ぷくぷくを育む


この前夜中にたまちゃんと電話をしていて、
"信頼"と"裏切り"ってどう思う?という話になった。
(ここだけ聞くとすごく難しい話をしてるみたい。笑)

"信頼"は"信用"という言葉に比べて、相手や置かれている状況に影響を受けている感じ。
"信頼"は少しだけ自分を"裏切って"あなたを信じてみるという意味もあるのかな。"信頼"は"信用"という言葉よりも不安定でシーソーのような言葉なのかもしれない。

こんな感じのことを喋った気がする。

この会話をした時に、"信頼と裏切り"という一見相反するような言葉が背中合わせで存在しているような気がした。
対義語というものが生き別れた兄弟みたいに思えてきた。
それぞれ全く違う人生を歩んでいるんだけど生まれたところは同じ、みたいな感じ。 (ちょうどキングダムの嬴政と成轎が思い浮かんだ)

(ちなみに私は蒙恬と楊端和が好き)


それからこの前大学からの帰り道にこんなことがあった。

ちょっとジメジメする帰り道、
人がぎりぎりすれ違えるくらいの歩道で、
仕事帰りだろうと思われるサラリーマンが向こうから歩いてきた
私は歩道から少し出てガードレールの外側を歩いた
サラリーマンと私は電柱を挟んで対角線上にいて、お互い同じくらいのペースで歩いていたから、ちょうど電柱で顔が隠れたまますれ違った。
すぐ傍を歩いているのにどんな表情をしているのか分からなかった
きっと毎日こんなことばかりなんだろうな、気付いてないだけで。
あーこんなのなにかの本で読んだ気がする。

こんな感じで最近は目の前の情景をみて、
頭の中に散らばっているパズルのピースがぴたっとはまることがある。

はまったときはなんだか世紀の大発見をしたような感覚になってワクワクする。
携帯にメモした1時間後になんでこんなこと書いたんだろうってなることもあるけど(笑)

このことを昨日たまちゃんに話したら、
「いりちゃんは世界で遊んでるみたい。
いりちゃんの使う表現はぷくぷくしてる。」
と言ってもらえて凄く嬉しかった。

しかも面白いのは、このぷくぷくは初めましての感覚ではなくて、久しぶりの感覚だということ。
私が小さい頃はこんなことばかり考えていて、年を重ねるにつれてそっと蓋をしてきたような気がする。
だからとても懐かしい。
お気に入りのお土産の缶から宝物をひとつずつ取り出しているような感覚。

最近私の中で
すくすくと成長している
ぷくぷくとした表現は、
まだまだ赤ちゃんで、
芽生えたばかりの新芽みたいで、
ちょっと慣れない環境にいたり、立派な植物に囲まれていたりするとすぐにしぼんでしまうみたい。

だから大事に大事に育てたいなあと思う。

私一人で育てるのも楽しいけど、誰かと一緒に育てるともっと楽しいだろうなあ。




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