出版、そして売れ行きは… 〜出版までの道〜中山祐次郎

(前回までのあらすじ)

ココイチではビーフカレー納豆チーズ一辛ときめているぼく。SBクリエイティブという出版社で本を出すことになり、makuakeで出版クラウドファンディングをやった。そしてついに出版を迎えるーーー

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まず、前回からいままでとってもあいだが空いてしまったことをお詫びする。決して忘れていたわけではない。この2ヶ月、常に誰かを原稿などで待たせ続けている状態が続き、それを出さずにnoteを書くわけにいかなかった。こういうことは、よくある。だからぼくも、誰かの仕事を待っている間にインスタで楽しそうな画像がアップされても、見て見ぬふりをするようにしている。


ともかくぼくは、makuakeでのクラファンを通じて大勢の皆さんに支えられ、なんとか8月の出版にこぎつけたのだ。これだ。

(洗濯物干し、アロハには深い意味はない)

出版して4日、クラファンの出版イベントの日。なんと、こんなに早いタイミングで重版が決まったとSかぐちさんが発表してくれた。ほんとうに驚いたが、嬉しい。

(出版後4日目、出版記念イベントでSかぐちさん突然の発表)

それからというもの、立て続けに2ヶ月で5刷まで決まった。初版が11,500部だった「医者の本音」は、あっという間に32,000部まで駆け上がった。

この数字は、前著「幸せな死のために一刻も早くあなたにお伝えしたいこと」、通称「幸一伝」と同じ数字だ。希望的観測も含まれるが、おそらくまだ重版がかかるのではないかと思う。


でも、なぜ売れたのか?

このシリーズ「出版までの道」の総括として、分析したい。


売れた理由1;Sかぐちさん&SBクリエイティブの皆さん

言うまでもなく、Sかぐちさんの元々の企画が素晴らしかったことが売れた第一の理由だ。そして、私を書かせる気にしてくれ、書きながらも伴走してくれたSかぐちさん。彼はそういう能力に長けている。

例え他の人が同じ企画を持ってきていたら、私は書かなかっただろう。

そしてSBクリエイティブの営業の皆さんには心から御礼申し上げたい。営業の方々の努力で、私の本は本屋さんのなかでも目立つ場所に置かれ、結果目に止まって買われているのだ。

売れた理由2;クラウドファンディング

そしてmakuakeの有能な担当者のお二人にも、心から御礼申し上げたい。なんせぼくは当初、クラファンをやらないことに決めていたのだ。それを、「妻への説得込みで請け負わせていただきます、やりましょう!」と言い切ったmakuake美人広報さんにはいくら感謝してもしたりない。凄い人を雇っているんですね、makuakeさん。

私はこの連載の以前の記事で、クラファンで1000部を見込んでいた。実際にクラファン支援そのもので売れた冊数は300部だったが、支援してくださった方の実に多くの割合で2冊以上買ってくださった方がいた。中には本屋で見つけるたびに買ってくださる方もいた。これは本当に嬉しいし、ありがたかった。さらに大勢の方がご自身のSNSなどでシェアしてくれた。そして、なんと支援者で某出版社の営業の方が、自分の仕事と並行して「医者の本音」を営業して下さっているのだ。とんでもない破壊力。

クラファンでかなりの初速がついた。本は初速が大切だ。クラファン効果は、間違いなく1000部ではすまないだろう。

さらには、クラファンにはこんな効果もあった。「出版 x クラファン」が珍しいようで、それをテーマに多くの媒体から取材をしていただいたのだ。これは確実に売上を押し上げただろう。

売れた理由3;メディア関係の知人パワー

上に、取材を頂いた話を書いたが、

実は、多くの取材元はもともとの知人だったのだ。これは、とってもありがたいこと。新聞、ウェブメディア、雑誌、そしてイベントーーー多くの友人・知人が取材し記事にしてくれた。

一冊目を出版した2015年には、私にはメディアの知人は1人もいなかったのだ。


売れた理由4;事前のウェブメディアへの切り出し

「医者の本音」は、出版の日(8/5)前に、色々なウェブサイトに関連記事を掲載した。これは元々のアイデアは私だ。

しかし、記事選びはSかぐちさんと慎重に行った。その媒体の雰囲気、読者層から最も有効と思われる項目を本の原稿から選び出した。

内容は本そのままのものもあれば、そのサイト用に書き直したものも多い。関連記事を出したサイトは実に6ヶ所に及んだ。多くの読者層に届いたことだろう。
中には元々連載させていただいていたウェブメディアの担当編集者さんが、上司を説得して下さったこともあった。


これらの理由で、「医者の本音」は順調な滑り出しをした。

ぼくの持論だが、「本のプロモーションをするところまで筆者の責任」なのだ。いい本を書くだけでは売れない。何が求められ、どんな形で書けばより読み手のメリットになるか。その視座なくして、この時代に創造という行為はできない。


今回で、この連載〜出版までの道〜は終わる。

学んだいくつかの示唆がある。
「なんでもやってみなけりゃわからない」
「一人でできることは少ない」
編集者さんをイジり過ぎてはいけない
などだ。

それでも、とにかく私は楽しかった。市場というよく分からない巨大な相手と取る相撲は、とっても面白かった。エキサイティングだ。

たくさんの方が協力してくれた。色んな仕掛けをやってみた。2月にこの連載を始めたときとくらべると、ぼくはいま、この世界が少し違って見える。行動した者のみに与えられる報酬だ。

ここまでお付き合い下さった皆様、本当にありがとうございました。

これからも私は、楽しみながら本を出し、物を書き続けます。

平成30年10月吉日 中山祐次郎

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※この連載は、2018年8月に出版した「医者の本音」(SBクリエイティブ) の、執筆依頼を頂いたときから出版までのいきさつをリアルタイムに記録したものです。

アマゾンリンクは↓こちら。kindle版もあります。


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中山祐次郎

連載「医者の本音 出版までの道」中山祐次郎

本の執筆依頼から出版までの道のり、全てをほぼリアルタイムでお伝えする連載です。 編集者との出会いから、原稿の執筆、そして実際の出版までポジショントークなしでガンガン書きます。この業界の変なところも、お金の話も。 本を出したい方、筆者のみなさん、編集者のみなさん、出版社のみな...
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