今回の話の流れをざっくり時系列でお伝えすると…

コーチングをきっかけに約1年半で何があったのかを記します。

それではどうぞ！

順風満帆？な柔道時代

私は3歳から柔道を始め、24歳で日本一になって、30歳で現役引退。その後実業団でコーチ、ヘッドコーチを務めていました。引退後に結婚し、その後妊娠出産。柔道が仕事になってプライベートも充実。周りから見ると順風満帆な生活をしていました。

コーチングとの出会い

現役時代にスポーツメンタルコーチをつけていたり、引退後は柔道のコーチをしていたことから、コーチングを学びたいと思い始め、ネットで検索してスクールに通い始めました。それがmindset coaching school。数あるコーチングスクールの中から直感で選びました。ただこの時の私は、コーチングのことを本当の意味で理解しておらず入学するまでその違いに気づきませんでした。

コーチングとは

かなり広い意味で使われている言葉です。
スポーツでは、技術を教える指導や、メンタルの悩みを解決する時に用いることが多いです。私も当初は、コーチングとは現状の悩みを解決して選手の目標達成を導くものと捉えていました。

ところが私が通ったスクールは、認知科学に基づくコーチング。それは、スポーツとかビジネスとか関係なく、人間の原理原則に基づいた脳と心の仕組みを上手に使いこなすことによって、現状のままでは成し得ない未来を獲得する、人生を大きく動かすものでした。

そんなこととはつゆ知らず、今の仕事(柔道コーチ)の役に立てばいいなと思い入学。良い意味で裏切られ、本来のありたい自分を解放し望む未来を手に入れるための、人生を変えるすごくすごく大きなキッカケとなりました。

スクール期間の学び

スキルやマインドを学ぶ授業はもちろんありましたが、徹底的に学んだことを自己適用することに注力するスクールでした。
スキルだけ知っている口だけのコーチではなく、自分が1番の実践者として生き様があるコーチである必要がある。そのために試行錯誤しながら、０歳の娘の育児と仕事の両立をしながらかなりの時間を費やして学びました。

自己適用

柔道時代、現役選手を続けたいのに続けられなかった…
世界一になりたいのになれなかった…
本当は現役選手として世界を舞台に闘いたい…

そんな自分の欲求に蓋をしたまま指導をしている日々。そこにスクール同期や学校長の「やりたいならやると決めればいいじゃん」と言う至極真っ当な意見。見ないようにしていたところを直視し、メスを入れることになりました。

ゴール設定

寝技が好き、寝技を極めたい。
現役選手として世界で闘いたい。
そんな欲求から設定したゴールは、「柔術で世界チャンピオンになる」でした。
そのゴールを達成するためにとるべき決断はすぐ出てきました。それは自分の中ではすごく苦しいものでした。

最初の決断

ゴールを高らかに掲げたのに仕事(柔道指導)が忙しい、子供(当時0歳)もいて時間がない。それを言い訳にあまり練習に行けませんでした。
ゴールを設定したとしても、そのためのアクションを切らないとそれはただの妄想。そこで決断しました。それは退職し柔術に専念する環境を作ることでした。

２つ目の決断

貯金を切り崩しながらも柔術に専念する環境は作りました。毎日練習に行くようにもなりました。試合は全戦全勝。帯も昇格(青→紫)しました。
しかし、当初掲げた世界大会にはまだ出れないと勝手に決めつけていました。

なぜなら子供(当時1歳)が小さいし、まだ世界で闘うレベルではないし、そもそも海外遠征に行くお金がない…

できない理由はたくさんありましたが、コーチとのセッションを通して私は世界大会に出る決断をしました。

自分のマインドが変わり、たくさんの人が協力してくれた

決断したらやるべきことが雪崩のように出てきました。
とりあえず、強くならないとやばい。世界で闘う実力は正直足りてない。道場の先生にも「このままだと一回戦負けだよ」と言われました。それからは毎日何時間も練習に付き合って頂きました。空いた時間で海外の選手の動画を見たり、トレーニングしたり、一気に世界チャンピオンになるための日々に時間の使い方が変わりました。

子供に関しては、一緒に連れて行こうと決めました。現地のシッターサービスを調べたり、日本からお世話してくれる人を連れていくのか検討した結果、同じジムの仲間と私の母親が来てくれることになりました。1人で子供連れて行く気満々だったので正直想定外でした。子供いてもなんとかなるんだなと思いました。

最後にお金。初めてスポンサー活動をしました。企画書を作り、スポンサーを募り、賛同して下さる会社のロゴを道着に貼る打ち合わせをしたり、請求書など書類を作成してやり取りしたり。初めてで不慣れなせいで迷惑もかけましたが、たくさんの方にご協力頂き無事海外遠征費を用意することができました。

そして世界チャンピオンに

たくさんの方に協力して頂き、たくさんの障壁を乗り越えてアブダビまで来ました。
「一回戦で負けたらどうしよう」
そんな不安は試合直前までありましたが、できる準備は全てやってきたから今の自分を最大限表現してこようと臨みました。
一回戦、二回戦は快勝し、決勝戦。先にポイントをとられましたが、執念の逆転勝ち。念願の世界チャンピオンになることができました。

世界チャンピオンのその後

柔術を始める時に決めたゴールは達成。次のゴールを設定し、また毎日柔術に励んでいます。
今では現役選手としての活動と並行して、所属している道場で柔術のクラス指導をしたり、パーソナルレッスンをやったり、子供の柔道教室で柔術を教えたり。新しい仕事がどんどん増えていっています。
この現実は、コーチングを学び始めた時には想像しえなかった未来です。

コーチングで人生変わる

私は、スクールでコーチングを学び、卒業後には実際にコーチをつけて自己適用を続けていました。その期間が上記で書いた通りです。本当に人生が変わりました。
本音でやりたいことを全部取りに行く。その覚悟を持って環境を作り、現実を前進させて来ました。本音に蓋をして我慢して生きていたら、今もあの時のまま現状維持を続けているだけだったと思います。一度きりの人生なのだから、これからもやりたいことを全部やる人生を歩んでいきます。

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