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ダンスの娘、高校卒業

一昨日、ダンスの娘が、高校を卒業しました、
自転車だと、ほんの15分くらいのところにある学校だけど、毎朝毎朝、朝練のために、7時前には家を出て行っていた彼女の、高校生活が、終わりました。


▼ 炎を燃やし続けた子

中学は、陸上部でした。短距離のハードラーです。
1年生の時から県大会に進みました。2年生の新人戦では、市内チャンピオンとなり、県でも3位になりました。
そんな彼女が、一転、高校ではダンス部に挑戦。
しかもそこは、全国レベルの超強豪校。
同学年の新入部員は皆、新体操やダンスクラブ経験者で、陸上部から転身した、ダンス素人は娘だけでした。
そんなみんなに追いつこうと、それはそれは、練習をしました。
素人が、せめてみんなに迷惑をかけないレベルになるのにも、かなりのスキルが求められます。
夜遅くまで、家の前で、踊っていました。

1年生の時の、ダンススタジアムという大会では、九州大会を制し、全国制覇も達成しました。
2年生の時は、ダンスフェスティバルという創作ダンスの大会で全国制覇、続くダンススタジアムでも6位入賞。
この時、連覇を目指していた部員たちが、大泣きに泣き崩れる姿は、彼女らの高みを目指す意識の高さが恐ろしいほどに伝わって来て、恐怖すら感じたことを今でも覚えています。
3年生では、ダンスフェスティバル、ダンススタジアムとも、全国大会での結果は残せませんでしたが、ダンススタジアム九州大会では、3連覇を果たしました。

結果を見れば、順風満帆のように見えた彼女のダンス部生活ですが、たしかあれは、2年生の秋ころだったでしょうか。
夕食を一緒に摂っていると、突然涙を流したことがありました。
ダンス部として申し分ない実績を残してきていて、そのダンス部の中でも、もう素人とは思えないくらいの力を付け、部内でもそれなりの立ち位置を確立していた彼女が、突然、泣き出したのでした。
彼女はその時、本当に本当に、辛かった頃のことを思い出したのだそうです。

踊る事が怖かった

そういう時があったのだと、そう言って、ポロポロと涙を流しました。

踊っても踊っても、ダメ出しされ、指摘をされた時期があったのだと。
夕食の団欒中、それをふと思い出し、涙を流したのでした。

(それに気が付いてあげることができなかった僕は、親失格なんですけど…)

卒業式の日、ダンス部の顧問の先生が、部員それぞれに、「あなたに送る字」を書いた記念のカードを配ってくれました。
娘に渡されたカードには



という字が書かれていました。
そのカードの裏には

あなたは常に燃えていた
その炎が周りを燃えさせた

とコメントがありました。

陸上部から転身した素人ダンス部員が、炎を燃やし続けた、3年間だったのだと思います。


▼ 僕に新しい世界を見せてくれる

中学で陸上部、高校でダンス部。
いずれも未経験の競技に挑戦した娘。
ただ彼女は、そのいずれでも、結果を出しました。
しかもハンパない結果です。
そして今また、高校卒業後は、とんでもはっぷんなことをやろうとしている彼女。

この子は、これまでに何度も、僕の常識をぶっ壊してきました。
ぶっ壊して、そして僕に、これまで見たことない、新しい世界を見せてくれました。
我が家でいちばんの、問題児、ですが、いちばんの挑戦者です。
これからも僕を、ワクワクさせてくれるでしょう。

僕はあなたの、大ファンです。
これからもあなたの、破天荒な生き方を、楽しみにしています。

高校3年間。
本当に、本当に、本当に、お疲れ様でした。
そして、ありがとう。

以上でーす。

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