中学校・小学校再編案にストップ!

児童数、生徒数の減少と町内の教育資源の整頓(校舎の維持費用、人員の確保など)の観点から、荒浜地区、吉田地区における小学校中学校再編についての議論が進んでいます。

令和10年に中学校再編、令和11年以降小学校再編を目処とされており、早くて5年後に地域の小学校中学校を取り巻く環境が大きく変わろうとしています。

地域とは様々な要因から構成され、そこに住む人々の暮らしに密接に関わるインフラは必要不可欠なものです。

私は、教育とは地域の最も重要なインフラであると考えます。

復興、再建を謳う亘理町沿岸地域において、教育資源を削減することはあってはならないと思います。
そのために、この5年間で皆さんと共に地域に十分な教育資源を残すを試みを考えていきます。

具体的には以下の通りです。
①児童数生徒数減少を緩やかにし、この再編案施行への猶予を伸ばします。
実際に町教育委員会は、児童生徒数増加に際しては再編案を施行しないと回答しています。

②再編=廃校ではなく、亘理らしい解決策を作ります。
一つの解決策として、小中一貫校の設立を目指すことが挙げられます。
この再編案の発端として校舎の維持費用の圧迫があり、それはこの小中一貫校設立による校舎の統合によっても解決します。
また、小学生から中学生に進学する際の学習内容のギャップを埋め、より身体の発達に応じた教育を子供たちに提供することができます。
さらに、現在国では小中一貫校の設立を推奨しているのです。宮城県内にもいくつかの事例があります。
それに伴い、国からの資金的な援助もあります。地域教育などの特色を活かした亘理らしい教育プログラムを導入できるともあります。

亘理町に小中一貫校を開校することで、少子化に対応し地域に十分な教育環境を維持する事例として一つのモデルケースとなることを期待します。

なぜなら、この問題は亘理町すべての地区で起こり得る問題だからです。
子供の数が減ってしまう可能性があるのはどの地域もおなじです。将来、逢隈地区、亘理地区でも少子化が進んだ際に、同様に再編という名の統廃合を繰り返すのでしょうか?それで亘理町は発展していくのでしょうか?

人数が多い方が良いと言う意見はわかります。
ですが、小さな教育、小さな学校の持つ価値も今一度見つめ直してみていただきたいです。

そして、同時に使わなくなる方の校舎の有効的な活用方法を思案し、地域資源として活かしていきます。
亘理町のスポーツ振興の拠点や、東松島市のKIBOTCHA (キボッチャ)のような体験型宿泊施設にしても面白いと思います。他には町内の不登校児童生徒が拠り所とするもう一つの教育拠点にする、など、皆さんの思い描く地域の基盤として大いに活用することができると思います。

大切なことは、残りの5年間この問題について問題意識を持ち続け、最もメリットがある選択肢をつくることだと考えます。
一度話をしたからと言って終わりではありません。
次の代の亘理町のために、できることを町民全体で考えませんか。

まとめ
①子育て世帯への補助と子育て世帯の移住の促進(根本的な原因への対策)
②小中一貫校開校などによる荒浜地区、吉田地区の少子化への対応(現状の問題への対策)
③残った校舎の有効活用方法の思案(今後想定される問題への対応)

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