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「超空気読める人」は「メタ認知」の力をもっている

「自分に自信を持つ」ということについて、考えています。

「あ、ちょっと卑屈になっちゃってるな」とか、「必要以上に怖がっちゃってるな」ということって、実は結構あります。私は決してメンタルの強い人間ではないから。感情が揺れることなんてたくさんあって、よくよく「落ちて」います。

でも、大事には至りません。そういう時はなるべくすぐに自分がご機嫌になる方法を使って、それ以上行ってはならない領域に達しないようにしているから。

この時大事なのが、自分の状態にちゃんと「気がつく」ということ。
人のことはよくわかったりするんですよね。人のこととして客観的に見ると、たいていは「考えすぎ」だったりして……。
自分もきっとそうだから、早く気がつきたいんですよね。

「メタ認知」の力で、ネガティブな自分も肯定的に捉える

知ってよかったなぁと思うのが、「メタ認知」という概念です。
「メタ認知」とは、「認知を認知する」こと。メタ=“高次”を意味し、客観的な視点で、知覚・情動・記憶・思考などの認知活動を“認知”する行為のことだそうです。

メタ認知能力が高い人は、自分の現状を振り返ることができるから、どこを改善すればいいかを理解して行動できるんですよね。
例えば、上司が自分にだけ厳しいと感じたとして、「あ、この人は私が嫌いなんだな、気に入らないんだな」と考えてしまうのか。「自分の報告の仕方に論理性が足りないのかもしれない。今後は報告内容を端的に整理してみよう」と考えるのか。

この時、前者のようにただただ感情的に「嫌われている」ととらえても、人間関係でいいことは起きません。ここで「メタ認知」の力を使って自分の言動を俯瞰できたら、振り返ってそれを解釈することができます。ここが大事なんだなぁと思うんです。

例えばある時、ネガティブな自分に気が付いたら。

「あ、今のはネガティブだったな。どうしてそうなったんだろう。不安感が強いのかな」
「不安感が強いからこそ、プレゼン前の資料はかなり周到に用意するから、そこは褒められたな」
「ネガティブもそうやってとらえたら、役立てることができるな」

こんな流れで自分の感情を振り返って解釈できたら、ネガティブな思考になった自分のことも肯定的に捉えられ、自己嫌悪に陥ることもありません。
自分に自信を持つには、メタ認知の力をつけないとって思う理由です。

現代の社会は不確実性が高い社会だと言われています。そんな環境下だからこそ、変化に適応し、物事に柔軟に対処していく力が必要なのでしょうね。
メタ認知の力は、そのためにも不可欠な気がします。

「メタ認知」の力も高める、「メモの魔力」

この「メタ認知」を高めるのに、私が効果的だなと感じてるのが「ノート」と「メモ」です。ちょうど前田裕二さん著の『メモの魔力』を読んだから余計にそう思うんです。


前田裕二さんは、とにかくなんでもひたすらメモを取ります。メモは、彼にとって記憶の補助装置ではなくて、知的生産の技術だから。
忘れたくなくて書いているんではないんですよね。メモすることによって、目の前の「ファクト(事実)」を「抽象化」して「転用」している。

「メモの魔力」はすごいです。これを自分の感情に対してすることで「メタ認知」の力をつけることもできるんです。

不安になったりネガティブになったりしたら、その「ファクト」を書き留める。それから、「なぜ不安を感じたのか」「何に対してネガティブになったのか」分解して、探っていく。
こうやって自己をモニタリングしていくことで、得体の知れない「不安」に向き合うと、自分の思考の癖に気がつくことができます。

まぁ、ツールはノートじゃなくてもデジタルでもなんでもいいと思います。
なんとなく「感情」に向き合うことだから、私はリアルの「ノート」がこういう時にはぴったりきます。
私はこれを長い間「日記」をつけることで代替えしていたんだと思います。日記をつけることで、自己と向き合い、対話を繰り返していたんだなって。

前述の前田裕二さんもそうなのですが、ご一緒させていただいてすごいなって思う方って、みなさんものすごく空気が読めるんですよね。ここでいう「空気を読む」は、人の顔色を伺うということではありません。

場や時代の雰囲気を観察して、想像力を持って圧倒的に行動されているんです。こういう方はメタ認知の力が高いし、他者への想像力も抜群です。超空気読める上に、超行動する。
その上、自分の羅針盤に従って生きているから、魅力的なんだろうな……。

情報があふれ、変化のスピードが早い。毎日毎日、次から次へと新しい話題、新しいデバイス、新しい人間関係が生まれていく。
そういう時だからこそ、内省の時間をしっかり取ることの大事さを感じています。私が毎日書くのも、その一環なんだろうな。

調べてみたら2016年に読んだ本が出てきました。メタ思考を習得するトレーニング法を紹介した本です。懐かしいな。

上の本の著者、細谷さんの本だと『具体と抽象』が大好きです!! こちらは2017年に読んで、「抽象化」の意義を知り、周りとコミュニケーションを取るのが格段に楽になりました。


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Yuka Shibayama
会社を経営したり、オンラインサロンを運営したり、秘書をしたりしているワーママです。


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