映画鑑賞備忘録です。

2022年33本目は「RRR」。

現在進行形で大ヒット中のインド映画。英国植民地時代のインドを舞台に、一人の少女を救うために立ち上がったビームと、大義のために英国政府の警察として行動するラーマという2人の男がとにかくなんかすげー作品です。

正直、約3時間というヘヴィな上映時間もあって観る予定はなかったのですが、映画狂いの友人が「ここ十数年で一番面白かった」と豪語していたのと、上映開始から時間が経過し減っていくスクリーンに反し、高まっていく世間の熱を感じて「今逃すと観るタイミングを失うのでは？」と思い、意を決して映画館へと向かいました。実際、私が行った上映回は20時過ぎからと遅い時間帯にも関らず、ほぼ満席で驚きましたね。

私は今作がインド映画初体験でした。インド映画は途中で唐突に踊り出すという事前知識はあったので、”ナートゥ”が突如披露されたときは「これが例の……！」と興奮しました。それにしても、ダンスシーンが凄い長尺。めちゃくちゃ踊る。なんて贅沢な時間の取り方なんだろうか。ちなみに、最後の最後のエンディングで、インドの偉人（？）たちを称えるような歌が流れてまた踊り出したのには笑いました。

ストーリーは分かりやすい勧善懲悪もので、英国に立ち向かうインドの男たちという感じですが、演出・ストーリーも常にクライマックスかのような怒涛の展開の連続。そのあまりの剛腕さには想像以上の衝撃を味わいました。3時間という上映時間も相まって観終わった後はフラフラですよ。これを観るために何度も映画館に通っている人たち、強者過ぎる。

（2022年12月中旬に鑑賞）