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世界最大のピンクダイヤ「ルロ・ローズ」

みなさん、こんにちは。
本日は本職のジュエラーとしてのお話を。
次回、紫がたり 第九十四話 須磨(一)は8月7日(日)に掲載いたします。
先日世界最大のピンクダイヤモンドの原石が発見されたというニュースが報道されました。
なんと170カラット!

アフリカ南西部のアンゴラのルロ鉱山から採掘されました。
こうした歴史的なダイヤモンドには必ず名前がつけられますが、このピンクダイヤモンドは『ルロ・ローズ』と名付けられました。
タイプⅡa型という稀少なタイプのダイヤモンドです。
ダイヤモンドはⅠ型、Ⅱ型と分類されるのですが、窒素を含んだものがⅠ型と呼ばれ、天然ダイヤモンドの98%がこのダイヤモンドです。
とはいっても窒素が配合されているかどうかは人の目ではわかりません。
Ⅱ型には、歴史的に名だたる大きなダイヤモンドが多く見られます。
イギリス王室にある『カリナン』、現在所有者は不明ですが、『コーイ・ヌール』など。
(ちなみに「コーイ・ヌール」とはアラビア語で「光る海」という意味です)

話は逸れましたが、最近話題になっているCVDダイヤモンドは人工的に作られた天然ダイヤモンドとまったく同じ組成のダイヤモンドです。
人工的に作られますので窒素は含まれません。
すなわち人工ダイヤモンドはⅡ型のダイヤモンドということになります。
明日はCVDダイヤモンドについてコラムを書こうと思います。

さてさて、この『ルロ・ローズ』。
カットされたらどのような美しいダイヤモンドとなるのでしょう?
そして気になるのは価格ですね。
国際入札されるということですが、昨今ダイヤモンドの値段は爆上がりなので、追っての報道を待ちましょう。

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