【日記】何も考えない旅を年に1回はしようと決めた日
ずっと前の話ですが、京都にひとり旅をしに行きました。
その旅で決めていたこと、それは3つ
「なにも考えない・自分を甘やかす・自然を楽しむ」
全然貯金は無かったから、贅沢できるわけではなかったけど、
一回お金のことは考えず、食べたいものを食べて寄りたいところに寄る旅。
このルールがあったので、
駅で一番おいしそうな駅弁を買って食べたし、
市場でおいしそう!と思ったものは自分用に買って食べたし、
気になるお寺にはどんどん入っていきました。
旅をしようと思ったきっかけは、頭の使いすぎでした。
当時これからの将来のことにモヤモヤしていたり、自己肯定感が地の底だったので、いつも頭が重くてなにか一つでも悩みを解決するために考えを巡らせて動いていました。ふと、私にとっては頭を使いすぎているから、ちょっと休ませてあげないと沸騰して壊れると思ったんです。
休むとまた遅れてしまうかもしれないという恐怖は少しありましたが、今思うと頭の仕事を減らしてあげることができて本当によかったなと、全く後悔はしていません。
旅をして、京都は必然的にゆっくりできるところがたくさんあるな、と今更ですが気付きました。
学生時代も一度一人旅で来ていましたが、その時はにぎわっているところばかり巡って、ゆっくり落ち着いて京都を味わうことはしていませんでした。
特にこの旅で良かったと思うことは2つ
・ひたすら歩いた伏見稲荷
・嵐山からの鈴虫寺ルート
最高でした。
ひたすら歩いた伏見稲荷
何度か伏見稲荷大社にはいったことがあったのですが、実はフォトスポットあたりですぐに鳥居を抜けるのをやめて、次の観光地に行ってしまっていました。なので、頂上まで登って参拝したことがありませんでした。
たくさん歩けば、歩くことだけに集中できるから、ひたすら登ろうと決めて頂上までの軽い登山に挑戦しました。
鳥居を進んでいくとどんどん森の中に入って、
動物の気配をかんじたり、木々がこすれる音を感じたり、風の音が聞こえたり、冷たい空気が体を通り過ぎたり、いろいろな刺激を感じました。ずっと歩いているから体はポカポカしているのに、顔には冷たい空気が当たって露天風呂に入っているみたいな感覚でした。
心の底から自然を楽しめていたと思います。今でもあの時の森の中で感じたことが鮮明に記憶に残っています。
頂上までの道のりは、いくつかルートが分かれていて、途中道に迷いそうになった時がありました。
私の前を歩いていた50代くらいの男性の方が、頂上までのルートに詳しかったようで、優しく道を教えてくれました。京都一人旅に来て、誰かと話すことなんてないと思っていましたが、こうして声をかけてくださる方がいること、ありがたいな~と心がほっこりしました。
頂上までの道のり、普段運動していない私にとっては、息があがる場面が何度もありましたが、頂上からの景色はとってもきれいで、天気と自分の脚に感謝しました。
自然を楽しみたい・頂上からの景色を楽しみたい・達成感を味わいたい
そんな方にあっているのではと思いました。靴は歩きやすいものがいいですね。
嵐山からの鈴虫寺ルート
宿泊先が京都御所の近くだったこともあり、嵯峨嵐山まではバスに乗って向かいました。一本で到着するのですが、乗車時間は長めなので、街の様子を眺めながらぼーっとバスに乗っていきました。
後ろの席にすわっているおじいちゃんが、鼻歌を歌っていたのですが、とっても楽しそうにされていて、気持ちが温かくなりました。ジブリとかレパートリーはたくさんありました😊
嵯峨嵐山に到着して竹林の道を進みました。途中、天龍寺に入りベンチに座りながらお庭を眺めました。天気も良くて座りごこちも良くて、長い間ぼーっと眺めながら座っていました。長居する迷惑客、そんなふうに思われることは無いのでとっても居心地がよかったのを覚えています。
竹林を存分に楽しんで、桂川のベンチにも座って流れをぼーっと眺めて、次の目的地鈴虫寺に向かいました。
鈴虫寺は私が京都にあるお寺の中で特に好きなお寺です。
丁度到着した時間が、お話が始まったタイミングで、ラッキーでした。もう少し遅かったら、次の回に並ぶ必要があったからです。
おもしろくありがたいお話が聞けて、自分の今抱えているものがすっと軽くなるような気がしました。
すこし中心地よりは遠いですが、いって良かったと心から覚えるのが幸せなことだな~と感じます。
ぼーっとしたい、楽しくためになるお話が聞きたい、静かな場所が好き
そんな方にあっているルートだと思います。
2泊3日の旅行でしたが、京都の良い所がたくさんみつかり、
大切にしていた「なにも考えない・自分を甘やかす・自然を楽しむ」を守ることができ、頭を休ませることができました。
日々の中で上手に休みをとれる方は必要ないのかもしれないな?と思ったけど、私は考え出すと止まらず休み方が下手な人間なので、この旅は私にとって大切な旅になりました。
今はコロナの影響で簡単に旅行をするのが難しくなっていますが、
落ち着いたとき、年に1回はこの旅をしたいなと思います。
次は京都ではなくて、四国に行ってみたいなと思います。
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