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<ラグビー>2024年シーズン(3月第四週)

(どうでもよい「話の枕」です。関心ない方は飛ばしてお読みください。)

 20世紀後半、二人の美人学者(評論家)が人気になっていた。二人に共通するのは、ともに東欧のユダヤ系であることだ。
 
 最初にアメリカ人であるスーザン・ソンダクを挙げたい。彼女は哲学者というよりも作家・評論家であったが、若い頃に専門の写真家が撮影した本人の写真が表紙になった『反解釈』という評論集で、一躍有名になった。その理由は、「こんな若い美人が、良い評論(文学研究)をやった」というものだった。その後、社会活動家としてベトナム反戦活動などを経て、癌で亡くなっている。

 
 1970年代までは、ソンダクはまだ若く美貌を維持していたので、世間は彼女を持ち上げ、また日本の思想界でも「ソンダクは・・・」と語る人が多かったと思う。しかし、その背景にはソンダクの写真が脳裏にあって、どこかに「美人だからな・・・」というのが関係していたように思う。また、それを証明するように、彼女が年齢を重ね容姿が衰えていくにしたがって、日本でも話題にされなくなっていった。
 
 もう一人は、まだ健在のブルガリア人ジュリア・クリステヴァで、1979年発行の『現代思想 特集現代思想の総展望』にも掲載されている。そして、この人は哲学者、記号学者、精神分析医である。

 
 その『現代思想』にある小松英輔(記号学)の解説は、もうクリステヴァがいかに美人かで始まっている(また若い頃の写真が掲載されている)。そこでは「この人はどういうわけか Jeune fille小娘のイメージが抜けきらない」と紹介している。そして、「またこの人は語学の天才で、英語・ドイツ語・ギリシア語・ラテン語・中国語に通じ、また母国ブルガリアのスラブ語系諸言語にも通じていると思われる」と大絶賛だ。
 
 上記のように雑誌の特集に挙げられている上に、パリ大学教授でもあるので、クリステヴァの方は、ソンダクのような忘れられた存在ではないものの、やはり若い頃のような影響力(インパクト)は失っている。
 
 何を言いたいのかと言えば、たんに「何かと美人は得だよね」ということでした。 


1.リーグワン(第11節)結果

スピアーズ東京ベイ・浦安22-55埼玉ワイルドナイツ


 もう、ワイルドナイツにとっては、昨年の決勝のリベンジでしかない対戦。圧勝して見返したいワイルドナイツは、6番FLベン・ガンター、FB山沢拓也がそれぞれ先発に復帰した。一方のスピアーズは、2番HOにダン・コールズが戻ってきた。

 後半58分に3-43とワイルドナイツが大量リードして勝負が決まった後、スピアーズはモールを中心に3トライを返したが、それでもワイルドナイツにあっさりと2トライ、しかも山沢兄弟のそろい踏みトライを取られて、誰もが予想した通りにワイルドナイツが圧倒した。そして、昨シーズン決勝は、やはりスピアーズが実力でもぎ取ったというよりは、ワイルドナイツがまさかの自滅をした結果だったとことを証明したものとなった。

 なお、ワイルドナイツの一強状態を批判する人がいるが、それは他のチームの強化不足を批判すべきであって、ラグビーチームとして正しい進化及び強化をしているワイルドナイツは、日本ラグビー全体として見習う対象だと思う。

 個々の選手では、久々に見たワイルドナイツFLベン・ガンターの強さが目立った他、FB(その後SO)山沢拓也のフレアーが光ったが、80分のインゴールでのボール扱いは、ボーンヘッドと言われても仕方ないプレーだった。さすがにこれを日本代表ではやらないだろう。

静岡ブルーレヴズ24-8トヨタヴェルブリッツ


 ブルーレヴズは、SOにサム・グリーンを先発させたが、ヴェルブリッツのボーデン・バレットとは雲泥の差があるので、ヴェルブリッツが思う存分暴れまくって圧勝するだろうと期待し、それぐらいの力の差はあると見ていた。

 しかし、雨の中で試合が始まってみると、キックを封印してパス&ランのアタックを継続するブルーレヴズに、ヴェルブリッツは攻守ともに圧倒され、さらにスクラムで反則を連続して取られるなど、まったくリズムに乗れずに、前半を16-3で終える。後半も、ヴェルブリッツに何度もトライチャンスが訪れたが、最後の詰めでミスをしてしまうなど、完全な自滅モードになってしまった。また、SHアーロン・スミスの絶妙のスキルも、他の選手と連携しなければ効果を発揮しないことが繰り返され、後半早々に交代してしたのでは、勝利は遠かった。

東京サンゴリアス35-37横浜イーグルス


 昨シーズンは接戦だったが、今シーズンはサンゴリアスが明らかに力は上。面白そうなのは、サンゴリアスのヘンドリック・ツイ対イーグルスのアマナキ・レレイマフィという、ベテランNO.8同士の対決と見た。

 試合におけるNO.8同士の対決では、マフィが再三再四力強い突破を見せたが、前半はサンゴリアスが良く守り、またイーグルスのミスにつけ込んだ上に、11番WTBに戻ったチェスリン・コルビの活躍もあり、35-10とサンゴリアスが予想通りのリードをする。

 そして、後半もこのままサンゴリアス優勢で進むのかと思われたが、サンゴリアスが拙攻を繰り返しているうちに無駄な時間が経過していき、流れはイーグルスに傾いていく。そして、イーグルスが61分にトライを挙げた後、67分にサンゴリアスにシンビンが出て、70分には35-34となる。それでも、1点差のリードをしているサンゴリアスが、ノーサイド直前にマイボールをキープする戦術を取り、このまま勝利するかと思われた。ところが、サンゴリアスが連続して反則を犯してしまい、81分にイーグルスSO田村優が劇的な逆転サヨナラPGを決めて、勝負がついた。

 イーグルスとしては、大幅にリードされながらも、MOMになったSO田村の優れたリードが勝利を呼び込んだ結果となった。一方、新人ながらよく健闘しているサンゴリアスSO高本幹也には、この惜敗は良い勉強になったのではないか。なお、この試合を凡戦と称する人もいるようだが、前後半でスコアが逆転することはラグビーでは珍しくないので、それを批判する理由はどこにもない。

ブレイブルーパス東京40-33ブラックラムズ東京


 「東京」対決だが、ブレイブルーパスのアタックが爆発すると期待した。一方のブラックラムズは、トライゲッターのアイザック・ルーカスをFBに入れる布陣で臨んだ。試合は、ブレイブルーパスが前半を33-14とリードするが、後半49分と53分に続けてシンビンを出してしまい、60分には33-33の同点にされる。しかし、今度は73分にブラックラムズにシンビンが出てしまい、ブレイブルーパスは74分にトライを決めてなんとか勝利した結果となった。ブレイブルーパスとしては反省点の多い内容と結果となったが、ブラックラムズとしては、またもや惜敗となってしまった。

 なお、この試合は、両チームともに相手チームがシンビンで数的不利になっている間の得点が多くあり(特に後半のブラックラムズ)、結果的にレフェリングが勝負を決した面は否めない。そして、シンビンの判定に対する疑問も出ている。しかし、レフェリングの向上を目指すのは当然としても、徒にレフェリー批判することがラグビーの進化につながるとは言えない。

三重ヒート26-31相模原ダイナボアーズ


 ライナーズに勝ったヒートだが、ここは苦戦すると予想した。またヒートは、ミッチェル・ハントをリザーブに下げ、最近は呉洸太をSOで先発させている。試合は、スコアが一進一退を繰り返す中、最後にダイナボアーズが65分にトライを挙げ、さらにPGを積み重ねて勝利した。チームとしての総合力の差が最後に出た結果となった。

 また、ヒートのスプリングボクスであるLOフランコ・モスタートよりも、ダイナボアーズのオールブラックスであるNO.8ジャクソン・ヘモポの方が、ポジションの違いを越えて多く活躍したことがチームを勝利に導いていた。そして、ヘモポがオールブラックスで常時プレーしていたメンバーでなかったことを考慮すれば、オールブラックスのレベルの高さを改めて実感させてくれた。

神戸スティーラーズ60-17花園ライナーズ


 ライナーズの連敗は止まりそうもない一方、スティーラーズは安全パイなので、主力を休ませるかと思ったが、LOブロディー・レタリック、FLアーディ・サヴェアが先発した。一方ライナーズのクエード・クーパーはリザーブに下がり、竹田祐将がSOで先発したが、前半早々にクーパーと交代してしまった。結果的に、これがライナーズには良い効果となり、前半を15-10と競った後、後半もしばらくの間は少ない得点差で付いていくことができた。しかし、最後の20分間でスティーラーズが連続してトライを挙げ、後半だけで6トライを記録して圧勝した。この結果、スティーラーズは勝ち点差で4位に食い込み、久々のプレーオフ入りへ前進している。

2.スーパーラグビー第五週結果


ハリケーンズ54-28レベルズ


 ハリケーンズはこういう安全パイのゲームに注意したい。またハリケーンズは、6番FLにキャプテンのブラッド・シールズ、SHにTJ・ペレナラ、SOにアイダン・モルガン、12番CTBにジョルディ・バレット、FBにハリー・ゴッドフリーなどが戻ってくるなど先発14人を交代してきた。なお、先週怪我をしたルーベン・ラヴは欠場となってしまった。対するレベルズは好調のアンドリュウ・ケラウェイがFBに入り、ワラビーズのタニエラ・ツポウが18番のリザーブに下がった。

 試合は、今シーズン好調のハリケーンズが、格下レベルズを相手に面白いようにトライを重ねて圧勝した。久々復帰のNO.8ブラッド・シールズ、SHのTJ・ペレナラがトライを取るなど、ベテランの活躍が目立った。

ブランビーズ60-21モアナパシフィカ


 モアナがここで一矢報いられるかを期待したが、相手が強かった。ブランビーズは好調のコリー・ツールが11番WTBで引き続きプレーした。また17番には大ベテランのジェイムズ・スリッパーが入った。モアナでは、ナイジェル・アーウォンが古巣との対戦に14番WTBでプレーした。

 試合は、ブランビーズが終始スコアで上回り、途中からモアナの集中力も切れてしまって、ゲームは崩壊した。モアナは、アタックは必死にプレーしても、ディフェンスはどこか気抜けしていて、ブランビーズに思う存分トライを献上した不甲斐ない内容だった。

フィジードルア39-36ワラターズ


 ドルアがなにかやりそうなゲームと期待したとおりの結果となった。またワラターズは、ワラビーズの選手を多く揃えたが、苦戦する予感が当たる結果となった。ゲームは、ドルアがリードした後、ワラターズが63分に36-36と追いついたが、延長戦に入り、88分にドルアがDGを決めて劇的な勝利を挙げた。ドルアは、これでプレーオフ圏内の8位に入った。一方負けたワラターズは10位に脱落した。高温下となるドルアのホームアドバンテージはかなりあるように見えた。

チーフス28―21ハイランダーズ


 チーフスは、FWにジョシュ・ロード、ツポウ・ヴァアイ、サミソニ・フィナウ、ルーク・ジェイコブソン、BKにダミアン・マッケンジー、クイン・ツパエア、ショーン・スティーヴンソンとオールブラックスが揃う豪華メンバー。一方のハイランダーズは、SOリーズ・パッチェル以外は、SHフォラウ・ファカタヴァの知名度が高いぐらいで、後は代表クラスの選手はいない。

 試合は、54分までにチーフスが一方的に得点して、28-0とリードしたが、その後ハイランダーズが3連続トライして、28-21まで迫った。しかし、最後は時間切れでチーフスが逃げ切った。

ブルーズ26-6クルセイダーズ


 手負いのクルセイダーズがブルーズ相手に意地を見せると期待したが、またしても力及ばなかった。PRオファ・トゥンガファシ、FLアキラ・イオアネ、ダルトン・パパリイ、SHフィンレイ・クリスティー、SOスティーヴン・ペロフェタ、WTBマーク・テレアなどのオールブラックスを多く揃えるブルーズに対して、クルセイダーズはSOリレイ・ホヘパの出来が勝負のカギを握ると予想した。またリザーブの新鋭21番SHノア・ホッサムと大ベテランの22番ライアン・クロッティーの活躍が楽しみだったが、良い見せ場は無かった。

 試合では、クルセイダーズが後半51分のシンビンの間に2トライを献上してしまい、悪夢の5連敗となってしまった。ブルーズは、悪天候の下でもペロフェタがPGを確実に決めるなど、終始ゲームをリードしていた。好調と不調のチームとの差がそのまま得点に現れた結果となった。

フォース40-31レッズ


 順当にレッズが圧勝と予想していたが、なんとフォースが意地を見せてくれた。ところで、フォースFBハリー・ポッターは、毎試合ラグビー以外の話題にされるのに辟易していると思う。一方のレッズは、引き続きマイケル・ライナーの次男であるSOトム・ライナーのプレーに注目したが、勝利に貢献できなかった。なおレッズのリザーブ18番には元オールブラックスのジェフェリー・トゥマガアレンが入っている。試合は、フォースがスコアで終始先行することで乱打戦を制し、今シーズン初勝利となった。

3.その他のニュースなど

(1)引退のジョージ・ノースのウェールズへの別れのコメント


 今シーズンのシックスネーションズ最終戦でウェールズ代表から引退したCTB/WTBのジョージ・ノースは、イタリアに負けたチームに対して、「やり方は間違っていないが、ただ時間がかかるだけだ」、「ゲイトランド監督が最も良い方法を知っているのだから、退任する必要はない」、「自分は偉大な先輩たちから多くのことを教わってきたことが、成長につながった」、「ウェールズには良い人材がいるので、時間はかかるかも知れないが、巻き返しは可能だ」などとコメントしている。

 ウェールズは、既にLOアルンウィン・ジョーンズ、FLジャスティン・テュプリック、SOダン・ビガーが引退しており、今回のノースの引退、そして若手のホープであったWTBルイスリー・ザミットのNFL移籍など、多くの重要メンバーが不在となり、この影響もあって、今回のシックスネーションズでは全敗の最下位という結果になってしまった。ワレン・ゲイトランド監督は責任を取るべく辞任を申し出たが、ウェールズ協会会長からは慰留されている。しかし、7月の南アフリカとの対戦では苦戦する可能性が大きいだろう。

(2)WRが5月の評議会で、様々なルール変更を討議へ

 現在のラグビーは、プロスポーツとして相応しくないプレーの遅延・停滞となるものが多くあり、それらをいかに改善するかが、今後ラグビーのグローバルスポーツとして発展していくための課題となっている。

 そのため、5月に予定されているWRの評議会では、既にスーパーラグビーや日本のリーグワンなどで試行されている、レッドカードが出た場合、試合終了まで当該選手の補充が出来ない現行ルールから、20分経過した後に別の選手を補充することができるルールに改正する案などを討議する予定だ。

 なお、このレッドカード退場時間が20分間になるというルールが正式採用された場合、違反した選手への罰則の公平性の観点から、出場停止処分となる期間をより長くすることも併せて討議されると見られている。

 このほか、いわゆるキックテニスと称される、キッカーより前にいる選手がオフサイドとなるため、何回もキックのやり取りをしている間に何もプレーできない状況を改善すること、スクラムの組み直しを減少するため早期にフリーキックなどの判断をすること、ブレイクダウンでの相手選手を回転しながら剥がす行為(クロック⦅鰐のような⦆ロール⦅回転⦆)の禁止及びSHへのタックルエリアの制限、TMOに要する時間の短縮、タックルの高さ制限、スクラムやラインアウトに時間制限を設ける、モールが停止した時点でターンオーバーさせる(モール停止を無くす)、ラインアウトのノットストレートなどの場合のプレー継続、交代(リザーブ)選手数の削減などが議題に上がる予定となっている。

(3)ラグビーパスによるU23オールブラックスメンバー予想

 現在U23の大会などは予定されていないが、次のオールブラックスを担う世代がU23の選手たちであると思われるところ、ラグビーパスが、現時点でのU23オールブラックスを選んでいるので、以下に紹介したい。

1.タマイティ・ウィリアムス(23歳、クルセイダーズ、現オールブラックス)
2.ジョージ・ベル(22歳、クルセイダーズ)
3.サウラ・マウ(23歳、ハイランダーズ)
4.ジョシュ・ロード(23歳、チーフス、現オールブラックス)
5.サム・ダリー(23歳、ブルーズ)
6.シーン・ウィティー(23歳、ハイランダーズ)
7.アントン・セグナー(22歳、ブルーズ)
8.ピーター・ラカイ(21歳、ハリケーンズ)
9.キャメロン・ロイガード(23歳、ハリケーンズ、現オールブラックス)
10.ルーベン・ラヴ(22歳、ハリケーンズ)
11.マッカ・スペンサー(20歳、クルセイダーズ)
12.リレイ・ヒギンズ(21歳、ハリケーンズ)
13.コリイ・エヴァンズ(23歳、ブルーズ)
14.ジェイコブ・ラツマイタヴキニープケンス(22歳、ハイランダーズ)
15.ザーン・サリヴァン(23歳、ブルーズ)

16.ジャック・テイラー(20歳、ハイランダーズ)
17.ジョシュ・フシツア(22歳、ブルーズ)
18.セブ・コールダー(22歳、クルセイダーズ)
19.ファビアン・ホランド(21歳、ハイランダーズ)
20.ドミニク・ガードナー(22歳、クルセイダーズ)
21.コルティス・ラティマー(22歳、チーフス)
22.キャメロン・ミラー(21歳、ハイランダーズ)
23.チャイ・フハキ(23歳、クルセイダーズ)

 PRウィリアムス、LOロード、SHロイガードらの既にオールブラックスとしての地位を確保している選手の他、NO.8ラカイ、WTBスペンサーのようにU21で評価を得ている選手、さらに、スーパーラグビーで活躍している、ドイツからの留学生であるFLセグナー、HOベル、LOダリ―、FBサリヴァン、LOガードナー、SHラティマーらがいる。彼らは皆今シーズンのオールブラックス候補として名を挙げている選手たちなので、7月のイングランドとのテストマッチを控えて、スコット・ロバートソン監督の選ぶ新生オールブラックスのメンバーが、とても楽しみになっている。

(4)ジョー・シュミットによってワラビーズに復帰が期待されるBK5人

 ラグビーパスによれば、エディー・ジョーンズ前ワラビーズ監督によって、代表から外されてしまった有望選手たちのうち、以下の5人がジョー・シュミット監督によって代表に戻ることが期待されている。いずれも、ワラビーズ入りしていたら昨年のRWCで大活躍できた(また、ワラビーズのプールマッチ敗退も避けられた)選手たちであるため、今シーズンの巻き返しが楽しみだ。

1.ジョーダン・ペタイア(レッズ、WTB)
2.イザイア・ペレーゼ(ワラターズ、12番CTB)
3.トム・ライト(ブランビーズ、WTB)
4.ハンター・パイサミ(レッズ、12番CTB)
5.トム・フーパー(ブランビーズ、6番FL)

(5)スコット・ロバートソン監督が、サムエル・ホワイトロックの復帰を要請

 昨年のRWCでテストマッチから引退し、現在フランスのポーでプレーしている、サムエル・ホワイトロック、35歳は、6月にクラブの今シーズンのプレー終了後NZに戻り、2025年までの2年間(おそらく、1年毎の契約更新で)代表に戻るというアイディアが、スコット・ロバートソン監督及びコーチ陣から出ていると報道された。

 昨年のRWC以降オールブラックスは、約500キャップとなる選手たちを引退などで失ったが、ホワイトロックのような100キャップ以上を持つベテランが、新チームのキャプテンをサポートすることが期待されている他、ブロディー・レタリックも失ったLO陣の強化につなげたいというのが、ホワイトロック一時的復帰の目的になると思われる。

 なお、新たなオールブラックスのLOとしては、パトリック・ツイプロツ、スコット・バレット、ジョシュ・ロード、ツポウ・ヴァアイの既にキャップを持っている選手の他、スーパーラグビーで活躍する、クインティン・ストレンジ、ジェイミー・ハンナ、マナアキ・セルビーリキット、ファビアン・ホランドらがいる。一方、元オールブラックス監督のロリー・メインズは、ホワイトロックはコリン・ミーズに匹敵する偉大なLOであるので、一緒にプレーすることの影響は大きいとしている他、個人的にはパリパリ・パーキンソンとクインティン・ストレンジに期待していると述べている。


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