令和源氏物語 宇治の恋華 第五章/会うは別れ 解説
みなさん、こんにちは。
次回、『令和源氏物語 宇治の恋華 第百三十七話 浮舟(一)』は、4月30日(火)に掲載させていただきます。
本日は第五章「会うは別れ」の章について解説させていただきます。
匂宮の初瀬参り
宇治八の宮にお仕えしている老女房の弁のおもとからもたらされた真の父の真実は、薫をさらなる苦悩に落とし込みました。
そして道ならぬ恋の末に誕生した己を厭わしく、呪わしく感じるのです。
ただでさえ多忙である上に、大君への想いを断ち切りたいと、なかなか宇治へ赴くことが