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『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』で探究学習をする

 ブレディみかこさんのこの本は、人気の作品です。

高校1年次の総合探究はこの一冊を読み、問いと仮説を立ててグループ探究をしました。読書嫌いの子が多く、本1冊もろくに読めない子がいるので、あえて課題図書という形で取り組んでみたのです。

 この作品はこのような目次となっています。

1.元底辺中学校への道
⒉「glee/グリー」みたいな新学期
⒊バッドでラップなクリスマス
4.スクール・ポリティクス
5.誰かの靴を履いてみること
6.プールサイドのあちら側とこちら側
7.ユニフォーム・ブギ
8.クールなのかジャパン
9.地雷だらけの多様性ワールド
10.母ちゃんの国にて
11.未来は君らの手の中
12.フォスター・チルドレンズ・ストーリー
13.いじめと皆勤賞のはざま
14.アイデンティティ熱のゆくえ
15.存在の耐えられない格差
16.ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとグリ-ン  

『ぼくはイエローでホワイトでちょっとブルー』ブレディみかこ 著 新潮文庫

 この本は、人種、ジェンダー、多様性、社会問題など、幅広いテーマで分析をすることができる一冊で、内容は様々なテーマが見出せるにもかかわらず、非常に読みやすい一冊です。
 VUCAの時代に生き抜くためにぜひ読んでもらいたいということで選びました。イギリスだけでなく世界中の社会課題にも目を向けるきっかけになると思いました。 
 内容は、イギリス人と結婚した著者である日本人のみかこさんが異国での子育てをリアルに描写する形で構成されています。人種差別的な発言をする友人であったり、貧困と闘う友人に対しての息子の行動や、息子自身もハーフで生まれたことから自分のアイデンティティについて深く考えている様子など、息子が悩みながらも行動していく姿に感嘆せずにはいられないのです。

 ①まずは一冊読んできてもらう。
 ②4人グループを作り、グループでジグソー形式 
  で4章ずつ読み進める。 
 ③キーワードを出し、内容をまとめていく。
 ④全章読み終えたところで、自分が興味をもった   
  テーマを絞る。
 ⑤そのテーマに関して問いと仮説を作り、探究を 
  する。
 ⑥発表する。

手順はこのようにしました。

この流れです。

これが流れのプロット図
4人グループを作り、
1章ずつジグソー読みをする
各章のキーワードを書き出す
各章の登場人物、いつ、どこで どうしたかをまとめる

 この流れで毎回各章の内容をグループでシェアして16章まで4回でまとめる。
 そして、全体の内容をシェアする。

キーワードを書き出します

 様々なキーワードの中から、探究したいテーマを出します。

プレゼンのループリック
振り返りシート


 一冊の課題図書での探究を経て、自由テーマで卒業論文作成の探究に進めていきます。

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