才トッド・ヘインズがメガホンを取り、フォークシンガー、ロックスター、詩人、映画スターなど様々な顔を持つボブ・ディランの謎に包まれた人生に迫る。

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・ワルキューレ(2008)/クラウス・フォン・シュタウフェンベルク

国家に忠誠を誓った軍人シュタウフェンベルクだったが、ヒトラーの独裁政権に絶望し、祖国のために総統暗殺を企てる。第2次大戦中の1944年7月20日、ナチスのクラウス・フォン・シュタウフェンベルク大佐を首謀者として決行されたヒトラー暗殺計画を、ブライアン・シンガー監督、トム・クルーズ主演で描く歴史サスペンス。共演にケネス・ブラナー、テレンス・スタンプ、ビル・ナイ、カリス・ファン・ハウテンら豪華キャストが集結。

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・フィリップ、きみを愛してる!(2010)/スティーブン・ラッセル

愛する妻子と平穏な生活を送っていた警察官のスティーブは、ある日、瀕死の交通事故に遭ったことで人生を見つめ直し、妻に自分がゲイであることを告白して家を出て行く。やがて詐欺で得た金で恋人を満足させるようになったスティーブは、逮捕・収容された刑務所で、フィリップという青年と運命的な恋に落ちる。ジム・キャリーとユアン・マクレガーがゲイのカップルを演じる、実話に基づいたラブストーリー。

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・インビクタス 負けざる者たち(2010)/ネルソン・マンデラ&ヤコブス・フランソワ・ピナール

南アフリカ共和国のネルソン・マンデラ大統領と同国代表ラグビーチームの白人キャプテンがワールドカップ制覇へ向け奮闘する姿を、クリント・イーストウッド監督が描いた人間ドラマ。1994年、南アフリカ初の黒人大統領となったマンデラは、アパルトヘイトによる人種差別や経済格差をなくし、国をまとめるためには、95年に自国で開催されるラグビーワールドカップでの優勝が必要と感じ、代表チームのキャプテン、ピナールとの接触を図る……。主演はモーガン・フリーマンとマット・デイモン。

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・英国王のスピーチ(2010)/ジョージ6世

現イギリス女王エリザベス2世の父ジョージ6世の伝記をコリン・ファース主演で映画化した歴史ドラマ。きつ音障害を抱えた内気なジョージ6世(ファース)が、言語療法士の助けを借りて障害を克服し、第2次世界大戦開戦にあたって国民を勇気づける見事なスピーチを披露して人心を得るまでを描く。共演にジェフリー・ラッシュ、ヘレナ・ボナム・カーター。監督は「くたばれ!ユナイテッド」のトム・フーパー。第83回米アカデミー賞で作品、監督、主演男優、脚本賞を受賞した。

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・ソーシャル・ネットワーク(2010)/マーク・ザッカーバーグ

世界最大のソーシャルネットワーキングサイト「Facebook」創設者マーク・ザッカーバーグの半生を、鬼才デビッド・フィンチャーが映画化。2003年、ハーバード大学に通う19歳のマークは、親友のエドゥアルドとともに学内の友人を増やすためのネットワーキング・サービスを開発する。そのサービスは瞬く間に他校でも評判となり、ファイル共有サイト「ナップスター」創設者のショーン・パーカーとの出会いを経て、社会現象を巻き起こすほどの巨大サイトへと急成長を遂げるが……。主演は「イカとクジラ」のジェシー・アイゼンバーグ。共演にジャスティン・ティンバーレイク、新スパイダーマンに抜擢されたアンドリュー・ガーフィルドら。

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・ランナウェイズ(2010)/ザ・ランナウェイズ

1970年代に人気を博した平均年齢16歳のガールズ・ロックバンド「ザ・ランナウェイズ」の軌跡を描いた音楽映画。ボーカリストであるシェリー・カーリーの自伝をもとに、男ばかりのロック界で差別を受けながらも自分たちのスタイルを貫こうとした少女たちの青春を描く。男まさりなギタリスト、ジョーン・ジェットを「トワイライト」シリーズのクリステン・スチュワート、セクシーな衣装とパフォーマンスで人気を集めたシェリー・カーリーをダコタ・ファニングが熱演する。

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・プリンセス・カイウラニ(2010)/ヴィクトリア・カウェキウ・ルナリオ・カラニヌイアヒラパラパ・カイウラニ・クレゴーン

ハワイ王朝最後の王女カイウラニの波乱に満ちた生涯と隠された悲恋を描いた歴史ドラマ。1875年、カラカウア王の妹とスコットランド人の間に生まれたカイウラニは、国民から慕われる王女として美しく成長するが、1889年、王政を脅かす反体制派の不穏な動きから身を守るためイギリスへ留学するこになる。やがてカラカウア国王が亡くなりクーデターが起こると、カイウラニは祖国の混乱を収めるため立ち上がるが……。主演は「ニュー・ワールド」のクオリアンカ・キルヒャー。

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・マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙(2011)/マーガレット・サッチャー

イギリス史上初の女性首相で、その強硬な性格と政治方針から「鉄の女」と呼ばれたマーガレット・サッチャーの半生をメリル・ストリープ主演で描いたドラマ。父の影響で政治家を志すようになったマーガレットは1975年、50歳で保守党党首に選出され、79年にはイギリス初の女性首相となった。国を変えるため男社内の中で奮闘するマーガレットは「鉄の女」と呼ばれるようになるが、そんな彼女にも妻や母としての顔があり、知られざる孤独と苦悩があった。マーガレットを支えた夫デニス役にジム・ブロードベント。監督は「マンマ・ミーア!」のフィリダ・ロイド。第84回アカデミー賞ではストリープが主演女優賞を受賞。ストリープは史上最多17回目のノミネートにして、「クレイマー、クレイマー」(79)、「ソフィーの選択」(82)に続く3つ目のオスカー像を手にした。

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・ソウル・サーファー(2011)/ベサニー・ハミルトン

サメに襲われ左腕を失いながらもプロを目指して再起した実在のサーファー、ベサニー・ハミルトンの実話を映画化。2003年、ハワイの海とサーフィンをこよなく愛する13歳の少女ベサニーは、サーフィン中にサメに襲われ左腕を失ってしまう。すべてに絶望し、サーフィンを辞めて新しい生活を始めたベサニーだったが、どうしてもサーフィンを忘れることができず、再びプロサーファーを目指すことを決意。家族に支えられながら厳しい特訓を繰り返し、競技大会に出場する。主演は「テラビシアにかける橋」のアナソフィア・ロブ。

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・The Lady アウンサンスーチー ひき裂かれた愛(2011)/アウンサンスーチー

ビルマ(現ミャンマー)の非暴力民主化運動の指導者で、1991年にはアジア人女性として初のノーベル平和賞も受賞したアウンサンスーチー氏の半生を描くヒューマンドラマ。軍事政権との過酷な戦いや民衆を魅了する強さ、イギリス人の夫マイケル・アリスとの愛情などが描かれていく。作家のレベッカ・フレインがスーチー氏の関係者へ取材を重ねて執筆した脚本を、リュック・ベッソン監督のメガホンで映画化。主演はミシェル・ヨー。夫のマイケル役に英国の名優デビッド・シューリス。

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・マネーボール(2011)/ビリー・ビーン

メジャーリーグ「オークランド・アスレチックス」のGM(ゼネラルマネージャー)、ビリー・ビーンの半生を、ブラッド・ピット主演で映画化。全米約30球団の中でも下から数えたほうが早いといわれた弱小球団のアスレチックスを独自の「マネー・ボール理論」により改革し、常勝球団に育てあげたビーンの苦悩と栄光のドラマを描く。監督は「カポーティ」のベネット・ミラー。「シンドラーのリスト」のスティーブン・ザイリアンと「ソーシャル・ネットワーク」のアーロン・ソーキンが脚本を担当した。

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・42 世界を変えた男(2013)/ジャッキー・ロビンソン

史上初の黒人メジャーリーガーとなったジャッキー・ロビンソンの半生を、ブルックリン・ドジャース(現ロサンゼルス・ドジャース)のジェネラル・マネージャー、ブランチ・リッキーとの交流を軸に描いたドラマ。1947年、ブルックリン・ドジャースのGMだったリッキーは周囲の反対を押し切り、ロンビンソンとメジャー契約を結ぶ。2人はファンやマスコミ、チームメイトからも誹謗中傷を浴びせられるが、自制心を貫き通し、プレーに徹するロンビンソンの姿勢に、次第に周囲の人々の心もひとつになっていく。「L.A.コンフィデンシャル」のブライアン・ヘルゲランドが脚本・監督。リッキー役のハリソン・フォードは、キャリア初の実在の人物を演じた。

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・ウルフ・オブ・ウォールストリート(2013)/ジョーダン・ベルフォート

レオナルド・ディカプリオとマーティン・スコセッシ監督が5度目のタッグを組み、実在の株式ブローカー、ジョーダン・ベルフォートのセンセーショナルな半生を描いた。22歳でウォール街の投資銀行へ飛び込んだジョーダンは、学歴もコネも経験もなかったが、誰も思いつかない斬新な発想と巧みな話術で瞬く間になりあがっていく。26歳で証券会社を設立し、年収4900万ドルを稼ぐようになったジョーダンは、常識外れな金遣いの粗さで世間を驚かせる。全てを手に入れ「ウォール街のウルフ」と呼ばれるようになったジョーダンだったが、その行く末には想像を絶する破滅が待ち受けていた。ジョーダン自身による回顧録「ウォール街狂乱日記 『狼』と呼ばれた私のヤバすぎる人生」(早川書房刊)を映画化。共演にジョナ・ヒル、マシュー・マコノヒー、マーゴット・ロビーら。

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・ダラス・バイヤーズクラブ(2013)/ロン・ウッドルーフ

マシュー・マコノヒーが、エイズ患者を演じるため21キロにおよぶ減量を達成して役作りに挑み、第86回アカデミー賞で主演男優賞を受賞した実録ドラマ。1985年、テキサス生まれの電気技師ロン・ウッドルーフはHIV陽性と診断され、余命30日と宣告される。米国には認可された治療薬が少ないことを知り、納得のできないロンは代替薬を求めてメキシコへ渡る。そこで米国への薬の密輸を思いついたロンは、無認可の薬やサプリメントを売る「ダラス・バイヤーズクラブ」を設立。会員たちは安い月額料金で新しい薬を手にすることができ、クラブはアングラ組織として勢いづく。しかし、そんなロンに司法の手が迫り……。ロンの相棒となるエイズ患者でトランスセクシャルのレイヨンを演じたジャレッド・レトも、アカデミー助演男優賞を受賞した。

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・ジャージー・ボーイズ(2014)/ザ・フォー・シーズンズ

「ミリオンダラー・ベイビー」「グラン・トリノ」の名匠クリント・イーストウッド監督が、1960年代に世界的な人気を誇った伝説の米ポップスグループ「ザ・フォー・シーズンズ」と、そのリードボーカルを務めたフランキー・バリの代表曲として知られる「君の瞳に恋してる(Can't Take My Eyes Off You)」の誕生秘話を描いたドラマ。2006年トニー賞でミュージカル作品賞を含む4部門を受賞した、人気ブロードウェイミュージカルを映画化した。アメリカ東部ニュージャージー州の貧しい町に生まれた4人の若者たち。金もコネもない者が町から逃げ出すには、軍隊に入るかギャングになるしかなかったが、彼らには類まれな美声と曲作りの才能があった。4人は息の合った完璧なハーモニーを武器に、スターダムを駆けあがっていく。ミュージカル版にも主演し、トニー賞でミュージカル男優賞を受賞したジョン・ロイド・ヤングが、映画版でも主演を務めた。

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・ラッシュ/プライドと友情(2014)/ニキ・ラウダ&ジェームズ・ハント

「ビューティフル・マインド」「ダ・ヴィンチ・コード」のロン・ハワード監督が、1976年のF1世界選手権を舞台に、2人の天才ドライバー、ニキ・ラウダとジェームズ・ハントの戦いと絆を描いた。76年のF1チャンピオンシップで、フェラーリのドライバーとして快調なレースを続けていたラウダは、ドイツ・ニュルブルクリンクで開催された第11戦ドイツGPで大事故に見舞われる。奇跡的に6週間で復帰を果たしたラウダだったが、ライバルでもあるマクラーレンのハントにポイント差をつめられてしまう。チャンピオンシップを競う2人の決選は、富士スピードウェイで行われる日本での最終戦に持ち越されるが……。ハント役には「マイティ・ソー」のクリス・ヘムズワース、ラウダ役には「グッバイ、レーニン!」のダニエル・ブリュールが扮する。脚本は「フロスト×ニクソン」のピーター・モーガン。

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・イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密(2014)/アラン・チューリング

「SHERLOCK シャーロック」のベネディクト・カンバーバッチ主演で、第2次世界大戦時、ドイツ軍が世界に誇った暗号機エニグマによる暗号の解読に成功し、連合国軍に勝機をもたらしたイギリスの数学者アラン・チューリングの人生を描いたドラマ。第87回アカデミー賞では作品賞、監督賞、主演男優賞、助演女優賞など計8部門でノミネートされ、脚色賞を受賞した。1939年、第2次世界大戦が始まり、イギリスはドイツに宣戦を布告。ケンブリッジ大学の特別研究員で、27歳にして天才数学者と称えられるアラン・チューリングは英国政府の秘密作戦に参加し、ドイツ軍が誇る暗号エニグマの解読に挑むことになる。解読チームには6人の精鋭が集められるが、他人と協調することを嫌うチューリングとチームメンバーとの間には溝が深まっていく。チューリングを理解し、支える女性ジョーン・クラークにキーラ・ナイトレイ。監督は、「ヘッドハンター」で注目を集めたノルウェーのモルテン・ティルドゥム。

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・ジェームス・ブラウン 最高の魂(ソウル)を持つ男(2014)/ジェームス・ブラウン

伝説のソウルミュージシャン、ジェームス・ブラウンの半生を「ヘルプ 心がつなぐストーリー」のテイト・テイラー監督、「ザ・ローリング・ストーンズ」のミック・ジャガー製作により映画化。貧しい南部の家に生まれ育ったジェームス・ブラウン。両親に捨てられ、叔母に引き取られたジェームスは、教会で聞く音楽だけを希望に、孤独な少年時代を送る。10代で窃盗により刑務所へ入ることとなったジェームスは慰安に来たゴスペルグループのボビー・バードと運命的な出会いを果たす。ジェームスの才能を見抜いたボビーは彼の保証人となって釈放、ふたりが中心のバンドを結成し、ジェームスの才能は見事に開花する。その一方で、破天荒な行動や派手な女性関係により、ジェームスは仲間との確執を生んでしまう。そして、常に彼を支え続けてきた親友ボビーも去ってしまう。ジェームス・ブラウン役に「42 世界を変えた男」のチャドウィック・ボーズマン。

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・アメリカン・スナイパー(2014)/クリス・カイル

「ミリオンダラー・ベイビー」「許されざる者」の名匠クリント・イーストウッドが、米軍史上最強とうたわれた狙撃手クリス・カイルのベストセラー自伝を映画化。米海軍特殊部隊ネイビー・シールズの隊員クリス・カイルは、イラク戦争の際、その狙撃の腕前で多くの仲間を救い、「レジェンド」の異名をとる。しかし、同時にその存在は敵にも広く知られることとなり、クリスの首には懸賞金がかけられ、命を狙われる。数多くの敵兵の命を奪いながらも、遠く離れたアメリカにいる妻子に対して、良き夫であり良き父でありたいと願うクリスは、そのジレンマに苦しみながら、2003年から09年の間に4度にわたるイラク遠征を経験。過酷な戦場を生き延び妻子のもとへ帰還した後も、ぬぐえない心の傷に苦しむことになる。イーストウッド監督とは初タッグのブラッドリー・クーパーが、主演兼プロデューサーを務めた。

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・博士と彼女のセオリー(2014)/スティーブン・ホーキング

ALS(筋萎縮性側索硬化症)という難病を抱えながらも最先端の研究に励み、現代の宇宙論に多大な影響を与える車椅子の天才科学者スティーブン・ホーキング博士の半生と、博士を支え続ける妻ジェーンとの愛情を描き、ホーキング博士を演じたエディ・レッドメインが第87回アカデミー賞で主演男優賞に輝いたヒューマンドラマ。ジェーンが記した自伝を原作に、ドキュメンタリー映画「マン・オン・ワイヤー」でアカデミー賞を受賞したジェームズ・マーシュ監督をメガホンをとった。ジェーン役は「アメイジング・スパイダーマン2」のフェリシティ・ジョーンズ。物理学の天才として将来を期待される青年スティーブン・ホーキングは、ケンブリッジ大学在学中、詩を学ぶ女性ジェーンと出会い、恋に落ちる。しかし、直後にスティーブンはALS(筋萎縮性側索硬化症)を発症。余命2年の宣告を受けてしまう。それでもジェーンはスティーブンと共に生きることを決め、2人は力を合わせて難病に立ち向かっていく。

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・奇蹟がくれた数式(2015)/シュリニヴァーサ・ラマヌジャン

「アインシュタインと並ぶ無限の天才」とも称されたインドの数学者ラマヌジャンと、彼を見出したイギリス人数学者ハーディの実話を映画化した伝記ドラマ。国籍も身分も違う2人の天才が起こした奇跡と友情の物語を描く。1914年、イギリス。ケンブリッジ大学の数学者ハーディ教授のもとに、インドから1通の手紙が届く。そこには、ハーディ教授を驚愕させる「発見」が記されていた。ハーディ教授は早速、手紙の差出人であるインドの事務員ラマヌジャンを大学に招聘するが、他の教授たちは身分が低く学歴もないラマヌジャンを拒絶する。孤独と過労から病に倒れたラマヌジャンのため、ハーディ教授は奇跡の証明に挑むが……。「スラムドッグ$ミリオネア」のデブ・パテルがラマヌジャン役を、ジェレミー・アイアンズがハーディ役をそれぞれ演じた。

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・トランボ/ハリウッドに最も嫌われた男(2016)/ダルトン・トランボ

「ローマの休日」など数々の名作を生んだ希代の脚本家ダルトン・トランボの波乱万丈な人生を、テレビシリーズ「ブレイキング・バッド」で知られるブライアン・クランストン主演で描いた伝記ドラマ。脚本家トランボはハリウッド黄金期に第一線で活躍していたが、冷戦の影響による赤狩りの標的となり、下院非米活動委員会への協力を拒んだために投獄されてしまう。釈放された後もハリウッドでの居場所を失ったトランボは、偽名を使用して「ローマの休日」などの名作を世に送りだし、アカデミー賞を2度も受賞する。逆境に立たされながらも信念を持って生きたトランボの映画への熱い思いと、そんな彼を支え続けた家族や映画関係者らの真実を描き出す。共演に「クィーン」のヘレン・ミレン、「マレフィセント」のエル・ファニング、「運命の女」のダイアン・レイン。「ミート・ザ・ペアレンツ」のジェイ・ローチ監督がメガホンをとった。

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・アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル(2017)/トーニャ・ハーディング

アメリカ人のフィギュアスケート女子選手として初めてトリプルアクセルに成功し、1992年アルベールビル、94年リレハンメルと2度の冬季五輪にも出場したトーニャ・ハーディングのスキャンダラスな半生を、「スーサイド・スクワッド」のハーレイ・クイン役で一躍世界的にブレイクしたマーゴット・ロビー主演で描いたドラマ。貧しい家庭で厳しく育てられたトーニャは、努力と才能でフィギュアスケーターとして全米のトップ選手への上り詰めていく。92年アルベールビル五輪に続き、94年のリレハンメル五輪にも出場するが、92年に元夫のジェフ・ギルーリーが、トーニャのライバル選手を襲撃して負傷させた「ナンシー・ケリガン襲撃事件」を引き起こしたことから、トーニャのスケーター人生の転落は始まっていた。プロデューサーも兼ねてトーニャ役で主演したロビーは、スケートシーンにも挑戦。母親役のアリソン・ジャネイが第90回アカデミー賞の助演女優賞を受賞した。元夫のジェフ・ギルーリー役は「キャプテン・アメリカ」シリーズのセバスチャン・スタン。監督は「ラースと、その彼女」「ミリオンダラー・アーム」のクレイグ・ギレスピー。

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・マーシャル 法廷を変えた男(2017)/サーグッド・マーシャル

アフリカ系アメリカ人として史上初めてアメリカ合衆国最高裁判所の判事に任命された弁護士サーグッド・マーシャルを題材にした伝記映画。「ブラックパンサー」「42 世界を変えた男」のチャドウィック・ボーズマンが主人公となる弁護士マーシャルを演じ、「美女と野獣」「オリエント急行殺人事件」のジョシュ・ギャッド、「あの頃ペニー・レインと」のケイト・ハドソンらが共演。アンドラ・デイとコモンが歌う主題歌「Stand Up For Something」が、第90回アカデミー賞の歌曲賞にノミネートされた。1941年の米コネティカット州。黒人運転手が白人女性への強姦と殺人未遂の容疑で逮捕され、全米黒人地位向上協会の弁護士マーシャルが容疑者の弁護を担当することになる。差別主義者の判事から発言権を奪われ、マスコミからも激しいバッシングを受けるなど、マーシャルは次々と困難に直面するが、やがて事件に隠された嘘が明るみになり……。

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・ライ麦畑の反逆児 ひとりぼっちのサリンジャー(2017)/J・D・サリンジャー

2019年1月1日に生誕100周年を迎える小説家J・D・サリンジャーの半生を描いたドラマ。1939年、作家を志しコロンビア大学の創作学科に編入した20歳のサリンジャーは、大学教授ウィット・バーネットのアドバイスで短編小説を書き始める。出版社への売り込みを断られ続ける中、ようやく掲載が決定するが、太平洋戦争のぼっ発によって、その掲載は見送られてしまう。召集により戦地に赴いたサリンジャーは戦争の最前線で地獄を経験し、終戦後もそのトラウマに悩まされながら、初長編「ライ麦畑でつかまえて」を完成させる。この作品の成功により、突如として名声を手に入れたサリンジャーだったが……。サリンジャー役を「マッドマックス 怒りのデス・ロード」のニコラス・ホルト、バーネット役をケビン・スペイシーがそれぞれ演じる。監督は「大統領の執事の涙」の脚本を手がけ、本作が長編監督デビュー作となったダニー・ストロング。

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・パッドマン 5億人の女性を救った男(2018)/アルナーチャラム・ムルガナンダム

現代のインドで、安全で安価な生理用品の普及に奔走した男の実話を映画化したヒューマンドラマ。インドの小さな村で最愛の妻と新婚生活を送るラクシュミは、貧しくて生理用品が買えず不衛生な布を使用している妻のため、清潔で安価なナプキンを手作りすることに。生理用品の研究とリサーチに明け暮れるラクシュミは、村人たちから奇異な目を向けられ、数々の誤解や困難に直面する。そんな彼の熱意に賛同した女性パリーの協力もあり、ついに低コストで大量生産できる製造機の発明に成功。農村の女性たちに、ナプキンだけでなく、その製造機を使って働く機械も与えようと奮闘するラクシュミだったが……。主演は「チャンドニー・チョーク・トゥ・チャイナ」のアクシャイ・クマール。共演に「ミルカ」のソーナム・カプール。

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・ボヘミアン・ラプソディ(2018)/フレディ・マーキュリー

世界的人気ロックバンド「クイーン」のボーカルで、1991年に45歳の若さでこの世を去ったフレディ・マーキュリーを描いた伝記ドラマ。クイーンの現メンバーであるブライアン・メイとロジャー・テイラーが音楽総指揮を手がけ、劇中の楽曲には主にフレディ自身の歌声を使用。「ボヘミアン・ラプソディ」「ウィ・ウィル・ロック・ユー」といった名曲誕生の瞬間や、20世紀最大のチャリティコンサート「ライブ・エイド」での圧巻のパフォーマンスといった音楽史に残る伝説の数々を再現するとともに、華やかな活躍の裏にあった知られざるストーリーを描き出していく。フレディ役で「ナイト ミュージアム」のラミ・マレックが熱演。監督は「X-MEN」シリーズで知られるブライアン・シンガーがクレジットされているが、製作途中で降板しており、「サンシャイン 歌声が響く街」「イーグル・ジャンプ」のデクスター・フレッチャーが残りの撮影とポストプロダクションで監督を務めて完成させた。そうした製作トラブルも伝わるなかで公開されたものの、世界中で観客に受け入れられ、日本でも2018年公開映画でトップとなる興行収入130億円を突破。社会現象とも呼べる大ヒットとなった。第76回ゴールデングローブ賞では最優秀作品賞(ドラマ部門)、最優秀男優賞(ドラマ部門)を受賞。第91回アカデミー賞でも作品賞を含む5部門にノミネートされ、主演男優賞ほか4部門を受賞した。

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・ある画家の数奇な運命(2018)/ゲルハルト・リヒター

長編監督デビュー作「善き人のためのソナタ」でアカデミー外国語映画賞を受賞したフロリアン・ヘンケル・フォン・ドナースマルク監督が、現代美術界の巨匠ゲルハルト・リヒターをモデルに、ドイツの激動の時代を生きた芸術家の半生を描いた人間ドラマ。ナチ党政権下のドイツ。叔母の影響で幼い頃から芸術に親しむ日々を送っていたクルトは、終戦後に東ドイツの美術学校に進学し、エリーと恋に落ちる。エリーの父親は、精神のバランスを崩して強制入院し、安楽死政策によって命を奪われた叔母を死に追いやったナチ党の元高官だった。しかし、誰もそのことに気づかぬまま、2人は結婚する。やがて、東のアート界に疑問を抱いたクルトは、エリーと⻄ドイツへ逃亡し、創作に没頭するが……。主人公クルト役を「コーヒーをめぐる冒険」のトム・シリングが演じた。2018年・第75回ベネチア国際映画祭コンペティション部門出品。第91回アカデミー賞では外国語映画賞と撮影賞にノミネートされた。

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・ビリーブ 未来への大逆転(2018)/ルース・ギンズバーグ

「博士と彼女のセオリー」「ローグ・ワン スター・ウォーズ・ストーリー」のフェリシティ・ジョーンズ主演で、実話をもとに史上初の男女平等裁判に挑んだ女性弁護士を描いたドラマ。のちにアメリカで最高裁判事を務めることとなるルース・ギンズバーグは、貧しいユダヤ人家庭に生まれ、努力の末に名門ハーバード法科大学院に入学する。夫マーティの協力のもと彼女は大学院を首席で卒業するが、女性であることを理由にルースを雇い入れる法律事務所はどこにもなかった。やむなく大学教授となったルースは、男女平等の講義に力を入れながらも、弁護士への夢を捨てきれずにいた。やがてある訴訟記録を目にし、それが歴史を変える裁判になると信じたルースは自ら弁護を買って出るが…。ルース役をジョーンズが演じるほか、彼女を支え続ける夫役を「君の名前で僕を呼んで」のアーミー・ハマー、伝説の弁護士役を「ミザリー」のキャシー・ベイツがそれぞれ演じる。監督は「ディープ・インパクト」のミミ・レダー。

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・グリーンブック(2018)/トニー・リップ

人種差別が色濃く残る1960年代のアメリカ南部を舞台に、黒人ジャズピアニストとイタリア系白人運転手の2人が旅を続けるなかで友情を深めていく姿を、実話をもとに描き、第91回アカデミー作品賞を受賞したドラマ。1962年、ニューヨークの高級クラブで用心棒として働くトニー・リップは、粗野で無教養だが口が達者で、何かと周囲から頼りにされていた。クラブが改装のため閉鎖になり、しばらくの間、無職になってしまったトニーは、南部でコンサートツアーを計画する黒人ジャズピアニストのドクター・シャーリーに運転手として雇われる。黒人差別が色濃い南部へ、あえてツアーにでかけようとするドクター・シャーリーと、黒人用旅行ガイド「グリーンブック」を頼りに、その旅に同行することになったトニー。出自も性格も全く異なる2人は、当初は衝突を繰り返すものの、次第に友情を築いていく。トニー役に「イースタン・プロミス」のビゴ・モーテンセン、ドクター・シャーリー役に「ムーンライト」のマハーシャラ・アリ。トニー・リップ(本名トニー・バレロンガ)の実の息子であるニック・バレロンガが製作・脚本を手がけ、父とドクター・シャーリーの友情の物語を映画化した。監督は、「メリーに首ったけ」などコメディ映画を得意としてきたファレリー兄弟の兄ピーター・ファレリー。アカデミー賞では全5部門でノミネートされ、作品賞のほか脚本賞、助演男優賞を受賞した。

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・キーパー ある兵士の奇跡(2018)/バート・トラウトマン

イギリスの国民的英雄となった元ナチス兵のサッカー選手バート・トラウトマンの実話を基に描いたヒューマンドラマ。1945年、イギリスの捕虜となったナチス兵トラウトマンは、収容所でサッカーをしていた折に地元チームの監督にスカウトされる。その後、名門サッカークラブのマンチェスター・シティFCにゴールキーパーとして入団するが、元ナチス兵という経歴から想像を絶する誹謗中傷を浴びせられてしまう。それでもトラウトマンはゴールを守り抜き、やがてイギリスの国民的英雄として敬愛されるように。そんな彼には、誰にも打ち明けられない、秘密の過去があった。主人公トラウトマンを「愛を読むひと」のデビッド・クロス、妻マーガレットを「サンシャイン 歌声が響く街」のフレイア・メーバーがそれぞれ演じた。

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・ロケットマン(2019)/エルトン・ジョン

グラミー賞を5度受賞したイギリス出身の世界的ミュージシャン、エルトン・ジョンの自伝的映画。
並外れた音楽の才能でまたたく間にスターへの階段を駆け上がっていった一方で、様々な困難や苦悩にも満ちたエルトン・ジョンの知られざる半生を、「ユア・ソング(僕の歌は君の歌)」や「ロケット・マン」など数々のヒット曲にのせたミュージカルシーンを交えて描いていく。
イギリス郊外の町で両親の愛を得られずに育った少年レジナルド(レジー)・ドワイトは、唯一、音楽の才能には恵まれていた。やがてロックに傾倒し、ミュージシャンを目指すことを決意したレジーは、「エルトン・ジョン」という新たな名前で音楽活動を始める。そして、後に生涯の友となる作詞家バーニー・トーピンとの運命的な出会いをきっかけに、成功への道をひた走っていくが……。
日本でも社会現象となった大ヒット作「ボヘミアン・ラプソディ」で、降板した監督に代わり映画を完成させたデクスター・フレッチャーがメガホンをとり、「キングスマン」シリーズのマシュー・ボーンが製作を担当。同じく「キングスマン」シリーズでブレイクしたタロン・エガートンがエルトン役を務め、吹き替えなしで歌唱シーンもこなした。エルトン・ジョン本人も製作総指揮に名を連ねているほか、主題歌「(アイム・ゴナ)ラヴ・ミー・アゲイン」が第92回アカデミー賞の主題歌賞に輝いた。

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・ドント・ウォーリー(2019)/ジョン・キャラハン

2014年に死去したロビン・ウィリアムズが自身の主演で映画化の構想をあたためていた風刺漫画家ジョン・キャラハンの半生を、ガス・バン・サントがその遺志を継いで脚本を執筆。主演にホアキン・フェニックスを迎え、企画から約20年の時を経て完成させた。オレゴン州ポートランドで酒びたりの毎日を送るキャラハンは自動車事故により胸から下が麻痺し、車いすでの生活を余儀なくされる。これまで以上に酒に溺れるキャラハンは周囲の人びととも衝突し、自暴自棄な日々を送っていたが、あるきっかけにより自分を憐れむことをやめるようになる。持ち前の皮肉と辛辣なユーモアを発揮し、不自由な手で絵を描く風刺漫画家として、キャラハンは第2の人生をスタートさせる。そんな彼の周囲にはいつもキャラハンを見守るかけがえのない人たちの存在があった。フェニックスが主人公のキャラハン役を演じ、ジョナ・ヒル、ジャック・ブラックらが脇を固める。18年・第68回ベルリン国際映画祭コンペティション部門出品。

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・永遠の門 ゴッホの見た未来(2019)/ビンセント・ファン・ゴッホ

「潜水服は蝶の夢を見る」「夜になるまえに」のジュリアン・シュナーベル監督が画家ビンセント・ファン・ゴッホを描き、2018年・第75回ベネチア国際映画祭コンペティション部門で、ゴッホ役を演じた主演ウィレム・デフォーが男優賞を受賞した伝記ドラマ。画家としてパリで全く評価されないゴッホは、出会ったばかりの画家ゴーギャンの助言に従い南仏のアルルにやってくるが、地元の人々との間にはトラブルが生じるなど孤独な日々が続く。やがて弟テオの手引きもあり、待ち望んでいたゴーギャンがアルルを訪れ、ゴッホはゴーギャンと共同生活をしながら創作活動にのめりこんでいく。しかし、その日々も長くは続かず……。作品が世に理解されずとも筆を握り続けた不器用な生き方を通して、多くの名画を残した天才画家が人生に何を見つめていたのかを描き出していく。ゴッホ役のデフォーのほか、ゴーギャンをオスカー・アイザック、生涯の理解者でもあった弟テオをルパート・フレンドが演じるほか、マッツ・ミケルセン、マチュー・アマルリックら豪華キャストが共演。

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・ジュディ/虹の彼方に(2019)/ジュディ・ガーランド

「オズの魔法使」で知られるハリウッド黄金期のミュージカル女優ジュディ・ガーランドが、47歳の若さで急逝する半年前の1968年冬に行ったロンドン公演の日々を鮮烈に描いた伝記ドラマ。「ブリジット・ジョーンズの日記」シリーズのレニー・ゼルウィガーが、ジュディの奔放で愛すべき女性像と、その圧倒的なカリスマ性で人々を惹きつける姿を見事に演じきり、第92回アカデミー賞をはじめ、ゴールデングローブ賞など数多くの映画賞で主演女優賞を受賞した。1968年。かつてミュージカル映画の大スターとしてハリウッドに君臨したジュディは、度重なる遅刻や無断欠勤によって映画出演のオファーが途絶え、巡業ショーで生計を立てる日々を送っていた。住む家もなく借金も膨らむばかりの彼女は、幼い娘や息子との幸せな生活のため、起死回生をかけてロンドン公演へと旅立つ。共演に「マネー・ショート 華麗なる大逆転」のフィン・ウィットロック、テレビドラマ「チェルノブイリ」のジェシー・バックリー、「ハリー・ポッター」シリーズのマイケル・ガンボン。「トゥルー・ストーリー」のルパート・グールド監督がメガホンをとった。

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・屋根裏の殺人鬼 フリッツ・ホンカ(2019)/フリッツ・ホンカ

「ソウル・キッチン」「女は二度決断する」のファティ・アキン監督が、1970年代のドイツ・ハンブルクに実在した5年間で4人の娼婦を殺害した連続殺人犯の日常を淡々と描いたサスペンスホラー。第2次世界大戦前に生まれ、敗戦後のドイツで幼少期を過ごしたフリッツ・ホンカ。彼はハンブルクにある安アパートの屋根裏部屋に暮らし、夜になると寂しい男と女が集まるバー「ゴールデン・グローブ」に足繁く通い、カウンターで酒をあおっていた。フリッツがカウンターに座る女に声をかけても、鼻が曲がり、歯がボロボロな容姿のフリッツを相手にする女はいなかった。フリッツは誰の目から見ても無害そうに見える男だった。そんなフリッツだったが、彼が店で出会った娼婦を次々と家に招き入れ、「ある行為」に及んでいたことに、常連客の誰ひとりも気づいておらず……。2019年・第69回ベルリン国際映画祭コンペティション部門出品作品。

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・キュリー夫人 天才科学者の愛と情熱(2019)/マリ・キュリー

キュリー夫人として知られるマリ・キュリーの伝記ドラマ。1903年にノーベル物理学賞、1911年に同化学賞を受賞し、女性として唯一2度のノーベル賞受賞を果たしたキュリー夫人を、「ゴーン・ガール」「パーフェクト・プラン」のロザムンド・パイクが演じた。

19世紀のパリ。ポーランド出身の女性研究者マリ・スクウォドフスカは、女性というだけでろくな研究の機会を得られずにいた。そんな中、科学者ピエール・キュリーと運命的な出会いを果たし、結婚してキュリー夫人となった彼女は、夫の支援で研究に没頭する。やがてラジウムとポロニウムという新しい元素を発見し、夫婦でノーベル賞を受賞する。しかしピエールは不慮の事故で他界し、発見したラジウムは核兵器として利用されるようになってしまう。

夫ピエール役で「マレフィセント」シリーズのサム・ライリー、娘イレーヌ役で「ラストナイト・イン・ソーホー」「クイーンズ・ギャンビット」のアニヤ・テイラー=ジョイが共演。監督は「ペルセポリス」のマルジャン・サトラピ。

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・サイラー ナラシムハー・レッディ 偉大なる反逆者(2019)/ナラシムハー・レッディ

19世紀インドでイギリス軍と戦った領主ナラシムハー・レッディを描く歴史アクション大作。「RRR」の主演俳優ラーム・チャランが製作に名を連ねる。

1840年代、南インドのレーナードゥ地方には61の領主国家があり、イギリス東インド会社が征服を押し進めていた。ウイヤーラワーダ地方の領主ナラシムハー・レッディは、各地の領主を団結させ、増税に苦しむ民衆を従えて反乱を起こす。一度はイギリス東インド会社の軍隊に勝利したナラシムハー・レッディだったが、その後には敵方からの奸計や復讐が待ち受けていた。

主演はテルグ語映画のスター俳優、チランビージ。共演に「ブラフマーストラ」などで活躍するベテラン実力派のアミターブ・バッチャン、「バーフバリ」シリーズのアヌシュカ・シェッティ。

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・エジソンズ・ゲーム(2019)/トーマス・エジソン

発明王エジソンとライバルたちがアメリカ初の電力送電システムをめぐって繰り広げたビジネスバトル=電流戦争を映画化。「イミテーション・ゲーム エニグマと天才数学者の秘密」のベネディクト・カンバーバッチがトーマス・エジソン、「シェイプ・オブ・ウォーター」のマイケル・シャノンがライバルのカリスマ実業家ジョージ・ウェスティングハウスを演じ、共演にも「女王陛下のお気に入り」のニコラス・ホルト、「スパイダーマン」シリーズのトム・ホランドら豪華キャストがそろった。19世紀、アメリカは電気の誕生による新時代を迎えようとしていた。白熱電球の事業化を成功させた天才発明家エジソンは、大統領からの仕事も平然と断る傲慢な男だった。実業家ウェスティングハウスが交流式送電の実演会を成功させたというニュースに激怒したエジソンは、ネガティブキャンペーンで世論を誘導。事態は訴訟や駆け引き、裏工作が横行する世紀のビジネスバトルへと発展していく。監督は「ぼくとアールと彼女のさよなら」のアルフォンソ・ゴメス=レホン。

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・ダーク・ウォーターズ 巨大企業が恐れた男/ロバート・ピロット

環境汚染問題をめぐって1人の弁護士が十数年にもわたり巨大企業との闘いを繰り広げた実話を、環境保護の活動家という一面も持つマーク・ラファロの主演・プロデュース、「キャロル」のトッド・ヘインズ監督のメガホンで映画化。1998年、オハイオ州の名門法律事務所で働く企業弁護士ロブ・ビロットが受けた思いがけない調査依頼。それはウェストバージニア州の農場が、大手化学メーカー・デュポン社の工場からの廃棄物によって土地が汚され、190頭もの牛が病死したというものだった。ロブの調査により、デュポン社が発ガン性のある有害物質の危険性を40年間も隠蔽し、その物質を大気中や土壌に垂れ流し続けた疑いが判明する。ロブは7万人の住民を原告団とする一大集団訴訟に踏み切るが、巨大企業を相手にする法廷闘争は、真実を追い求めるロブを窮地に陥れていく。ロブの妻役をアン・ハサウェイが演じるほか、ティム・ロビンス、ビル・プルマンらが顔をそろえる。

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・ライド・ライク・ア・ガール(2020)/ミシェル・ペイン

オーストラリア競馬最高の栄誉とされるメルボルンカップで女性騎手として初めての栄冠を手にしたミシェル・ペインの半生を映画化。10人きょうだいの末娘として生まれたミシェル・ペインは、生後間もないころに交通事故で母が他界したが、父や多くの兄たちに囲まれて健やかに成長する。ペイン家は調教師の父をはじめ、兄たちのほとんどが騎手という競馬一家で、ミシェルも思春期にあたる頃には騎手になることを願うようになる。やがて華々しいデビューを飾るミシェルだったが、落馬によって騎手生命を左右するような大ケガを負う。それでもミシェルは、亡き母と家族の思いを胸に、女性騎手では勝てないとされてきた競馬界の「聖杯」に挑む。ミシェル役は「きみがくれた物語」「ハクソー・リッジ」などで活躍するテリーサ・パーマー。父親役に「ピアノ・レッスン」「ジェラシック・パーク」で知られるベテラン俳優サム・ニール。「ほんとうのジャクリーヌ・デュプレ」でアカデミー助演女優賞にノミネートされ、「ハクソー・リッジ」などにも出演した女優レイチェル・グリフィスが長編映画初メガホンをとった。

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・オリ・マキの人生で最も幸せな日(2020)/オリ・マキ

タイトル戦を前に恋に落ちてしまったボクサーの実話をもとに描き、2016年・第69回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門で作品賞を受賞したフィンランド発の恋愛映画。1962年夏、パン屋の息子でボクサーのオリ・マキは、世界タイトル戦でアメリカ人チャンピオンと戦うチャンスを得る。準備はすべて整い、あとは減量して集中して試合に臨むだけというタイミングで、オリはライヤに恋をしてしまう。フィンランド国中がオリに期待し、周囲が勝手に盛り上がる中、オリは自分なりの幸せをつかむためにある行動に出る。主人公のオリ・マキ役を「アンノウン・ソルジャー 英雄なき戦場」のヤルコ・ラハティ、ライヤ役を歌手としても人気のオーナ・アイロラ、マネージャー役を「ボーダー 二つの世界」のエーロ・ミロノフがそれぞれ演じる。監督は本作が長編デビュー作なるユホ・クオスマネン。60年代の空気を再現するため、全編モノクロ16ミリフィルムで撮影された。

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・フォードvsフェラーリ(2020)/キャロル・シェルビー&ケン・マイルズ

マット・デイモンとクリスチャン・ベールが初共演でダブル主演を務め、1966年のル・マン24時間耐久レースで絶対王者フェラーリに挑んだフォードの男たちを描いたドラマ。ル・マンでの勝利を目指すフォード・モーター社から依頼を受けた、元レーサーのカーデザイナー、キャロル・シェルビーは、常勝チームのフェラーリ社に勝つため、フェラーリを超える新しい車の開発と優秀なドライバーの獲得を必要としていた。シェルビーは、破天荒なイギリス人レーサーのケン・マイルズに目をつけ、一部上層部からの反発を受けながらもマイルズをチームに引き入れる。限られた資金と時間の中、シェルビーとマイルズは力を合わせて数々の困難を乗り越えていくが……。シェルビーをデイモン、マイルズをベールがそれぞれ演じる。監督は「LOGAN ローガン」「ウォーク・ザ・ライン 君につづく道」のジェームズ・マンゴールド。第92回アカデミー賞で作品賞を含む4部門でノミネートされ、編集賞と音響編集賞の2部門を受賞した。

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・マ・レイニーのブラックボトム(2020)/マ・レイニー

1920年代のシカゴを舞台に、「ブルースの母」と称される実在の歌手マ・レイニーと彼女を取り巻く人々を描いたNetflixオリジナル映画。「フェンス」の原作者としても知られる劇作家オーガスト・ウィルソンの戯曲を、「サヨナラの代わりに」のジョージ・C・ウルフ監督のメガホンで映画化した。1927年。シカゴの録音スタジオで、人気歌手マ・レイニーのレコーディングが始まろうとしていた。4人組バックバンドのひとりであるトランペット奏者レヴィーは野心に燃え、他のメンバーたちと揉め事を起こす。やがて遅れて到着したマ・レイニーは白人のプロデューサーらと主導権を巡って激しく対立し、スタジオは緊迫した空気に包まれる。マ・レイニー役に「フェンス」のオスカー女優ビオラ・デイビス。「ブラックパンサー」のチャドウィック・ボーズマンがレヴィーを演じ、彼の遺作となった。第93回アカデミー賞では、ボーズマンが主演男優賞、デイビズが主演女優賞の候補に挙がるなど計5部門でノミネート。そのうち、衣装デザイン賞、メイクアップ&ヘアスタイリング賞の2部門を受賞した。Netflixで2020年12月18日から配信。

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・MISS フランスになりたい!(2021)/アレクサンドル・ヴェテール

フランスのジェンダーレスモデル、アレクサンドル・ベテールが映画初主演を果たした人間ドラマ。ミス・フランスになることを夢見る9歳の少年アレックス。しかし両親を事故で亡くし、自分を取り戻せないまま成長していく。24歳になった彼は、大好きだった幼馴染エリアスと偶然の再会を果たす。エリアスが努力の末に夢を叶えたことを知ったアレックスは、忘れかけていたミス・フランスの夢に再び向き合うことを決意。下宿先で全てを明かした彼は、母のような存在である家主ヨランダやドラァグ・クイーンの親友ローラら個性豊かな仲間たちに支えられ、男性であることを隠したままコンテストに出場するが……。監督・脚本は、俳優としても活躍するルーベン・アウベス。

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・リスペクト(2021)/アレサ・フランクリン

「ドリームガールズ」でアカデミー助演女優賞受賞し、歌手としても第51回グラミー賞を受賞したジェニファー・ハドソンが、ソウルの女王アレサ・フランクリンの半生を演じた伝記ドラマ。少女の頃から、その抜群の歌唱力で天才と称されたアレサは、ショービズ界でスターとしての成功を収めた。しかし、彼女の成功の裏には、尊敬する父、愛する夫からの束縛や裏切りがあった。すべてを捨て、彼女自身の力で生きていく覚悟を決めたアレサの魂の叫びを込めた圧倒的な歌声が、世界中を歓喜と興奮で包み込んでいく。アレサ本人から生前に指名されたハドソンがアレサ役を演じるほか、フォレスト・ウィテカー、マーロン・ウェイアンズ、メアリー・J・ブライジらが顔をそろえる。

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・浅草キッド(2021)/浅草キッド(ビートたけし)

ビートたけしが自身の師匠である芸人・深見千三郎と過ごした青春をつづった自伝「浅草キッド」を映画化。劇団ひとりが監督・脚本を手がけ、多くの人気芸人を育てながらも自身はテレビにほとんど出演しなかったことから「幻の浅草芸人」と呼ばれた師匠・深見や仲間たちとの日々と、芸人・ビートたけしが誕生するまでを描き出す。昭和40年代の浅草。大学を中退し、「お笑いの殿堂」と呼ばれるフランス座のエレベーターボーイをしていたタケシは、深見のコントにほれ込んで弟子入りを志願。ぶっきらぼうだが独自の世界を持つ深見から、“芸ごと”の真髄を叩き込まれていく。歌手を目指す踊り子・千春や深見の妻・麻里に見守られながら成長していくタケシだったが、テレビの普及とともにフランス座の客足は減り、経営は悪化していく。やがてタケシはフランス座の元先輩キヨシに誘われ、漫才コンビ「ツービート」を結成。深見の猛反対を押し切ってフランス座を飛び出し、人気を獲得していく。深見を大泉洋、タケシを柳楽優弥が演じる。Netflixで2021年12月9日から配信。

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・エルヴィス(2022)/エルビス・プレスリー

「キング・オブ・ロックンロール」と称されるエルビス・プレスリーの人生を、「ムーラン・ルージュ」「華麗なるギャツビー」のバズ・ラーマン監督のメガホンで映画化。スターとして人気絶頂のなか若くして謎の死を遂げたプレスリーの物語を、「監獄ロック」など誰もが一度は耳にしたことのある名曲の数々にのせて描いていく。

ザ・ビートルズやクイーンなど後に続く多くのアーティストたちに影響を与え、「世界で最も売れたソロアーティスト」としてギネス認定もされているエルビス・プレスリー。腰を小刻みに揺らし、つま先立ちする独特でセクシーなダンスを交えたパフォーマンスでロックを熱唱するエルビスの姿に、女性客を中心とした若者たちは興奮し、小さなライブハウスから始まった熱狂はたちまち全米に広がっていった。しかし、瞬く間にスターとなった一方で、保守的な価値観しか受け入れられなかった時代に、ブラックカルチャーを取り入れたパフォーマンスは世間から非難を浴びてしまう。やがて故郷メンフィスのラスウッド・パークスタジアムでライブを行うことになったエルビスだったが、会場は警察に監視され、強欲なマネージャーのトム・パーカーは、逮捕を恐れてエルビスらしいパフォーマンスを阻止しようとする。それでも自分の心に素直に従ったエルビスのライブはさらなる熱狂を生み、語り継がれるライブのひとつとなるが……。

「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」などに出演したオースティン・バトラーがエルビス・プレスリー役に抜てきされ、マネージャーのトム・パーカーを名優トム・ハンクスが演じる。第95回アカデミー賞では作品賞、主演男優賞ほか計8部門にノミネートされた。

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・フェイブルマンズ(2022)/スティーブン・スピルバーグ

「ジョーズ」「E.T.」「ジュラシック・パーク」など、世界中で愛される映画の数々を世に送り出してきた巨匠スティーブン・スピルバーグが、映画監督になるという夢をかなえた自身の原体験を映画にした自伝的作品。

初めて映画館を訪れて以来、映画に夢中になった少年サミー・フェイブルマンは、母親から8ミリカメラをプレゼントされる。家族や仲間たちと過ごす日々のなか、人生の一瞬一瞬を探求し、夢を追い求めていくサミー。母親はそんな彼の夢を支えてくれるが、父親はその夢を単なる趣味としか見なさない。サミーはそんな両親の間で葛藤しながら、さまざまな人々との出会いを通じて成長していく。

サミー役は新鋭ガブリエル・ラベルが務め、母親は「マンチェスター・バイ・ザ・シー」「マリリン 7日間の恋」などでアカデミー賞に4度ノミネートされているミシェル・ウィリアムズ、父親は「THE BATMAN ザ・バットマン」「ラブ&マーシー 終わらないメロディー」のポール・ダノが演じるなど実力派俳優が共演。脚本はスピルバーグ自身と、「ミュンヘン」「リンカーン」「ウエスト・サイド・ストーリー」などスピルバーグ作品で知られるトニー・クシュナー。そのほか撮影のヤヌス・カミンスキー、音楽のジョン・ウィリアムズら、スピルバーグ作品の常連スタッフが集結した。第95回アカデミー賞で作品、監督、脚本、主演女優(ミシェル・ウィリアムズ)、助演男優(ジャド・ハーシュ)ほか計7部門にノミネートされた。

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・AIR/エア(2023)/ソニー・ヴァッカロ&フィル・ナイト

「アルゴ」のベン・アフレックが盟友マット・デイモンを主演に迎えてメガホンをとり、ナイキの伝説的バスケットシューズ「エア・ジョーダン」の誕生秘話を映画化。

1984年、ナイキ本社に勤めるソニー・ヴァッカロは、CEOのフィル・ナイトからバスケットボール部門を立て直すよう命じられる。しかしバスケットシューズ界では市場のほとんどをコンバースとアディダスが占めており、立ちはだかる壁はあまりにも高かった。そんな中、ソニーと上司ロブ・ストラッサーは、まだNBAデビューもしていない無名の新人選手マイケル・ジョーダンに目を留め、一発逆転の賭けと取引に挑む。

CEOフィル・ナイトをアフレック監督が自ら演じ、主人公ソニーの上司ロブ役で「モンスター上司」のジェイソン・ベイトマン、マイケル・ジョーダンの母デロリス役で「フェンス」のビオラ・デイビスが出演。

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❷実録・実話映画

・大列車作戦(1964)

ドイツ占領下のパリ。敗戦の色濃いナチス・ドイツ軍はフランスの名画略奪を計画。美術館長ピラールからその旨を聞いたフランス国鉄の操車係長ラビッシュは鉄道員たちと一致団結し、輸送を妨害する。レジスタンスたちによる妨害工作が成功する一方、犠牲者も続出。ラビッシュは奔走するが……。命がけの危険な作戦をダイナミックに描いたアクション大作。

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・仁義なき戦い(1973)/広島やくざ戦争

名匠・深作欣二によるヤクザ映画の金字塔「仁義なき戦い」のシリーズ第1作。日本暴力団抗争史上で最も多くの血を流した“広島やくざ戦争”の当事者・美能幸三の手記を基にした飯干晃一の同名ノンフィクションを原作に、ヤクザたちの壮絶な戦いを実録タッチで描く。敗戦直後の広島・呉市。戦争から帰ってきた広能昌三は、山守組のケンカに手を貸して殺人を犯し、刑務所に入る。広能はそこで知り合った土居組の若杉と意気投合し、盃を交わす。やがて出所した広能は、山守組の組員となる。当時まだ弱小組織だった山守組は次第に勢力を拡大し、土居組との抗争に全力を注いでいく。広能は土居の暗殺に成功し、再び刑務所に収監される。その間、呉を代表する大組織にまで成長した山守組では、内部抗争が激化していた。

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・狼たちの午後(1975)/チェース・マンハッタン銀行強盗事件

「セルピコ」(1973)でもタッグを組んだシドニー・ルメット監督とアル・パチーノが再タッグを組み、実際に起きた事件をもとにした緊張感満点の犯罪サスペンス。ニューヨーク、猛暑の白昼。銀行に3人組の強盗が押し入る。しかしそのうちのひとりは逃亡。その上、銀行には小額の現金しかなかったことがわかる。犯人のソニーとサルはあっという間に警官隊に包囲され、人質とともに篭城せざるをえなくなる。一方、集まった野次馬たちは犯人を応援するという異常な事態に。そんな中、ソニーが犯行に走った理由も明らかになるが。はたして事件の行方は? アカデミー賞で作品賞ほか6部門にノミネート。フランク・ピアソンが脚本賞を受賞した。

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・アルカトラズからの脱出(1979)/アルカトラズ脱走事件

1960年、厳格な所長のもと、水も漏らさぬ警備態勢がとられていたアルカトラズ島の刑務所に各州の刑務所で脱獄を繰り返したフランクが送り込まれる。凶悪な囚人を敵に回し、命を狙われながらも、大胆不敵な知能犯フランクは意気投合した仲間とともに脱獄計画を進めていった! 不可能と謳われたアルカトラズからの脱走事件、その実録小説を映画化。

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・ミシシッピー・バーニング(1988)/公民権運動家殺害事件

1960年代のアメリカ南部における人種差別問題をテーマに、アラン・パーカー監督が実話に基づいて描いた社会派サスペンス。ミシシッピー州で3人の公民権運動家が消息を絶った。FBIは2人の捜査官を派遣するが、彼らを待ち受けていたのは、非協力的どころか敵意まで剥き出しにして捜査を妨害する住民達だった……。たたきあげのベテラン捜査官をジーン・ハックマンが、その相棒の若手エリート捜査官をウィレム・デフォーが熱演。

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・ミュンヘン(2005)/ミュンヘンオリンピックイスラエル選手団殺害事件

スティーブン・スピルバーグ監督が、1972年ミュンヘンオリンピック開催中に起きたパレスチナ武装組織によるイスラエル選手団殺害事件と、その後のイスラエル諜報機関による報復作戦を実話に基づいて描いたサスペンスドラマ。ジョージ・ジョナスのノンフィクション小説を原作に、「フォレスト・ガンプ 一期一会」のエリック・ロスとドラマ「エンジェルス・イン・アメリカ」のトニー・クシュナーが脚本を手がけた。1972年9月5日、ミュンヘン五輪の選手村にパレスチナの武装組織が侵入し、イスラエル選手11人を殺害する事件が発生。イスラエルの諜報機関モサドはその報復として、首謀者11名の暗殺計画に乗り出す。暗殺チームのリーダーに任命されたアブナーは妊娠中の妻を置いてヨーロッパへ渡り、標的を1人ずつ抹殺していく。「トロイ」のエリック・バナが主演を務め、後に6代目ジェームズ・ボンドとなるダニエル・クレイグ、「シャイン」のジェフリー・ラッシュが共演。

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・ブラック・クランズマン(2018)/KKK潜入捜査

黒人刑事が白人至上主義団体「KKK(クー・クラックス・クラン)」潜入捜査した実話をつづったノンフィクション小説を、「マルコムX」のスパイク・リー監督が映画化。1979年、コロラド州コロラドスプリングスの警察署で、初の黒人刑事として採用されたロン・ストールワース。署内の白人刑事たちから冷遇されながらも捜査に燃えるロンは、新聞広告に掲載されていたKKKのメンバー募集に勢いで電話をかけ、黒人差別発言を繰り返して入団の面接にまで漕ぎ着けてしまう。しかし黒人であるロンはKKKと対面できないため、同僚の白人刑事フリップに協力してもらうことに。電話はロン、対面はフリップが担当して2人で1人の人物を演じながら、KKKの潜入捜査を進めていくが……。主人公ロンを名優デンゼル・ワシントンの実子ジョン・デビッド・ワシントン、相棒フリップを「スター・ウォーズ」シリーズのアダム・ドライバーが演じる。第71回カンヌ国際映画祭でグランプリを受賞。第91回アカデミー賞では作品、監督など6部門にノミネートされ、脚色賞を受賞した。

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・SHE SAID/シー・セッド その名を暴け(2023)/ハーベイ・ワインスタイン性的暴力告発

映画プロデューサーのハーベイ・ワインスタインによる性的暴行を告発した2人の女性記者による回顧録を基に映画化した社会派ドラマ。

ニューヨーク・タイムズ紙の記者ミーガン・トゥーイーとジョディ・カンターは、大物映画プロデューサーのワインスタインが数十年にわたって続けてきた性的暴行について取材を始めるが、ワインスタインがこれまで何度も記事をもみ消してきたことを知る。被害女性の多くは示談に応じており、証言すれば訴えられるという恐怖や当時のトラウマによって声を上げられずにいた。問題の本質が業界の隠蔽体質にあると気づいた記者たちは、取材対象から拒否され、ワインスタイン側からの妨害を受けながらも、真実を追い求めて奔走する。

「プロミシング・ヤング・ウーマン」のキャリー・マリガンと「ビッグ・シック ぼくたちの大いなる目ざめ」のゾーイ・カザンが2人の主人公を演じる。「アイム・ユア・マン 恋人はアンドロイド」のマリア・シュラーダーが監督を務め、ブラッド・ピットが製作総指揮を手がけた。

映画.comより

◆まとめ

以上、今回も盛りだくさんでお届けしました。
配信の模様は下記のアーカイブにてご視聴ください!

次回の配信は、12月17日(日)です。
クリスマスも近いので、クリスマスにまつわる何らかの特集を考えています。

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