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「自己実現ブーム」について考える

こんにちは!ゆかです。

先日、ふと疑問に思ったことがありました。最近、SNSや書籍・ビジネスなどを通して「思考が現実化する」とか「理想を叶える」とか「〜を実現させる方法」などなど、思い描いたことを叶えるための情報やビジネスが続出し、私自身もそのサポートをさせて頂いているのですが、そもそも、なぜ、現代は「自己実現ブーム」の世の中になっているのはなぜだろう。と。

みなさんは、どう思いますか?

「思い描いただけで終わっている人が多いから?」「行動できない人が多いから?」「今の現状の生き方に不満がある人が多いから?」きっと、その全てがYES。

さらに、私の中で、もう一つの問いが立ちました。そもそも、この自己実現ブームは、いつから始まったのか?と。縄文時代とか、そんな昔からあった?という疑問。

自己実現に興味がある方の多くが、一度は耳にしたことがあるだろう本。「思考は現実化する」の原著は1937に刊行され、日本語訳は1989年に刊行されています。また「マーフィーの法則」に関しては、原著は1977年に刊行され、日本語訳は1993年に刊行されています。大きく見積もって、日本では1950年以降に、このブームが少しずつ到来し、多くの人の心を魅了し始めてたように思います。では、その頃、時代の流れ的にはどんな変化があったのでしょうか。時代の背景としては、日本が1945年8月15日に終戦を迎えたことが関係あるのではないだろうか。という考えに辿り着きました。

みなさんは、エイブラハム・マズローが提唱した「欲求の5段階説※1」をご存知ですか?マズローの「欲求の5段階説とは人間の欲求を5つの階層に分けて説明した心理学理論です。別名「自己実現理論」と呼ばれることもあります。

マズローの提唱した「欲求の5段階説」は、人間の欲求が5つに分けられています。そして、5つの欲求階層を持つピラミッド構造になっています。下の層から順に「生理的欲求」「安全の欲求」「社会的欲求」「承認欲求」と積み重なって最上階は「自己実現欲求」となっています。基本的に、この5つの欲求は、下の層から満たされることが重要と言われています。

自己実現ブーム前と自己実現ブーム真っ只中である現代の暮らしを比較してみると、ブーム前に比べると、現代は安全かつ快適な暮らしが可能になっており、生存の危機にさらされることなく、選択肢も増え、暮らしが豊かになったことから「自己実現欲求」を満たす活動に悩み時間をかけることが出来る余裕ができたのではないか。と推測します。

実際に、ノーベル経済学賞を受賞したロバート・ウィリアム・フォーゲル氏が「世界中に広まった豊かさは、全人口のほんの一握りの人たちのものであった『自己実現の追求』を、ほとんどのすべての人に広げることを可能にした」と言っています。

でも、多くの人たちは、豊かになったからこそ、この欲求活動を求めることができるということを忘れ、現状へ不満が先走り、時には焦り「自分を変えよう」「このままじゃだめだ」とか、SNSでは、他の人の暮らしぶりが目に入ることによる比較などにより、自己否定をしている人も多く見受けられるように感じます。

自己実現のために行動できるのは、人間に生まれてきたからこそ受け取ることができたギフトです。鳥や熊、昆虫など、地球上で生きる人間以外の生命に、この自己実現に関して悩み苦しむ者は、現段階では、ほぼないに等しいでしょう。もしも、今私たちが置かれている状況が戦時中だったとしたのならば、「こんなことがしたい。あんなことがしたい。」と、ただただ毎日生き残ることに必死で「自己実現」に向けて行動できるということが、どれほど豊かなことだろう。と、思いはせることでしょう。もしかしたら、今私たちが当たり前のようにある「生理的欲求」や「安全の欲求」を満たすことが、一番の願いとなっている可能性が高いです。そう考えると、今当たり前のように、温かい部屋で過ごせていることやインターネットで情報を得られるということは、どれほど豊かなことなのか、気づくことができますね。

でも、今ある豊かさで満足することなく「自己実現の欲求」があったからこそ、飛行機が発明されたり、電気が通ったり、様々な発明をして、現代は発展してきました。


ここで、自己実現をする上でとても、とても重要なことをお伝えしますと、それは①現状を変えたいという強い意思(現状への不満)と、②今ある豊かさ(現状への感謝)。一見矛盾しているようですが、この2つの視点を上手に使う必要があります。


今の時代、恵まれた環境に生まれたからこそ、挑戦することができる「自己実現」。人としてこの世に生を受けた以上、この地球上にある豊かさや美しさの醍醐味を十分に味わいながら、楽しみ尽くしたいですね^^



なぜ、自己実現ブームなの?と、疑問に思った私ですが、普段は理想を実現するための女性のためのサポートを行なっています^^

自分らしく、豊かで幸せに生きる人を増やし、年齢を重ねる度に美しくなる女性を応援しています^^

選択の自由があり、可能性が無限に広がっている現代を楽しむために。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。今日もあなたを応援しています^_^

愛と感謝を込めて

ゆか

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※1 「欲求の5段階説」は、心理学のジャンル内では「ヒューマニスティック心理学(人間性心理学)」に分類され、外側から見える行動ではなく、意欲・感情などの主観的な心の動きに注目して人間心理を理解しようというアプローに方法です。