少年野球界におきがちなことが何故起きるのかが腑に落ちた話
僕が勝手に私淑してる方の1人に
Voicyパーソナリティの尾石晴さん
という方がいて、僕はよくこの方の番組を聴くのですが、先日、少年野球に関して
なるほど!これだ!
とものすごく腑に落ちた話をされていたので、今日はそれがどういうことだったかを書いてみます。
尾石さんが話されている内容は、野球の話でなくて、ご自分の子育てを通じた気付きなんかを話していらっしゃるのですが、なんとも腑に落ちたんです。
尾石さんの番組はコチラです。ぜひ聴いてみてください。↓
#1462 つい、子どもの好きを資格や点数で表したくなる親の心理 | 尾石晴 / oishi haru「学びの引き出しはるラジオ」/ Voicy - 音声プラットフォーム
子どもが好きで色々やっていて良さそうなことを(英語やプログラミング、スポーツなと)つい「こんな資格が取れそう」「こんな大会に出せそう」と見てしまう親の話です。
リンク
r.voicy.jp
▼ 内発的動機と外発的動機とアンダーマイニング効果
尾石さんの話の内容をザックリと要約すると、
お子さんがあることを得意としていて、それがとても上手くできる。
でもお子さん自身は、ただたんに、自分が好きなことであって、それを自分が好きなようにやっているだけ。
ある時、周囲からもその得意なことが評価され、それを活かした資格を取った方がいいのでは?という話になる。
尾石さんも、評価されるようなことをやってるのに、何も生み出せていないのはもったいないなと感じるようになる。
そして、お子さんの意に沿うような感じの賞への応募を勧めてみたり、ある資格を勧めてみたりすると、お子さんは、その資格試験の問題を見ても、こんなの簡単だ、みたいな感じだった。
親としては、中学受験にも有利に働くし、資格試験の受験を勧めて、資格を取った
という話です。
そして、尾石さんの反省として、
そもそもお子さんが好きでやっていたこと
→内発的動機
に対して、親の自分が、資格が取れるとか、賞が取れるとかを勧めて
→外発的動機
お子さん自身が好きでやっていたことなのに、賞を取るためにやってるのかな?資格取るためにやってるのかな?と内発的動機が薄れて
→アンダーマイニング効果
しまった。
要するに、子供の内発的動機に対して、大人の尺度を持ち出して、結果、外発的動機を強要することになってしまうというのは、良くないよね。
という話です。
ぜひ、聴いてみてください。
▼ 少年野球で起きていること
僕はこの話を聴いた時、瞬時に少年野球に当てはめてしまっていました。
そして、まさに少年野球で起きていることがこれだと妙に納得しました。
どういうことかと言うと、子供が野球を始める時も、多くの場合は、子供自身が、はじめはなんだか分からなかった野球が、だんだん理解できていく中で、次第に野球に興味を持っていって
野球やりたい!
ってなって、始めるんだと思います。
やりたいから、好きだから、だから野球をやる。
そしてそれは、親御さんとの公園での野球ごっこで始まるんだと思います。
楽しい遊びで、お父さんお母さんとの遊びという位置付けで、子供は野球を始める。
子供は遊びたいから、楽しいから、暇さえあれば、お父さんやお母さんに
野球しよ!
って満面の笑みで言ってくる。
内発的動機です。
でもそれが次第に、親御さんが、
チームに入って本格的に野球をやった方が面白いはずだ
と思うようにこり、子供を少年野球チームに入れる。
そこではチーム内競争があって、レギュラーと控えに振り分けられる。
当然、お父さんお母さんは、我が子をめちゃくちゃ応援するし、子供と一緒になって、レギュラーになろう!ということを目指す。
チームとしても、大会に出たりするわけで、そこではより上位の結果を目指すわけです。
頑張って練習して、レギュラーになるぞ!
頑張って練習して、優勝するぞ!
ってなる。
外発的動機です。
もともとは、お父さんと公園で楽しく、やりたいようにやっていた野球ごっこが、大人が外発的動機を持ち出すことによって、レギュラーになるためにやってるのかな?強豪校に入るためにやってるのかな?甲子園行くためにやってるのかな?となって、子供の内発的動機が薄れていく。
それが、バーンアウトの原因なのかもしれないです。
中学までで野球をやめる選手、高校までで野球をやめる選手は、多くの選手が、
もう、野球はいいかな
って話します。
僕はこれは、内発的動機が大人の外発的動機付けに介入され、アンダーマイニングを起こしてしまっているのだと、今回、尾石さんの話を聞いて、そう感じました。
少年野球界に長年起こっていること。
僕なりに、その謎が解けた気がします。
以上でーす。
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