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ベンチャー企業の社員から、JICA青年海外協力隊員へ

こんにちは!Yukaです🌻

私たちJICA青年海外協力隊には200種類近くの職種があり、隊員のバックグラウンドも様々です。

私は協力隊員になる前、創業間もないベンチャー企業で2年間働いていました。

今日は最近よく聞かれる、前職のお仕事内容やその経験を活動にどう活かしているのかなどについてお話ししたいと思います。

協力隊員の1例として、こういう職歴の人もいるんだな、活動にこんな経験の活かし方があるんだな程度に、参考にしていただければと思います。



入るはずのなかった、新卒で入った創業間もないベンチャー企業


実は私、今回協力隊に合格したのは2回目の挑戦でした。

2020年度の春募集(当時大学4年生)で協力隊の選考を1回受けていて、新卒で協力隊の道に進もうとしていました。

ですが当時、世の中はパンデミック。

その影響で協力隊の選考も中断。

たしか書類選考の結果が届く予定の1週間くらい前(5月とか)に選考中断のお知らせが来て、そこから就活を始めました。

2020年夏。内定者イベント、懐かしい。


ご縁もあって、2021年の春に大学を卒業した後は、体験型宿泊施設を運営するベンチャー企業に入社しました。

実際に運営していたのはアクティビティがメインのグランピング施設で、出来立てホヤホヤの会社だったので私たちの代はいわゆる「1期生」。

創業期からまさにゼロイチを経験させてもらって、ザ!ベンチャー!PDCA命!って感じの環境で毎日もがきながら必死に働いた、そんな2年間でした。

大好きな1期生。読んでる?
2年目。メンバーが増えて後輩ができました。


「アクティビティ開発」というお仕事について

そんな会社で私が担当していたのは「アクティビティ開発」というお仕事。

  • アートを楽しむクラフト系
    バスボム作り、陶芸体験、紙すき体験、etc...

  • 料理やお菓子作りを楽しむフード系
    お菓子の家作り、アイス作り、そば打ち体験、etc...

  • 自然を感じたり身体を動かしたりするフィールド系
    火起こし体験、サバゲー、スターウォッチング、etc...

などなど、様々なジャンルのアクティビティを企画して開発するお仕事です。

ステンドグラス体験の開発中。はんだごて難しかった、、
養蜂体験の開発中。トップ3に入るくらい楽しかった。
サーフィン体験の共有会。職場から10分の一宮海岸にて。


季節性や地域性など、文化的要素を取り入れながらターゲットに合わせたアクティビティを、自分が開発に携わったのは約150種類くらい、、?開発しました。

また、私の仕事はアクティビティを開発して終わりではなく、実際にゲストさんに対してアクティビティを運用するところまで行なっていました。

自分の開発したアクティビティを楽しんでくれている姿を見ることができた時や、アクティビティに込めた思いが届いていると感じられた時は、とてもやりがいを感じられるお仕事でした。

社内インタビューしてもらった時の記事があるので、興味がある方は読んでみてください。


前職での経験が協力隊で生きているなと感じる瞬間


この会社で2年目を迎えた頃、青年海外協力隊の2023年度春募集がスタートし、再度挑戦。

無事に合格をいただき、私は今「コミュニティ開発」という職種で青年海外協力隊の活動を行っています。

コミュニティ開発は、地域住民が望む生活改善や収入向上、地域活性化への寄与を目的としています。フィールドワークや住民参加型のワークショップを企画・運営し、地域や住民の状況、ニーズ、課題を把握することが出発点となります。住民とともに、人的資源・地域資源を最大限活用し、地域の開発課題解決のために活動します。活動分野は、農業普及、保健医療、水・衛生、地場産業振興、村落開発事業など、地域の開発課題に合わせて多岐にわたっています。

JICA海外協力隊HP

私の要請は観光分野に近い内容で、地域の観光開発に関する活動を行っています。
(詳しい活動内容は別途記事にします)

自分の経験や知識をもとに要請内容を選んでいるので当たり前かもしれませんが、活動をしていく上で前職での経験が生かされているなと感じる瞬間は、想像していた以上に多くあります。

少数民族モン族のニンさんと、お土産商品の開発について話しているところ


例えば、活動の一つにおいている「体験商品の質の向上」においては、先日記事にしたモン族の「臈纈(ろうけつ)染め」を実際に自分がゲスト側になって体験してみた時に、

「せっかく素敵な文化があるのにそれがゲストに伝わりきっていない、、」

「どこでもできる『染め物体験』になってしまっている」

などといった課題を、アクティビティ開発をする側の視点になって発見することができました。

今後は、モン族の文化や魅力を体験を通して伝えられるような、より文化的価値を感じられるような体験になるように、一緒に改善していけたらいいなと思っています。

また、専門的なスキル以外の部分でも、前職で鍛えられたコミュニケーション能力や提案力などは活動においてとても大事だなと感じます。

特に私のコミュニティ開発という職種は、地域の方々とのコミュニケーションは欠かせません。

現地のコミュニティに入り込んでヒアリングをし、課題を発見して解決策を提案し、地域の方々と一緒に解決を目指していくことが求められます。

前職で現場に立つ経験があったからこそ、それが今とても生かされているように感じます。

任地に赴任して、もうすぐ2ヶ月。今思うこと。


任地の小学校にて。生徒達が刺繍を教えてくれました。


今回は、私がベンチャー企業で働いていた時の経験と、その経験が協力隊の活動に具体的にどう生きているかについてお話ししました。

幼少期の興味や学生時代の経験など、活動に生かされているものはもちろん社会人経験だけではありませんが、前職での経験は間違いなく自信や信頼に繋がっています。

ただ、働く環境も人も言葉も何もかもがこれまでと異なるという状況の中、日本での経験と同じようにやっても上手くいかないことの方がもちろん多いです

上手くいかないことですら楽しめているのは、スキルや経験を超える私の最大の強みかもしれません。

残りの任期も、私の得意なことと地域の方々の得意なことを上手く掛け合わせて、協力しながら楽しみながらやっていけたらいいなと思います!

最後まで読んでくださって、ありがとうございました!


Yuka

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