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「誰に届ける」コミュニティなのか(JAWS-UG高知 第10回レポート)

最初に

2013年11月よりスタートした JAWS-UG高知 は、今回で10回目(発足前の0回を入れると11回目)となりました。
今回は「高知県IT・コンテンツアカデミー」さんとの共催ですが、コンテンツはJAWS-UG高知主体で、地元関連の登壇者のみという完全自走で、参加者が30名オーバー、内8割の参加者が高知県内という、運営に携わって初の快挙を成し遂げました!
普段は会の内容についての報告が主ですが、今回はなぜ成し遂げることができたのかについて振り返ってみたいと思います。

JAWS-UG高知 第10回勉強会
https://jawsug-tosa.doorkeeper.jp/events/95480

そもそも、自走・参加30名超えで快挙なのか?

たぶん都市部の皆さんは「参加30名超え」って少ないぐらいと思われるかもしれません。でも、考えて欲しいのは高知県人口は70万人未満で高齢化率が32%を超える県なんです。
一方、東京都を比較すると1,385万人超え、高齢化率は24%未満で、人口比だけでも約20倍です。
例えば高知で30人参加した会合は、人口比で換算するだけでも東京では600人に相当になります。JAWS-UG単独でこの規模を超えるイベントは、東京の五反田で年1回開催されるJAWS-DAYS のみですね。

苦肉の策、AWS再入門+サーバレスハンズオン

とはいえ、今回の勉強会の企画もこれまで同様、どうするか迷いの連続でした。
いつもの参加メンバーのアンケートでは「サーバレス」に人気が集中しますが、まだまだクラウドが活用されてない高知の現実を考えると、AWS入門向けコンテンツは外せないところ。入門者と経験者と2つの属性とニーズが混在するため、毎回どちらにフォーカスするかが悩みなんです。
今回、苦肉の策として両方のコンテンツを準備することにしたのですが、いつものメンバーが希望するサーバレスは、はなるべく簡単なハンズオンとして、とにかく初心者でも完走できる内容にしていただきました。

思わぬ効果も、大学生企画のサーバレスハンズオン

今回のハンズオンは AWS経験1年少しの大学生が立候補して、企画・準備・進行までを担当してくれました。
当然、若手の登壇は大歓迎ですし、同じ立場の学生さんや、共催先の高知県のプログラミング講習を受講している皆さんなど、身近なメンバーの登壇で参加が増えることも期待していました。結果は期待どおりでした。
また、今回の企画内容はバランスが良く、初心者でもついて行ける難易度で、AWS経験者でも高知ではまだ利用者が少ない slack を絡めることで、それぞれがハンズオンを楽しめる内容になっていました。

とはいえ、初めての登壇で直前のサポートをさぼったため、当日に他のメンバーのフォローが必要な部分もありバタバタでした。ですが、逆にこれが良かったようで、慣れているメンバーがフォローに回り、参加者同士でも相談するなど、相互に協力しあいながら良い雰囲気でハンズオンを進める結果となりました。短い時間でほぼ全員の完走ができたようです。
結果オーライかもしれませんが、今回のような参加者構成では、参加者が教える側としても振る舞えるような適度な余白は効果的と感じています。

多様性は重要、習得度・属性が異なる登壇者が集うLT

今回のLTは、AWSを利用しはじめたばかりの大学生から、大阪で仕事でガチにAWSを活用する方まで、それぞれの立場での登壇がありました。
これまではLT慣れした方がバリバリの活用を披露する感じでしたが、今回は「初心者がAWSをこう使いたい!」活用宣言など、それぞれの立場で発表があり、身近(自分ゴト)に感じていただけたのではないでしょうか。
次回はLTにもっと多くの方に申し込んでいただき、幅広い内容が飛び出すことを期待しています!

間違っていた、「誰に届ける」のかという視点

これまでは、JAWS-UG高知を盛り上げるために、地元企業で働く若手IT技術者へのアプローチを重視していました。それは「学んだことを自分ゴトとして仕事に繋げる!」という意図からです。無論、一部のIT企業の方には現在も(ベンチャー系、Iターン系)は積極的に参加いただいています。例えば、今回初心者向けの「AWS再入門」を担当していただいた方もその一人ですね。
でも、地元で大多数の20世紀から続くIT企業の皆さんはあまり参加しないのです。原因を考えてきましたが、いきつくところシンプルに「この分野に興味がない」「そもそも学ぶ意思がない」のいずれか、又は両方だと考えています。たぶん単なる金稼ぎの手段になってしまったのかと。
そんな方々にアプローチしても無駄、結果コミュニティが盛り上がらないのは当然です。

一方、今回は 高知県IT・コンテンツアカデミー との共催で、学生さんや、高知県が開催する IT先端技術利活用講座 に参加する「興味深々」「自ら学ぶ気満々」皆さんへのアプローチしたところ、結果は先にも述べた通りです。この流れを「学んだことを自分ゴトとして仕事に繋げる!」まで継続できると、IT屋が高知にいながら技術などを学び続け、生活(収入)も充実しますよね!

モモクリ3年、2年前の種まきが実り始める

今回の 高知県IT・コンテンツアカデミー との共催や、高知でコミュニティが盛り上がるきっかけとなったのが、小島さんの知事へのこのアプローチ。

これがなければ JAWS-UG高知 などのコミュニティが、高知県とタイアップするなどで、こんなに盛り上がることはなかったでしょう。その例として、今回の JAWS-UG高知 中でも紹介された、秋開催のコミュニティイベントをご紹介します!

09/21 (土) ~ 09/22 (日) 高知ハッカソン@ヒーローズ・リーグ 2019 by MA 
https://www.slideshare.net/mstinger/ma-hackathon-2019kochi-168102639
https://mashupawards.connpass.com/event/145335/ 

09/22 (日) ~ 09/23 (月) フューチャーセッション in 高知
https://drive.google.com/file/d/1YOAs4oNZTtFHjQxbQuBBCI9_xItagtQi/
https://www.ourfutures.net/sessions/3280

10/04日(金) ~ 10/06日(日) StartupWeekend高知
https://peraichi.com/landing_pages/view/swkochi

10/18(金)~ 10/20(日)コミュニティリーダーズサミットin高知 
https://www.cls-kochi.com/

10/26 (土) Python Boot Camp in 高知
https://pyconjp.connpass.com/event/143287/

11/23(土)JAWS-UG 四国クラウドお遍路(徳島市)
(日程と場所のみ決定)

経験を生かす、今後に向けてのケイゾク

今回の経験で「誰に届ける」という視点は定まってきました。
コミュニティを継続してゆくためには参加人数以外にも、新しい参加者、登壇者、運営スタッフ(特に、若いコミュニティリーダー)の確保が重要です。次回(可能なら12月)開催に向けて、以下の keep、Try を意識したいと思います。
・Keep:高知県の「IT先端利活用講座」との共催
・Keep:学生(若手)登壇者LT含み(3名以上)
・Try:大学・高専・専門学校への広報
・Try:運営スタッフ参加者の1名増

最後に(謝辞)

「AWS再入門」を担当してくれた西内さん、本来はIoTでのサーバレス活用などがメインなんですが、このお題での登壇ありがとうございました!

共催手続きや、場所、ネット環境などの手配でお世話になった武市さん、裏方準備をありがとうございました!

ハンズオン登壇の森田さん、LT登壇の安藤さん、川下さん、小林さん、ありがとうございました!

そして、参加者の皆さん、ありがとうございました!
今からでも良いのでブログなどにアウトプットしましょう。
次回はLTなどのに登壇、そしてスタッフ参加を検討ください。
得るものは多いですよ!
クラウドを活用して高知を面白くしましょう!!


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