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カルボナーラと、ドイツのスーパーマーケット

ある日の16時ごろ、カルボナーラを作って食べた。天神ビッグバンで新しくオープンしたランドマークの美味しそうなカルボナーラが、ずっとテレビで流れてくるから食べたくなって。

フライパンを傾けて、すみっこに溜めたオリーブオイルに潰したニンニクを1片。そこに、短冊型に切ったベーコンを入れる。阿蘇に行った時に買った、美味しいやつ。いい香りがしてくるまで待つ。

その間にお湯を沸かす。鍋いっぱいのお湯に塩をドバッと。舐めてもしょっぱすぎないけどスープのように飲むにはちょっと濃いくらいの量を。

フライパンの火を止めて、お湯が沸くまで待つ。フライパンの油が「ブクブク」から「ぽこぽこ」くらいになったら、牛乳をほんの少し入れる。大さじ2杯くらいかな。

そして、大さじ程度の1杯のグラナ・パダーノかパルミジャーノ・レッジャーノを削ってフライパンに入れる。

お湯が沸いたらパスタを茹でる。1人前は100g。指で親指よりは太いくらいの輪っかをつくる。その輪っかくらいの束。

今日使うのはバリラのスパゲティーニ。海外によくある感じの、紙の箱に直入れのやつ。妹が帰国のついでに持ち帰ってきたのだろうか。

パスタをとろうとバリラの箱を覗いたとき、ふとドイツに行った時に立ち寄った、スーパーマーケットの光景を思い出した。

たぶん、あれはフローナウ。妹が家族のように可愛がってもらっている友人一家の住む街の駅に併設されたスーパーだ。

なぜか写真がないんだけど、その頃はどこに撮った写真は保存していたんだっけ。たぶんその頃から、Googleフォトを使っていたような気がするんだけど。

清潔とはちょっと言い難い老朽化がすすんだ駅の、外と構内を繋ぐ黒ずんだタイル。鮮やかな黄色の外壁に、長年伝った雨水によってできたと思われる黒い筋と、まだ生きてるのか枯れてるのか分からないツタが走っている。その足元の地べたに座る、現地のおいちゃんが2人か3人。

そんな感じの治安がいいとは言えない光景だったから、カメラを向ける気にはなれなかったのかもしれない。

ドイツのスーパーはワンダーランドだった。もともとスーパーで働いていたから、旅行に行った時は国内でも高確率でスーパーに寄るんだけれど。日本とはまるで扱っている食材が違って、めちゃくちゃ楽しかった。

普通のスーパーに、ナチュラルチーズの品揃えがなんと多いこと。ハムやベーコン、パンチェッタもめちゃくちゃ種類があった。しかも、どれもめちゃんこ安い。テンションがあがってたくさん買ったチーズは、カビさせてしまったくらいだ。

それからハーブ。日本では全く見たともないハーブがそれはそれはたくさんあった。

お世話になった妹の友人家でご馳走になったスープに入っていた「ベレン」というハーブは、その一家のお母さんに「絶対買って帰ったほうがいいよ!!!」とおススメされたので、4袋くらい買って帰った。もう5年くらい前のことだが、未だに我が家にはストックがある。

あとはお菓子。ドイツといえばキンダーサプライズだから。チョコエッグが今ほど市民権を得る前、「卵型のミルクチョコの内側がホワイトチョコ」の元祖だったチョコのメーカーだ。日本のチョコレートとは違う独特の風味が大好きで、もちろんドイツのスーパーでも探したし、買った。

その頃はちょうどイースターの時期で、20cmはありそうな巨大なウサギ型のチョコを4体ほど買った。

海外のスーパーは、レジがまた面白い。客もはたらく。流れるベルトコンベアに、自分がカゴに入れた商品を載せるのだ。そして、載せ終わったら最後に仕切りの棒みたいなものを置く。そこのお店は、小学校にあった横長い棒状の磁石みたいな、三角柱型の棒だった。

店員さんもこれまたユニークで、「怒られないように🥶🥶」という気分で全集中で支払いまでを終わらせた。

カルボナーラはというと、良い出来だ。茹で上がった麺と茹で汁を少し、さっきのフライパンにいれて混ぜる。卵黄を2つ、麺の上に載せる。そして、黄身を割り、かき混ぜる。しっかり麺に絡んだら、ここでようやく火を止める。これより前の工程で火をつけては、絶対にいけない。炒り卵になってしまうから。

弱火でかき混ぜて、少しとろみがでたら、お皿に盛って完成だ。

テレビでやってたパスタ屋さんで、カルボナーラに鰹節をかけてたからマネしてみた。深みと塩味が増して、美味しかった。

ちなみに、ちょっと炒り卵になった。
そして盛り付けはあんまり得意じゃない。

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