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さつまいも=sweet potatoは嘘(泣)

こんにちは、晴れた午後のイギリスからYuccaです。今日は月曜日、週の初めからいきなり全休デーです。先週はずっと雨が降っていて、「ついにイギリスが本気出してきたか…」なんて思っていましたが、週末が明けると共に晴れ間が戻ってきました。キャンパスのユニオン(生協のようなもの)にT-Terraceという素敵なカフェテリアがあって、今日はそこでゆったりと授業の予習をしております。手元にはアボカドトーストのプレートが!£3.5 (約520円)で頼みました。アボカドのマッシュをレモン汁と合わせ、オリーブオイルのたっぷりかかったトーストに乗せたものです。私はアボカドが大好物でして…最高のお昼を迎えております。(下の写真を見て頂くとわかるように、アボカドの姿はもさもさしたお洒落な草、アルグラの下に隠れてしまっています。アルグラとはすなわちルッコラのことですが、英語ではこう呼ぶそうです。少し苦味があって大人の味ですが、しっかりと野菜を摂ったぞ!という気分にさせてくれました。)

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お気づきの方もいらっしゃるかと思いますが、前置きに必ず関係のない話を挟むのが私流。本題に入る前に、一つお伝えしておきたいことがあります…今日の記事は少し悲しい話です。

先週、雨のざあざあ降る日に、ある日本人のお友達から大学芋パーティーに誘われました。彼女は留学先で知り合った友達ですが正規生として大学に在籍していて、一年目を一緒にスタートしています。イギリスにももちろん sweet potato があると知っていましたから、スーパーで特大のsweet potato を買ってキッチンにお邪魔しました。ちなみにお値段ですが、特大…何センチだろう、体長23センチくらい?のお芋1つが99ペンス(150円くらい)でした。決して高くはないと思います。

キッチンには4人の日本女性が集まり、ゴロゴロと転がったsweet potatoの前に臨みました。皆こちらでの生活をスタートしたばかりなので調理器具は頼りなく、芋の体長の半分ほどの小さな包丁でぎこぎことお芋を切ってみると…

オレンジ!!黄色じゃない!あの優しいレモンイエローの切り口は何処へ…?皆で「色がちがーう!」と言いながらザクザク刻んでいき水につけた様子がこちら。色は違えど、この時点では誰もが彼らの大学芋ポテンシャルを信じていました。

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しかしですね、完成したのがこちら。

どうでしょうか、これは大学芋ですか?ちなみに奥にある”丸焦げの何か”は論外なので、手前のものをご参照ください。「多めの油で炒める」という重要な過程を侮ってしまったこととゴマを持ち合わせていなかったことは告白すべき大きな失敗因ですが、何よりも味です。はちみつとみりんと醤油で味を付けましたが・・・肝心なお芋の甘さがゼロ。ジャガイモで作った大学芋のお味を想像してください、みたらし味のただの芋です。五平餅の芋バージョンとでもいいましょうか、とにかくこれはおかずでした。日本のサツマイモの自然の甘さ、あれは外国では知りえない幻の味。自分と日本との距離をますます遠く感じた午後の日でした。。

ちなみにこちらのsweet potatoがそのまま食べたら全く甘くないかというと、そうではありませんでした。確かにジャガイモよりはほんのり甘さがあるけれど、甘くないかぼちゃのような味…?(あくまでも個人の感想ですが)

しかし、とにもかくにも、サツマイモ=sweet potato という英訳は日本国内に限定して使うことをお勧めしたいです。サツマイモの普及と言えば青木昆陽ですね、彼の功績をこんなにも強く想ったのは初めてでした…そして私は早くこちらのsweet potatoとも仲良くなれるよう、努めていきたいと思います。

日本はイモ・クリ・カボチャのおいしい季節ですね。彼らは日本の秋のアイドルだと言えましょう!ファンでない方も少なくはないようですが、味覚の秋、たっぷりと栄養を摂って冬にお備えください。

それでは、今日はここまでで失礼致します。私の食い意地エピソードにお付き合いいただき誠にありがとうございました(o^^o)




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