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名古屋モーニング。観光客がおかしがちなミスを楽しむ

イベントのお手伝いで名古屋に来た。せっかくなので、有名な名古屋モーニングを食べて帰ろうと思って、モーニングをやってるカフェへ。

名古屋のモーニングは、コメダが全国展開したことで、みなさんご存知かと思うが、飲み物を頼むと、あんバタートーストと、ゆで卵が付いてくる。つまり、コーヒーがメインで、あんバタートーストとゆで卵はオマケだ。ビックリマンチョコの、チョコウエハースとシールの関係に似ているかもしれない(笑)

で「ただいまの時間、ご提供できるのはモーニングです」と言われたので「じゃあ、コーヒーので」と頼んだ。届いたのを見たら、なんか、あんこがのってない。「あんこ、食べたかったので、別料金でいいのでください」と言ったら、そういうサービスはしていないと。で、結局、あんバタートーストサンドを単品で追加した。サラダも頼んだので、すごい量になってしまった(笑)

まるで向かい側に誰かいるかのような量w

以前の私だったら、なんで先に言わないのかとか、そもそもこんなスーツケース抱えて絶対地元民じゃないのは一目瞭然なのに、なぜ「あんバターにしますか?」と尋ねないのか?とか憤っていたかもしれない。でも大人になった(笑)私は、追加注文をクールに注文した。お腹いっぱいだけど(笑)

TwitterXでつぶやいてみたら、名古屋あるあるらしい。だったら、それに気が付いて、名古屋側が工夫したらいいと、しつこいようだが、以前の私なら思っていた。

思い返せば、ドイツでのビールの風習がそんな感じだった。ドイツでは約1年間生活したが、ドイツに渡った最初の週の仕事のあと、近くの路面電車の乗り場の近くに、ビールの醸造所と立ち飲みできるビアカフェのようなところがあったので、そこに立ち寄った。本場のビール初体験!
その地域のビールはアルトビールと言って、やや褐色がかったビールで、常温で飲む。できたてのビールは本当に美味しかった。で、しばらく飲んでいると、店員がビールを足してくれた。「おお、ちょうどおかわりしようと思っていたのだよ!」とまた飲む。つまみはフランクフルトソーセージ。もちろん、ドイツではそんな名前じゃ呼ばない(笑)広島の人がお好み焼きを「広島風お好み焼き」と言わないのと同じか。ソーセージはブルストというが、血の混じったヤツとか、辛いヤツとかあって、全く読めないドイツ語にどきどきしながら注文した。「これは食べられますか?」という覚えたての怪しいドイツ語で質問し、そのたびに笑われた。よく考えたら、食べられないものなんて出さないよね(笑)

しばらくすると3杯目が注がれた。ん?さすがに頼んでないよ。と思ったけど、該当するドイツ語をまだ知らない。でもまあいいか、と飲んでいたら、半分ほど空いたところでまた注がれた。おっと、もういらないかも……。そう思って、どうしたらいいんだと困っていたら、そばにいたドイツ人がジェスチャーで教えてくれた。

いらないなら、コースターでふたをしろ

ほんと?ほんと?
そこでふたをしてみたら、ウェイターが、ふたと化したコースターに数字を書きに来た。何を何杯飲んだかの印のようだった。なるほど、こういう会計システムなのかと驚いた。

郷に入っては郷に従えじゃないけど、名古屋もそうなのかも。旅は、非日常体験だ。だからこそ、地元あるある、観光客やりがちというミスを思い切り楽しむのも、旅の醍醐味なのかもしれない。

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