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6Csメガネでのぞいてみよう①今までの教育、これからの教育

現在、参加している「探求を探求するプログラム」LCL2019での課題図書「子育て成功への道」を読みました。

アメリカの学習科学・発達心理学の第一人者であるキャシーが、子どもが予測不能な未来を生き抜き、豊かな成功を得るためのエッセンスが盛り込まれています。

キャシーはこれからの教育には「プレイフルでアクティブな学び」が必要だと提唱し、今までアメリカで(だいたい日本も一緒)進められていた教育の現状と、これから求められる姿について以下のように書いています。

今までの教育
・受け身の学び
・創造性は必要ない
・多くの知識を身につけさせる
・危ないことはやらせない
・正解を出すことのみ認められ、他のやり方が許されない
・与えられた情報を消費するのみ
・テスト漬け

これからの教育
・みんなと面白がりながら学び続ける
・より広い視野に立ち、多彩なスキルと能力を育てる
・子どもが主体となって活動
・子どもの興味、関心が泉のように湧き出る
・教師は子どもの頭に知識を入れるだけでなく、子どもと共に知識を構築していく
・課題解決のために必要な情報、知識を選ぶ力を養う

各教室は壁とドアで隔てられ、ドアを開けると黒板の前に教壇が一つ。教壇の前には黒板と向かい合う形で、整列した勉強机と椅子が並んでいる。
教師の号令のもとに授業が進められ、教師が教科書を読み上げ、問題の解き方を説明し、生徒たちは話すことなく、もくもくと黒板に書かれた情報をノートに書き写していく。

これが今までの「学校」

たくさん覚えて、どんどんテストで吐き出して、良い点数を取り、受験に合格し一流企業に就職する。

これが今までの「成功」

だけど、AIが発達し、私たちの身の回りはロボットで溢れかえる未来が来るかもしれない。
どんなに知識や情報を丸々暗記したって、到底、google検索やwikipediaに敵うことなんて出来ない!!!!

ロボットに出来て、人間に出来ないことって?
人間に出来て、ロボットに出来ないことって?

沢山のことを覚えられて、エネルギーが保つ限り働き続けることが出来るロボット・・・
だけどロボットが、他者と協力が出来る?思いやりを持つことが出来る?
問題に立ち向かい、自ら考え解決方法を創造することが出来る?

「AIの研究を進めれば進めるほど、人間って凄い!!!と感じる」

これは、AI研究をしている大学教授がNHKで言っていた言葉。
この「人間って凄い!!!」って部分を、これからの教育では伸ばしていく必要があるのだと思います。

ジェシーは著書の中で「成功」を

健康で、思慮深く、思いやりがあり、他者と関わって生きる幸せな子供を育て、皆が他者と協力し、創造的で、自分の能力を存分に発揮する責任感あふれる市民になる。

と定義しています。

なんだか少し冷たい印象をもつデジタル社会・AI時代、そんな中で、あたたかな人間が育つ教育が広がり、他者にも自分にも優しく、感謝の心を忘れることのない大人たちが育っていけば、それは、機械と自然が上手に共存する、素晴らしく未来的で美しい世界が待っているのかもしれません。

今、日本も新たな教育へと動き出しています。
来年から順次、学習指導要領の改訂が実施され、子供たちには「主体的で対話的な学び」の場が必要になります。

未来の学校はきっと、親も子も教師も地域も全てがコラボレーションし、沢山の話し声と笑い声が漏れ出るようになるかもしれません!

「シーーン」として冷たい教室よ、サヨウナラ!!
「ガヤガヤガヤ」暖かい教室よ、コンニチワ!!

私も、少しずつそんな場所を地域に作って行きたいと思います。




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