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何もかも四月に始めない

日本では年度の切り替わりが4月。入学、進学、就職、新学期、新生活が一気に始まる。
大人は心機一転、良い機会になるかもしれないが、新入学を迎える子供は、環境の変化に、心と体が追いつかない。

小学校に入学する。これは小さな子にとって、大きな環境の変化だ。たいてい5月ごろに、ガクンと不調になる。五月病とはちょっと違う。

私が29歳で渡米した時、向こうの先生たちから「渡米して1か月くらいでガクンと来るから気を付けて」と言われた。本当に1か月後、発熱した。
それくらい、環境の変化は心身に影響を及ぼす。
大人でもそうなのだから、子どもならなおさら。

でもなんとなく、新しいことはキラキラとして美しいので、始めて損はない感じがする。しかし、。たとえ幸せそうなことであっても、環境の変化を甘く見てはいけない。変化というのは、良い方悪い方関係なく、今と変わるということだ。

小学校での新しい生活。しかも親元を離れて。29歳が一人で渡米するのと同じくらい(笑)大きな環境の変化だ。

ところが、それに輪をかけて、新入学と同時に、新しいお稽古ごとや、勉強を始めさせる親も多い。ちょっと待って。

ちょっと様子を見て、何かを始めるのなら6月くらいがいいのではないかと思う。そう、5月の発熱を乗り越えてから。新生活のリズムが整ってから。それから次。そんなイメージ。

2か月遅れて入るだけで、人生にかかわるような習い事なんてない。

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