ルイスカーンの夜


30代最後の夜を北京の仕事場を兼ねた自宅で一人で過ごす。
もし明日死ぬとしたら、何が残るのだろうか?
今までこなしたコンペか?
たくさん描いてきたスケッチだろうか?
日々描いてきたスケッチを思い返しながら、最後の時間を迎えるのだろうか?

20歳を迎えてからこの20年間は
何度も躓き、何度も空回りし、何度も地団駄を踏み、何度も大きなため息をつき、何度も希望を持ち、何度も絶望し、何度か笑った
そんな20年間だったと思う。

学生時代、ルイスカーンの住宅をアメリカのペンシルバニア州に見に行った。ルイスカーンはトイレで客死したが、(過労とされている)山道を抜けてたどり着いたルイスカーンの建築は崇高で、静寂に包まれていた。
そんな事が頭をよぎった。

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