体重、それは恋愛レリジエンス

2021年は半年を過ぎた頃だけど、すでに失恋もしたし、もうすでに新たに気になる人もできた。毎日をジェットコースター気味に過ごす私の恋愛事情バロメーターは、いつだって食欲が指標だ。

基本的に当たって砕けろ、#恋愛BB弾タイプ の私は誰かを好きになって、フラれて食欲がなくなる。玉砕とは正にこのこと。食に携わる仕事をしているにも関わらず、恋愛が日常に紛れ込むと、どんなに湯気を放った炊き立てのホクホク白ごはんも喉では一時通行止めになる。


今年初めに出鼻を挫くように訪れた失恋でも、久しぶりに体重が落ちた。

32歳独身、彼氏なし、コロナ禍、フリーランス。
次に付き合う人とは真剣に色々考えたくなる年齢。生き急ぎ過ぎた久しぶりの恋愛は、心を躍らせたのも束の間、フラれるのは一瞬、落ち込むのは1週間。流石に応えた。


恋愛というのは恐ろしいもので、どんなに食い意地が張った人間も、断食バリの食欲不振という波を打ちつけてくる。結局、みるみる体重は落ちてその時は、1週間で4キロほど減った(不健康だけど、久しぶりの体の軽さにこの時は興奮した)。

とはいえ、あれから4ヶ月ほど。“時間が解決する”を体現化するように、すっかり体重は元通り。あれだけ「もう恋愛なんかしないっ〜〜!!涙」って嘆くほど傷心モードだったのに、なぜフラれたのかすら思い出せないほど記憶も体重と同じくはるか彼方へ飛んでいった。

戻った体重はレリジエンスのバロメーターで、気持ちの上での回復力の指標にもなった。
体重が戻る頃、人はあっという間に次のステップを踏み出している。

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初夏を前に、気になる人もできた。連絡が来るこない、会う会わない、友達以上恋人未満・・・そんな小さなこと、ひとつひとつが私のジェットコースターレールを司っている。恋愛成長期、悩むたびにごはんがどうでもよくなる。どちらかというと「好きだって思われたい」という願望が故の食欲不振だろう。悩んでいたって、胸はいっぱい、広がる妄想・・・今のところ減量の兆候は見られない。

一喜一憂、不安さえも楽しい恋愛成長期は食欲減れど減量なし。体重はやはり恋愛のバロメーターでそれぞれ「楽しい証」「乗り越えた証」なのだ。

そんな勲章を胸に私たち独身はまた一歩、強く生きていくのだろう。
ちょっとでも<強くなった>が目に見えると人はまた歩き出せる。

次の恋愛こそ、どうか体重が落ちることはありませんように、そう心に留めながら、私は懲りずにまた新しい恋愛を求め生きていく。



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