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<高校ラグビー>花園大会決勝結果から

 正月気分でいたら、あっという間に仕事始め。今年は暖冬で雪が降らないと思ったら、今朝起きたら外は銀世界だった。幸い道路には積もっていないが、これから最高気温-0℃、最低気温-15℃が続くと、積雪のため歩道も歩きづらくなる。そして、内側に毛皮風の暖房がついた重い長靴の出番になる。さすがに仕事場では普通の革靴に履き替えるが、早く春が来てほしい。

 そんなこんなで、リーグワンの開幕戦は新型コロナウイルスで中止となったものの、花園決勝は観客を入れ、常連の東海大仰星と初の決勝となる国学院栃木との対戦となった。東西対決に加えて栃木のBKがどこまで仰星相手にやれるかに注目していたが・・・。

決勝

東海大仰星36-5国学院栃木

 最後は点差が開いてしまったが、後半19分までは15-5と10点差で栃木が踏ん張っていた。ただ、栃木の5点はラインアウトからのモールで得点したもので、決定力あるBKで得点できないことは致命的だったと思う。

 この19分に仰星にトライされて、さすがに栃木の集中力も切れてしまい、その後のインジュリータイムを含む14分間に2トライ2コンバージョンを追加されてしまったが、これは仕方ないと思う。高校生にこれ以上を望むのは酷だ。また、リザーブを含めた25人対25人の勝負で差があったように思う。

 優勝した仰星は、優勝校にふさわしいチームだった。FW・BK一体で、キャプテンが中心となったアタック&ディフェンスが良く機能していた。特に決勝では、破壊力のある栃木のBKを封じたディフェンスが一番の勝因だったと思う。

 明日は大学決勝。そして、すでにリーグワンも始まっている。野球だと「球春」という言葉をマスコミが使っているが、ラグビーも秋から始まった高校・大学がシーズンを終えるのと交代に、社会人が始まる。別の意味で「球春」と言える。昔は学生と社会人は同じ季節の開催だったけど、たしかサンウルブズのスーパーラグビー参加から、社会人が年の前半に移動したと思う。これでほぼ一年中ラグビーを楽しめるようになったし、何よりも日本ラグビーのトップレベルが、学生ラグビーに代わって1月から初夏まで開催するのは良いことだと思う。

 そもそも学生ラグビーと社会人(プロ)ラグビーは、同列に論じるものではないから、秋から正月まではアマチュアレベルの、プレーの内容よりも母校愛のラグビー。正月から初夏までは、プロとしてのエンターテイメントに富む、チームの勝敗よりも選手個々の優れたプレーを楽しむラグビーと使い分けるのが正解だと思う。

 ところで、リーグワンのウェブサイトで、ワーナー・ディアンズのインタビューを見たけど、やはりまだまだ若いせいか、日本語能力云々ではなくただ緊張してたどたどしく対応していた。同年代とは、もっとくだけてスムーズに会話しているのだろうから、彼も近い将来には、マイケル・リーチのように場慣れした流暢な日本語で、卒なく対応するようになって欲しいし、またそうなると思っている。

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