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てんびんの右側に何を載せていくか

『手紙屋』を読んでいる。

いや~、良い本だ。2007年の本だけど、原理原則が書いてあるので、時代の変化に左右されない。先行き不透明な時代にこそ、変化に左右されない原理原則に立ち戻るべきだよねぇ。
就職活動、始まりましたよね。こんな時代、ちょっと待てよ。何のために働くんだっけ?って迷ってしまうよね。そんな就活生にプレゼントとしてどうかな。

さて、私は就活生じゃないし、日々、散々働いている人間だけど、この本では、原理原則の新しいアプローチにも出会った。人は、実は物々交換をしているとかね。考え方にびっくり。詳しくは本を読んでみて。そういう意味で、今、働いてる人にもグッとくる本だと思う。さてこの本の中で素敵な例えに出会った。

左側になりたい自分を載せる

頭の中で天秤をイメージする
左側になりたいものや欲しいものを置く
右側に何を載せたら釣り合うか考えて載せていく
釣り合った時に、それは手に入る

そういう考え方だ。
笑っちゃったのが、ほとんどの日本人は右側に10円を載せるという例え。
そう、神頼みだね(笑)
小銭なのが悪いんじゃなくて、ただ単に載せるものが違うってことらしい。
例えば、大学受験合格を手に入れたくてそれを左の皿に置いたら、右側に置いていくものは、合格基準の成績だ。つまりそれに見合う勉強の投入が必要だってことが分かる。
もっと抽象的なもの、例えば家族の幸せとかだったら、右側に何を載せるかはその人次第になるよね。つまり、家族の幸せって何だ?という定義から始めなくてはいけない

よく、家族みんなが健康であればそれでいいとか、平日は頑張って働いて、そのお金で好きなことして暮らせればそれでいいとか、耳にするけど、それらを手に入れるためには、つまり、家族の健康や好きなことをする暮らしを左側に置いた時に、右側に置くのは10円じゃない(笑) でも、100万円でもない。
家族の健康の場合なら、とにかく働いて家族に何かあった時にサッと支払えるお金を蓄えておくとか、そういうお金中心の考え方だけではダメなんだ。何でもかんでもお金に換算して考えてしまう癖を、私たちはどこかで止めないと。ほんと、物々交換なんだよね。お金を積むんじゃないんだ。
まずは、家族の健康とは何を指すのかを考えて、右側に何を積めばそれと釣り合うのかを自分の頭で考えていく。それが「病気の予防」だとしたら、予約システムとかが載るかもだし、「精神衛生」を考えるなら、コミュニケーションが入って、自分が実家に帰る頻度がそこに載るかもしれない。
そうしてすることが固まったらコツコツとやっていくのだ。お金ではなく、行動を積み上げていく。釣り合ったら手に入る。

あと、右側に載せるもののルールがあるよね。そう。変えられるのは自分と未来だけ。人のことを書いちゃだめなんだね。これが結構難しい。

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