器の大きな「子ども」は存在するのか

2023/12/12に出す予定でした。12日は5本指の日、そして本日19日は、
国際南南協力デーです。
英語を訳すと変な日本語になっちゃうことってあるよね。

今回の話題も初回と引き続き、「子ども」関連です。
このエッセイを書こうと思ったのは一本のCMとネットニュース。

ソフトバンクがちょんまげ小僧くんたちを起用して話題になっているというものと、Xで流れてきたHIKAKINさんが、子どもたちにMacBookProをプレゼントしていたという記事。

私はMacBook羨ましいなぁと思うのと同時に、恐ろしい時代になったなとしみじみと感じていた。

もし、この記事を読んでいる20代以上の人がいたら、ぜひ想像してみてほしい。
自分が学生時代に撮った動画が、日本中に拡散されて、有名人が自分の真似をしたり、それを素材にした動画がいくつも投稿されたらどう思うだろうか?

私は純粋に恐いなと思う。

ただ、そこら中にいる中学生の何人かが、変な挨拶をしただけ。
ただ、それだけで、プロの選手がその挨拶を真似したり、不特定多数の人達に拡散されて行く時代。

そこに子どもだからという「優しさ」とか「配慮」なんてものは存在しないように見えた。
そして、その子たちを使ってビジネスをしていくことは、よしとされてよいことなのか。

そんなことを改めて、考えさせられた。

また、これは私の自論だが、
自分の身の丈に合わない成果・報酬は、その人を壊してしまう
と考えている。

例えば、宝くじや競馬がまさに典型例で、
日々、庶民的な暮らしをしている中、なんとなく買ったくじや券によって、
億単位の金が手に入った場合。

この際、金を手に入れた人はなにもしていないにもかかわらず、数十年働き続けたような報酬を得てしまう。
基本的に、このようなケースで莫大な報酬を手にした者たちは、
ことごとくその後の生活が壊れていく。

だが、同じ億単位の報酬でも経営者の人たちはそうならないと思う。
それは、普段から動かしている金額の大きさが、億単位であったり、基本的にその報酬は彼らにとって正当な評価として得られるものであるから。

ある意味、これは「器の大きさ」と表現できるのかもしれない。

中学生YouTuberが、前者のような道を辿るかどうかは分からない。
ただ、彼らがその評価や成果を受け止められるような「器」が成熟しているとはどうしても考えられなかった。

また、「器」を壊さないようにするには、それを防ぐ「環境」が必要だが、プロの子役などと違い、彼らにそこをサポートできる十分な環境がそろっているかは分からない。

中学生の彼らには、彼らなりに、血と汗をにじませながら、「器」を大きくしていき、彼らが真っ当に好きなことで生きていけるように道を歩んで欲しいと願わずにはいられなかった。

niri2

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